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自分にも優しく

「もし同じ悩みをあなたの大切な人が抱えていたら、あなたは何と声をかけますか?」


1.良いことでもやり過ぎはダメ

私は昔から、人の心配ばかりしてきた。人の気持ちを最優先して、できる限りの気遣いをしてきたつもり。辛そうな人を見ると、見て見ぬふりができなくて、つい自分にできるフォローを考えた。

そして、いつも自分には厳しくしてきた。人に心配かけないように、人に迷惑かけないように、人に気遣わせないように。

いつも自らを振り返り、内省を繰り返し、自分を磨いてきたつもりだった。それが大切なことだと思ってた。

いや、たぶん大切なこと。本当は誰しもそうして成長していくものだと思う。

でも、それをしすぎて自分を責めて責めて、追い込んでしまう人がいる。私もそうだった。

「自分が悪いんだ」
「自分が変わらなければ」
「自分が努力不足なんだ」

何事も自分に対しては徹底的に突き詰めて、粗探しをする。

それは確かに「より良い自分」へ近づくための必要なプロセスなのかもしれない。でもそれを過度にやってしまうと、疲れ果ててしまう。自分を追い詰めてしまう。そして結局は自分が壊れてしまう。


2.時々考えてみて

そんな人は苦しい時、「これは自分がちゃんと頑張れていないからだ」「自分の努力が足りないせいだ」と考えるその時に、一度そこから離れて考えてみてほしいことがある。

「もし同じ悩みをあなたの大切な人が抱えていたら、あなたは何と声をかけますか?」

たぶんなんだけど、恐らく、自分を責める人は実は自分を客観視できていない場合が多い。

え?うそ。だって自分を省みて、こんなに一生懸命考えてるのに?

そう。本当にあなたは一生懸命考えてる。自分を見つめようとしてる。自分に落ち度がないか、改善すべき点がないかいつも考えてる。それはとても尊いこと。自分を成長させ、磨き上げようとしている尊敬すべき行為。

でも、疲れるよね。いつもやってたら疲れる。必要なことだし、尊いことだけど、ずっとずっといつもいつもやってると疲れちゃう。


3.あなたも「大切な人」

だから時々、辛すぎる時は一度考えてみてほしい。

大切な人が同じ悩みを抱えていたら、自分なら何て声をかける?

きっと優しい言葉が浮かんでくるはず。それはあなたが優しいから。大切な人を大切にできるから。

でもあなたも「大切な人」なんですよ。
あなたも「大切にされるべき人」なんですよ。

あなたはいつも頑張っているし、人に優しく接しているし、たくさん努力してる。だから、たまには自分にも優しくしてあげてほしい。

内省も尊いけれど、毎日しなくても大丈夫。毎日自分を責めなくて大丈夫。自分に優しくすることは、必要なことなんです。それであなたの価値が下がるとか、ダメ人間になるなんてことはありません。

だってあなたはきっと、いつも自分を見つめている人だから。そして人を見つめている人だから。

人に優しくできるなら、自分にも優しくできるはず。

たまには、自分に優しくしてあげてください。なかなか難しいけれど、自分を身近な大切な人に置き換えて考えたら、きっと優しくできるはず。


4.最後に

人に優しく自分に厳しい人、いつも人を優先する人、内省を繰り返す人。

尊いです。私は尊敬します。

だからそんな方は、たまに自分に優しくするくらいが丁度いいです。大丈夫、そんなあなたを誰も叱ったりしませんから。あなたはいつもよく頑張っているのだから。たまにはいいじゃないですか。

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