走り続けて
息を吸うと、肺が焼けそうになる。
息を吐くと、臓腑が出そうになる。
どこへ どこまで
いつまで、私は、走り続けているのだろう。
風を切り、時間を切り、とどまることを知らない不安のようにいつまでもねっとりとまとわりついて、舌を伸ばし、首筋を舐められているような。そんなイメージが頭によぎる。
頭を振り、気持ちを振り払う。イメージを振り払う。それでも、まとわりついてくる。
混ざり合うのは心か、想像か、それとも。
立ち止まっては、いけない。
立ち止まっては、いけない、かしら。
立ち止まったら、どうなる。
立ち止まったら、どうなる、かしら。
いつまで いつまで
それは、いつまで、続くのか。
永遠にも思えるような、果てしない時間がこれまでも過ぎていたような、そんな気さえするのに。
いったい、あと、どれくらい、進まなければいけないのか。
それは、今、わからない。
わからないから、怖い、不安、気力が、気持ちが、そこまで、保つのかしら。わからない。
私は今、どこにいるの?
私は今、どこにいくの?
この先の道どころか 今 この瞬間 さえ 見失い、未知に飲みこまれ、ただ、走ることしか、できていない、というのに。
それとも、それがわからないから、それを決められないから、こんなにも不安なのだろうか。決めることができたなら、それも払拭できるのだろうか。
わからない。
そうして、私はいまだ、走り続けている。
どこまで いつまで
あぁ、それでも、まだ、まだ。
走らなければ。
肺が焼け、臓腑を吐き出し、この身が溶けてもなお。
そうしてむき出しになった心は、どんな想像を見せるのだろう。
いつまで どこまで
走り続けたら、何かを見出せるのだろう。
まだ まだ
果てしなく続く みち が、足元を照らしている。
いつも、ありがとうございます。 何か少しでも、感じるものがありましたら幸いです。