思考の導線とググレカス

最近、ある仕事の引き継ぎをしました。
私が引き継がれた段階で、ドキュメントなんて一切無かったので、
そのまま簡単なスケジュールと過去メールと口頭で引き継がせて頂きました。

そうすると、「これでは出来ません」「マニュアル作ってください」
「寧ろやってください」という言葉の羅列。私は驚ました。
社会人を20年以上やっている人が、その発言は無いだろうと。

結局、区切りの良い所までは私がやって、残りはOJTでお伝えしたのですが、
引き継ぎを開始して数ヶ月の今になっても毎週のように質問が来る状態です。

確かに、高度な仕事をお渡しはしましたが、
自ら考える事を放棄してしまうと、それはただのロボットじゃないのかと。
むしろ、檻の中で餌を待っているゴリラなのではないのかと。(失礼

何が言いたいのかと言うと、「自分で考えよう」この一点やったりします。

・・・

私は、仕事を引き継ぐ段階において、ドキュメントから
「思考の導線」というものを考えるようにしています。

思考の導線とは、完全に造語になるのですが、(元々あったらゴメンナサイ)
「人が考えて形成した事の、経緯やその背景にある考えに思いを馳せる」事です。

つまり、例として引き継ぎをするのなら、ドキュメントを見て、
「何を考えてこの資料を作ったのか、何が言いたいのか(したいのか)」
を考えるという事です。つまり、イメージする事ですね。

これを思考の経路と掛けて、導線と表現しています。

これは、ドキュメントだけでなく、発言やメール、公的文書からも
その背景を読み取るのに凄く役立つと考えています。

これって、「空気を読む」より具体性があり、現実に近いので、
有効性も高いと思うのですが、何故か、流行語大賞に載りません。
僕の影響力の無さでしょうか。。。

・・・

さて、この引き継ぎ問題、私は引き継ぎをする人の上司でも何でもないので、
「思考の導線を読もうね」なんて口が裂けても言えないのですが、
自分で調べて考えてメモして動けば出来る事がほとんどなのです。

そこで、続いて調べるという事について。

・・・

最近のネットに関しては、個人メディアから公的なメディアまで、
色々なメディアに囲まれています。

結論から言えば、まず調べろと言いたくなる事が多くあります。
ネット用語で言えば、ググレカスですね。

出来れば、公的なものが出している
一次情報を提供できる事に越した事はないのですが、
無いのであれば、10個ぐらいのサイトをサクッと読んで、多角的に捉え、

「公に課題になっていること」
「課題の背景」
「課題に対する意見(賛成、反対、その他など)」
「どういう方向に進めようと行政(もしくは世論)がなっているのか」

といった事を分けて分析する事(つまりメモする)事が大事だと思います。
これをしていないのであれば、調べているなんてとてもじゃないけど言えません。

・・・

上記を踏まえると、
「思考の導線」を読むことと「ググる」ことをしていないと、
私はまともに受けて側としての引き継ぎはまともに出来ないと考え、
後のビジネスに影響が出てくるのではないのかなと考えています。

つまり、今回は引き継ぎをするにしても、
受けて側に能力と素養が必要なのではないかという話でした。
これは意図して行動すれば、誰でもできるから、

まずは、好きな異性に「愛してる」と送って、
返信内容から、思考の導線を辿ってみては如何でしょうか。(無茶

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