この先もずっと　きっと

　何かを見ると、何かを聞くと、それを引き金に何かが思い起こされ、気持ち悪い。

　その何かは、正直に言えば、よくわからない。

　どこかで見たことがあるような気もするし、見たことはないかもしれない。現実なのか、夢なのか、それさえも判別がつかない。

　ここのところは特に、ひどい。

　気持ち悪くなるまでいかなくても、何かが映し出されそうになり、気持ち悪くなりそうになる、そんなことが、多くなっている。

　どちらが先かはわからないけれど、落ちていることも、関係があるのかもしれない。どちらが先かは、わからないけれど。

　声が出ない　思考が鈍い　行動が曖昧　心が弱い

　わたしは、わたしであるのかさえ、わからなくなって、くる。

　いつまでこんなものにとらわれているのだろう。

　いつまで、とらわれなければ、いけない、のか。

　きっとこの先も変わることはないし、いつの間にかどうにか脱していて、ふいに訪れ、そうしてまた、また……。

　その繰り返し。

　刺激がもはや気持ち悪くなっているこの中で、どうしたら抜け出せるだろう、か。

　何が、できる。何が、できる。

　わたしには、何が、できる、のか。

　今は、何も、見えない。

　何にもしないほうがいい、って、そんなふうに感じてしまう。

　それでも、まだ、生きて、いる。

　どうしたら、いいのか、な。

　今は、何も、見えない。