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恐怖と怯えが地に足をつける

私は、「地に足をつけて生きろ」という人を
長い間、信じられなかった時期がありました。

そのような発言をしている人は、
ストレッチした目標や、限界ギリギリの所を攻めていない
ただの保身に走った安定志向だと考えていたためです。

近年、私の中の上記の発想に変化がありました。

それは特にきっかけも何もないのですが、
「この人はおそらく限界ギリギリの所を攻めて生きているだろうに、
 他者に安心感・安定感を与えながら仕事をしている」という
稀有な事例を見る事が多くなった為となります。

結果、地に足をつけるとは、「安定感」を意味するという
認識のズレを補正した為となります。

それは、精神的な安定感に加え、業務的な安定感、対外的な安定感
という要素に支えられ、ギリギリの所を「やり切る」のに
「地に足をつける」のは重要な要素と考えるようになりました。

「しぬほどやれよ、しなないから」という言葉もありますが、
日本のサラリーマンにおいて、大きなミスは致命傷と言えます。
いくらチャレンジをしたとしても、キャリアが閉ざされる可能性があり、
どうしても保身の方向に走りがちと考えています。

つまり、「しぬほどやったら、しぬ」と私は思っています。
その為、私のススメとしては、地に足をつけながら、
ストレッチした目標をやり切る事が大事なのかなと考えます。

では、地に足をつけるのに重要な要素は何かと考えると、
「手探りで歩む」というのが大事だと考えています。

今まで前例の無い事に取り組む場合、
コケないように、あらゆるリスク要因を多角的に挙げきるなど、
手探りの方法は様々ですが、私が考える要素としては、
「恐怖」と「怯え」こそが重要なファクターだと捉えています。

恐怖を感じるから、慎重になり、
怯えがあるから、謙虚に取り組む。
その姿勢こそが地に足をつける重要な要素なのかなと。

また、一歩を歩くのに、全神経を集中させる
「集中」する「研ぎ澄ます」という要素も重要だと考えます。

意識は、意図的にコントロールしない限り、制御が難しく、
メタ的に「自分は集中しているんだ」という状態をつくるのは、
非常に有用な事なのかなと考えています。

昔の自分は、正直ハードル走をする場合に、
一回も飛ばずに、ハードルをなぎ倒していく、
ブルドーザーのような人間だったと思うのですが、
非常に危険性が高く、怪我する可能性もあり、効率も悪いと言えます。

いくつになっても分からないのが人生であり、
目に見えない事を形にしていくのがビジネスであると考えています。
その前提に立つと、手探りで歩むほか有りません。

そう考えると、「地に足をつけて」
一歩一歩踏みしめて歩いていく事が大切だと言える。

どうなるのか分からない世の中だからこそ、せめて心と姿勢ぐらいは
「安定感」をもって生きる事が大事なのではないでしょうか。

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