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🥛宅配牛乳と、無くなる目薬と、半キャンセルのデイサービス 4/7

さて、実家では毎日無駄に事件が起こっている。

今日の実家の玄関先、夕方。

見慣れないものが。

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んんん?

明治牛乳の宅配?

何年か前に取ってて、しかし生協も来るから飲みきれないと断ったはずだが?

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怪しかったので、台所に行って母に聞いてみたら、果たして、昼間セールスが来て取るようにしたと言う。

「いや、前飲みきれんって断っとったやん。」

しかし母は言う。

「週二回やけん!
 飲みきれんことはなかろ!」

あ、これ、認知症で前回のこと(父がまだ生きてて二人いても明治の宅配を持て余したこと)を完全に忘れてるから、説得無駄なやつ。

秒で諦めた。

書斎に行くとこたつ健在。

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枕が減ってるから、枕は持ち歩いてるようだな!

そして書斎で楽器を鳴らしてると、また、突然母が来た。

「あんた、目薬がなくなったけん、明日眼科連れてき!」

は?
明日は入浴デイサービスですが?

できれば風呂は入らせたい。

通ってる眼科は基本的に診察午前中だが、土曜日はやってる。

金も土も午後は私個人の用事があるが、金曜日はデイサービス行かせて土曜日に連れていくのでは駄目なのか母に聞く。

「目薬、もう一滴もない!」

ババア!
だから、そういうのは早めに言え!

白内障の目薬なので仕方ない。
デイサービスに電話し、事情を説明して、明日はお休みでと伝えると、
「病院が午前中に終わるのでしたら、昼までに施設に来ていただけたらお昼ご飯をお出しして、昼から入浴にできますよ。」
と言って下さった。

対応が神。

どうせ病院にも車で連れて行くので、その足で施設に送り届けることを約束する。

その旨、母に説明して、病院荷物(保険証、診察券、お薬手帳、なくなった目薬のガワ)とデイサービス荷物の両方を準備しておくよう伝えると、情報量が多すぎたらしく混乱し始めた。

ここのピンポンというかコマネズミのようなやり取りは書くのが面倒なので以下略するが、ともかく病院荷物から確認するように言ってハンドバッグに入れておくよう言ったら、一度確認した側から忘れるらしく、何度も出したり入れたりし始めた。

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なるほど、そして最終的に忘れるスタイルが出来上がるわけだな。

えっちらおっちら病院準備をして、デイサービス準備に移る。

これについては、普段からも手伝ってはいないのだが、認知機能が衰えていて、バッグにやたら無駄なものを入れているのはなんとなく把握していた……。

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把握した。

風呂の着替えを入れるつもりだろうが、出るわ出るわ、スーパーのレジ袋なビニール袋が山のように出てきた。

何枚入れれば気が済むんだ。

まあこれも、本人の気がすめばいいので、特に取り上げたりはしない。

最後。

「じゃあ明日朝に迎えに来るから。」

言い置いて帰ろうとする私に、母は言った。

「あんた何しに来るとね!」

そろそろヤバい。

投げ銭歓迎。頂けたら、心と胃袋の肥やしにします。 具体的には酒肴、本と音楽🎷。 でもおそらく、まずは、心意気をほかの書き手さんにも分けるでしょう。 しかし、投げ銭もいいけれど、読んで気が向いたらスキを押しておいてほしい。