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さいごに、泣いて辞めた職場の話

この話は、これまでは「他人にしてはいけない類の話」だと思っていたので、引け目を覚えていた。故に、noteにも書きづらかった。

だが、今日の自分にとっては「書くことを顕著しなくても良い話」に変わっていたので、内省がてら書こうと思う。

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新卒で勤めた会社のパワハラ上司

まず、新卒で勤めた委託給食会社の話からする。

結果から言えば、この会社は10ヶ月くらいしか在籍しなかった。

20歳で栄養士の専門学校を卒業後、委託給食会社に入り、病院内の栄養士として働いていた。2年勤めたら、青年海外協力隊に行くつもりで入った。

現場で病院給食の実態を知った私は、冷凍食品の多さや中国産青果などの仕入れに失望しつつ、協力隊へ行くためだと少しガマンしていた。
だが、頭の片隅では「1年くらいで辞めそうだな」と思いつつ働いていた。

・・・

辞めるキッカケになったのは、8ヶ月ほどで異動になった先の病院のパワハラやいじめだった。

異動先は、元ヤンの5-60代調理師に、後輩イジメで有名な30歳前後の栄養士がいた。

「辞めるんだろうな」と思いつつも、仕事は完ぺきに覚えようとしていた私だった。

しかし、「1日で仕事を覚えて」と言われ、当時は未だ擦れた部分の少なかった私は真面目に覚えてきたけれど、1つ間違えただけでとんでもなく非難を浴びせられたりした。
朝来ても挨拶をしないなどのイジメのようなパワハラのような日々が続き、家に帰っては泣いて、空虚感を抱く日々に耐えられず、耐える必要もないとも思い、私は異動して2週間後に辞めることを本社に伝えた。

・・・

上司に、泣きながら訴えても伝わらないもの


すると、翌日本社の人間が私の現場に来た。

そして
「どうして辞めたいのか?」
「あと2ヶ月くらいいてほしい。」
と引き止めに遭った。

それでも、一度決めた自分の意思を曲げることを知らな頑固な私は、正直に自分の気持ちを伝えた。

(私)「私が異動前にいた先輩が、残業代支払われてなかったことを聞き、会社への信頼を失くしたからです。」

(部長)「今は残業代が出てるじゃないか。それは、君が言うことじゃない。」

その返答で、完全に会社ないしはその本社の上司への信用は失くなった。
"残業代が出ていなかった事実"について、その現場の後任の私に、「どう対処したか」説明するのが筋だろうと思うからだ。
不透明なままにしておく上司にも腹が立った。

(私)「仕入れの食品が患者さんにとって良いと思えないため、やりがいがないからです。」

(私)「ここの現場の上司があまりにも酷すぎるからです。」

(私)「青年海外協力隊に行って、途上国で苦しむ人のために働きたいけど、この会社の仕事は、どうも役に立つ気がしないから。」

(在籍20年以上の40代新婚社員の栄養士)「私も海外で栄養士をすることが夢なのよ。〜・・・(カクカク云々)だから、3月までいてほしい。」

この上司の言っていたことに、腹が立った。

『20年以上もその会社に在籍して、挙げ句の果には結婚したアナタが何を言ってるんだ。行きたいならとっくに行ってるだろ、アナタと私を一緒にしないでほしい。本当に理不尽な世界を変えたいと思ってたら、とっくに行くはず。』
と、当時の自分は思った。

そんな上司と夢が同じだなんて、口が避けても言わないで欲しいと思った。

当時20歳の私は、一刻も早く途上国で栄養改善をして働きたかった。だが、その為には国内で2年以上の実務が必要だったため、致し方なく日本で働くという選択をした。

・・・

そんな、本社のベテラン社員や部長との話し合いで、この"わかってもらえなさ"から感じた"悔しさ"に泣きながら話していた。

(社)「なに?実家に帰りたいの?」

(私)「いや、そういうわけでもないです...(泣きながら)」

今思うのは、きっと異動先のパワハラやいじめで感じた"自分の必要のなさ"や"存在意義を感じないこと"に心が限界だったのだ。

なのに、上司は、私に気持ちを理解しようと努めるわけでもなく、"会社として必要なこと"を私に求めるばかりだった。

そして、"社会人"にそぐわないと子供扱い。

それが、嫌で、いやで、いやで、どうしようもなかった。
自分の見たい世界しか見ていないことにも気付かない人間が、嫌いで嫌いで、仕方なかった。

とにかく、泣いて相手に伝えようと表現しようとしたのかも知れない。

・・・

あとがき

泣きながら職場を辞めたことを人に伝えてはいけないと思っていたときは、そんな自分が認められなくて自己嫌悪になることが多かったが、今はそれも含めて自分と少しずつ思えてるような気がする。

よくよく振り返れば、
「素直によく言ったな自分」と今となっては思えるので、少し前を向けそうな気がする。

社会不適合者だと周りからも言われて、書けるエピソードじゃないと思っていたけど、今はそう思わない。こんなエピソードはいくつかあるので、これからは書いていこうと思う。

読んでくれた人ありがとう!
誰かが読んでくれただけで、少し救われるきがする。


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