🍳一週間のフード・デリバリー関連ニュースまとめ［2022/5/9～15］

2022年5月16日 08:09

ソーのハンマーというらしいですが、さすがアメリカはワイルドですね。

ロブさんから教えてもらったんですが、まだまだアメリカには信じられない料理がたくさんあるってことだな・・・ pic.twitter.com/t26jTTIt6N
— 青木潤太朗（ロリババアが好き (@aokijuntarou) May 14, 2022

しかも肉をほぐす器具もウルヴァリンみたいでかっこいい（笑）

翻ってこちらは中国。（確かにスイカは野菜の部類だけども…。）

スイカ炒めってあるのか
やはり中華料理の奥は深い､､､ pic.twitter.com/pf0xzkcr3C
— 広州在住のえいちゃん (@HKmyn20181001) May 10, 2022

📰プレスリリース

📰フードデリバリー配達員が飲食店で気軽に休憩できるサービス「YUM JAM pass」始動

株式会社エニキャリが運営母体の配達員の未来を創るプロジェクト「デリバリーCITY」は、合同会社YUM JAMと協業し、フードデリバリー配達員が休憩時間に客として気軽に飲食店を利用することができる配達員応援サービス「YUM JAM pass」の提供を開始。「デリバリーCITY」会員アプリを加盟店で提示することで割引などの歓迎・優遇を受けられる配達員向けのサービス。

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000044.000056779.html

「配達の合間に客としてバッグを持って飲食店に入りづらい、といった配達員の気兼ねを解消し、お店にとっては閑散時間帯の売上拡大につながる双方Win-Winのサービス」ということで、配達員に特化した優待特典っていいですね。

特に配達員が利用する時間帯はランチが終わったアイドルタイムになりますので、双方にとってこれほどメリットになることはありません。

また、優待の事例でいくと「大盛無料、ソフトドリンク1杯サービス、割引、休憩のみの利用可（注文不要）」等があるようで、注文不要で休憩OKなんてどれだけ配達員に優しい飲食店なんだろうか…。

顧客だけでなく、配達員からも愛される飲食店というのが本当に地元に愛されながら続けていけるお店なのかもしれません。

📰『出前館』、加盟店を表彰する「Demaecan Award 2021」を初開催！

日本最大級のデリバリーサービス『出前館』は、「売上賞」「新人賞」「リピート賞」の3部門でブランドを選出し、表彰する「Demaecan Award 2021」を開催、「Demaecan Award 2021」選出ブランドを発表。

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000315.000029254.html

食べログ等のグルメ検索系サイトではよくやる表彰ですが、今回出前館が初開催ということで、全国の飲食店が表彰されています。

売上賞以外は具体的な選出基準があいまいですが、みごとにチェーン店よりも地元のお店が入ってきた印象です。

単純な表彰だけでなく、「受賞ブランド限定ステッカー、限定ポスター、受賞ブランドで使用可能な限定ショップカードを贈呈、出前館サイト内で受賞ブランド限定アイコンを付与。」といった顧客が認知できる仕掛けもいいですね。

🗾国内のニュース

🗾ぐるなび、料理宅配サービスを終了

ぐるなびは、料理宅配サービス「楽天ぐるなびデリバリー」と、来店前にオンライン上で注文と決済をして料理を受け取る「楽天ぐるなびテイクアウト」を7月24日に終了すると発表した。

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC117F60R10C22A5000000/

これで今年は上半期だけで大型プラットフォーマーの撤退ニュースが３つ（foodpanda、didi Food、楽天ぐるなびデリバリー）にもなりました。

勝者総取りのプラットフォームの世界において、現時点での国内勢力図は、過多とも言えるほど競合ひしめく状態かつ、外資含めてほぼ出そろった状態だったのであとは収斂していくのみ、というところでしたが、立て続けにきましたね。

その中でも楽天ぐるなびデリバリーは旧楽天デリバリー時代まで遡ると、出前館に次ぐ老舗として運営していました。

ただ、昨今の統合プラットフォーム（受注プラットフォーム＋配送プラットフォーム）化の波の中で、配送プラットフォームへの足掛かりに時間を要した結果、圧倒的多数の自社配送が無い飲食店を取り込むことに時間がかかった結果、他社との差がついてしまったと推察します。

また、楽天が得意とする経済圏の中においても、デリバリー事業は少し外れた位置にあるような印象で、もっと会員を活用していく方法はあったかもしれませんが、これは結果論でしかありませんね。

サービスは譲渡されるわけではなくあくまでも終了という形になるので、いままでの会員はどこにいくのか。
今となっては選択肢は多くあるので困りはしないと思いますが、楽天会員の要でもある決済＋ポイント利用という観点でいくと、撤退発表の少し前に提携を発表したUberEatsが筆頭候補ですね。
（ただでさえ、異色の提携だったのにここまでタイミングが合っていると…いや、何でもありません苦笑）

