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親友とはじめてのミネストローネ

「ミネストローネ作りたいんだよね。」

レストランマネジメントを専攻していて、
うちに泊まりに来てる親友のさえちゃんにぼそり。

きょとんとした顔で
さえちゃんは一言
「いいよ」。

夜中に24時間営業のスーパーに行って、
食材を買う。
せっかくだから、安めのしめじから
すこし贅沢にいこうよって白いマッシュルームをカゴに入れ、適当に他の食材を選んでレジへ

翌朝、机に昨日買った
玉ねぎ、キャベツ、マッシュルームにトマト缶が無造作におかれていて


あぁどんなスープになるかな?
美味しく作りたいなぁ。

料理をほとんどしない私は、
野菜の切り方から色々教えてもらいながら、
さえちゃんによって細かく切られた野菜達を鍋で炒めていく

最初はツンとくる玉ねぎも暖かい色に
変わって、甘い匂いになる。
ニンニクとオリーブオイルで
しんなりと炒められた具材の中に、
トマト缶とお水と調味料をを投入!

BGMは、コクリコ坂の朝ごはんの歌。
ジブリの曲は気持ちを前向きにさせてくれる。

さえちゃんも「自炊いいね♪」ってルンルンで手際良くこなしてくれる。

たわいもない会話を繰り返しスープを作る私たち、そして野菜の美味しそうな匂い。

幸せが溢れて止まらない〜〜!
ってのはこゆこと🍅!


グツグツ煮込んだミネストローネは
とっても美味しくて☺️

さえちゃんをバス停まで見送ったあと、
大学のグラウンドをpodcastを聴きながら
台湾のおじちゃんおばちゃん達と歩く。

後ろが明るくなるのを感じて振り返ると、
それはそれはきれいなオレンジピンクの空が。
優しい色に包まれる気分だった。

日が落ちるとすぐ雨がパラパラ降ってきて、
ある日オレンジの空を見て、
友達が
「明天會下雨哦 不要忘記帶傘 (明日は雨だよ 傘忘れないでね)」の一言を思い出しながら、

雨を避けるように木の下を歩いて帰る。

ほとんどの人が雨を予想していなかったのか、
それとも私と同じように天気予報を見る
習慣がないのか
傘をささずに呑気な顔してゆっくり歩いてる笑

「残りのミネストローネ夕飯にしよ〜」って
家路へと向かう。

お家で作ったスープが、
なんだか私を待っている存在かのように感じた

台湾で一人暮らしをしていると、
そんな感覚はそうそうなくて、
なんだか家に帰ると当たり前のように用意されていた母の手料理が、
そんな日常が、
かけがえのないものだったと思い、ジーン。

そうやって誰か温もりに支えられ、
応援され、生かされ、
包み込まれていたんだなと。

小さいお鍋一つのミネストローネに
気づかされる日。

たしかに外食文化の台湾に比べ、
自炊は手間がかかるけど、
たまにはいいな〜なんて!

誰かと一緒に作って食べるってのは
幸せ倍増ですね。笑

次はどんなスープを作るのかな〜

それでは、自分の好きなご飯を食べて楽しい
お昼を過ごしてください。

台湾から、祝你有美好的一天
最後まで読んでいただきありがとうございます

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