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経営の観点からキャリアコンサルティングを考える

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キャリア理論の中でも経営の観点からの視点の記事をまとめてみました。
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#ナラティブ

若者の多くは未来を具体的に語れない。具体的に語らせてあげる、認めてあげる工夫が必要だ

若者の多くは未来を具体的に語れない。具体的に語らせてあげる、認めてあげる工夫が必要だ

 学生には「具体的に、いつどこで何のために(誰に対して)何をする」か、具体的に目標を立てよ、と言っています。しかし、いくら言っても、かなり多くの学生がこれができない。懇切丁寧に説明はしますが。

 なぜできないか。今まで一度もやってないから。やらされてないから。「いろいろチャレンジする」とか「いろいろな人と話をしてみる」とは言えるけど、「じゃあいつどこでどんなチャレンジをするんだ」とか「まずいつど

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キャリアカウンセリングのナラティブアプローチのTips

キャリアカウンセリングのナラティブアプローチのTips

 ナラティブアプローチというと、傾聴を重視する先輩方から「前からやってたよ」と怒られるのですが、クライエントに語らせるテクニックというのは傾聴するに限らず。むしろ傾聴は(エンカウンターグループで言われるとおり)クライエントにとっては時に恐怖です。クライエントであろうがなかろうが、自分の嫌なこと・しゃべりたくないことを相手に知られることは恐怖でしかありません。
・ しゃべりたいことをしゃべってもらう

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多くの人は自分の「やる気スイッチ」とその使い方を分かっていない

多くの人は自分の「やる気スイッチ」とその使い方を分かっていない

 キャリアカウンセリング(キャリアコンサルティング)のナラティブアプローチを使えば、強弱はありますが「やる気スイッチ」を7~8割がた見つけることができると思っています。要は「過去のやる気が出ていた瞬間」を思い出してもらって「なぜその時にやる気が出たのか」と質問してあげるわけです。
 人によって「モテたい」だとか「成功したい」だとか「勝ちたい」だとか「恥をかきたくない」だとか「失敗したくない」だとか

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組織の在り方についても学ぶ

組織の在り方についても学ぶ

 どうしてもキャリアカウンセリング(コンサルティング)を学ぶと、労働者視点になりがちだと思うのですが、組織について学ぶことも重要だと思っています。
 例えばピーター・センゲは、変化の激しい時代には変化を学習し、自らをデザインして進化し続ける組織づくりが求められるとし、これまでの意識を変容し、リーダーの在り方も変え、ビジョンを共有し、システム思考でチーム学習をしていくべきだとする「学習する組織」を提

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