🗾デニーズ／冷凍食品「Denny’s Table」を開始

セブン＆アイ・フードシステムズは、冷凍食品「Denny’s Table」を販売開始。家での食事シーンに対応できる洋食を中心としたメニューをそろえた。

https://www.ryutsuu.biz/commodity/o051020.html

商品はこんな感じ↓

EC販売のみかと思いきや、「デニーズ全店にて購入可。通販サイトやスーパーなど、取扱店舗を当サイトにて随時公開。」とあり、ロイヤルホストがやっているロイヤルデリ的なサービスですね。
キチンと店舗でも販売するあたりはさすが。

🗾楽天と日清食品、「完全栄養食」を軸としたパートナーシップ協定を締結

楽天グループと日清食品は、日清食品が研究を進めている「完全栄養食」を軸にさまざまな分野で新たなビジネスの創造を図る包括的なパートナーシップ協定を締結した。

https://gourmet.watch.impress.co.jp/docs/news/1408361.html

「パートナーシップの第1弾として、楽天の社員食堂における日清食品の完全栄養食導入に向けた取り組みを開始。」ということで、どこか宇宙食的なイメージのある完全栄養食が社食でどう提供されるのかきになりましたが、日清のサイトにわかりやすい表現がありました。

特にカップヌードルでのCMはハチャメチャ路線ですが、こちらは超真面目路線で動画が作られています。

日清といえばAll-inシリーズを世に出していますが、このあたりが社食につかわれるのか？？

はたまたもうちょっと定食チックなところまで踏み込むのか？？

🗾バーガーキング、ポテト不足でベビースターをセットに

バーガーキングは、じゃがいも不足が続くことを受け、セットのフレンチフライMサイズを「ベビースタードデカイラーメンチキン味」に無料で変更できる「DAITAI POTATO SET(だいたいポテトセット)」を、5月16日より期間・数量限定で販売する。

https://www.watch.impress.co.jp/docs/news/1408315.html

「セットのフレンチフライMサイズをベビースタードデカイラーメンチキン味」に無料で変更できる」ということで、以前このnoteで取り上げたときに「せんべい」はどうかとコメントしましたが、ベビースターできましたか…。
（でも近からずも遠からず？といったところでしょうか。）

告知していたtwitterの印象からするともっと切実なイメージを受けましたが、サイトを見るとキャンペーン的な立ち位置になっていますね。

🗾花デリバリー、ウーバー活用　当日注文・配達に対応　名古屋の生花店

名古屋市の生花店、名古屋園芸は飲食宅配サービス「ウーバーイーツ」を活用した花の販売を始めた。注文してから３０～５０分で商品が届くため、当日注文・配達の需要に応えるのが狙い。生花だけでなく、観葉植物や肥料なども注文できる商品として増やしていく予定。

https://www.agrinews.co.jp/economy/index/75493

生花は結構需要があると思っていますが、「（仏花を）墓地に届ける利用方法も想定」というのは思いつかなかったですね（驚

都内ではすでに日比谷花壇が実施していますが、今回は愛知県で初めてということで、今後も各地に広まっていきそうです。

🌎海外のニュース

🌎不正確な出前注文は、飲食店のロイヤリティを低下させる可能性がある

不正確な出前注文はこれらの消費者にとって苦痛なポイントであり、63％が2021年以降に少なくとも1回、不正確な出前注文を報告している。間違った、遅れた、または欠けたフードデリバリー商品について、消費者の66％がレストランを非難している。

https://www.restaurantdive.com/news/study-diners-are-dependent-on-food-delivery-but-are-sensitive-to-order-inaccuracies/623372/

研究報告というだけあって、なかなか数字が細かく出ています。

消費者の24％が不正確な注文に対して返金を要求、20％が「二度とそのレストランに注文しない」と回答
消費者の20％近くが、不正確な注文を受けた後、友人や家族にフードデリバリー・サービスを利用しないように言ったことがある
要因としては、配達された商品の状態が悪い（57%）、包装が破損している（34%）、ドライバーの態度が悪い（31%）、ドライバーからの連絡が悪い（23%）など
17％の消費者が、悪いデリバリー体験と結びついたレストランのネガティブなレビューをレビューサイトに投稿している
94％の消費者が、否定的なオンラインレビューが原因で、ある企業を避けたことがある

オンラインにしろオフラインにしろ、口コミが一番怖いですね。
また、デリバリーは配達員やプラットフォームが間に入っているので、問題が複雑になったり、責任分界点が曖昧になったりするので、業界全体で真摯な対応が求められてきます。

🌎「10分オンラインデリバリー」を試してみた

インドで、オンラインアプリを使い、食料雑貨を「10分以内」に受け取ることができる。ECやオンラインデリバリーのサービス拡大競争の中、そうした配達をアピールするスタートアップがブームを巻き起こした。そこで、10分デリバリーを実際に試しつつ、本レポートでは、さまざまな展開が見られる当地関連業界の動きについて紹介する。

https://www.jetro.go.jp/biz/areareports/2022/ce2c692118555558.html

ジェトロの記事っぽくない「やってみた」記事ですが私は好きです。

「アプリでの注文から建物入り口までは、何と7分以内で到着した。」というスピードはさすがですが、ココナッツ１つではあまり参考にならず…。
こういう時はピックアップのスピードも測るべきで、カテゴリの違う３～４商品くらいを注文しないといけないですね。

以上。

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