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【by them更新のお知らせ】“身体を変えない”と決めた僕のはなし。

こんにちは、椎名です。
今回の更新は“身体を変える”ためのオペに対する僕自身の場合に考えたことを書かせていただきました。
身体の性は女性で、心の性を定めないと決めたXジェンダー、LGBTQ+当事者としてのあくまでひとつのケースとして読んでいただけると幸いです。


膨らむ胸が邪魔。“女性のカラダ”への違和と、受け入れるという決断

心の性と身体の性がどんな組み合わせ、SOGIであっても体の性の在り方をどうするか、どうしたいかは本当に千差万別です。
身体の在り方を変えたいことも、変えないと決めたことも、自分が本当に望むならばどちらが正解とも不正解でもない。ましてやそれを人が決めつけるなんて出来ない。

記事を読んでいただいて、色々なパターンがあることを知っていただけたら嬉しいです。



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「ショートカットが好き」

ある日の朝、いつも決まって観ている情報番組をかけながらパートナーである彼女と朝食を摂っていた時のこと。
ふいに彼女が「あっ」と声をあげたのでテレビの方を見ると、あるフィギュアスケーターが氷上で美しいパフォーマンスを繰り広げていた。
「この子、ショートカットにしたらすごく似合っててかわいいの」
嬉しそうに話す様子から、ほのかにテンションが上がっているのが伝わって僕もちょっと嬉しくなる。

彼女はK-POPの女性アイドルグループが好き。
最近は特にハマっているようでデビューしたてのグループや本国で人気が出てきた、日本国内ではまだネクストブレイク枠のグループから好みのグループやメンバーを探すのを楽しんでいる。
確かに彼女が過去に好きと見せてくれた女性アイドルの画像には一定数ショートカットの髪型の子がいたし、「この子のショートカット時代が好き〜」なんて話していたのを思い出した。

「K-POPでも、好きなメンバーがショートカットにすると嬉しい」
「美容師さんのインスタのビフォーアフター動画とかで、長い髪だった子が急にハンサムショートとかにするとキャーッてなっちゃう」
「長い分にはアレンジがたくさんできるし、いくらでも可愛くする方法があるけど、ショートカットが似合う子は本当にかわいい子だと思う」
そんな風に“ショートカット愛”を楽しそうに話すから、「目の前にも短い髪のがいるよ」なんて思っていたずらごころでにこーって笑ってみせた。
「なに?」
「ここにもショートカットがいますよって」
するとなんとも言えない表情になったから、ごめんごめんと謝ったら。

「あなたを喜ばせるために言ったみたいで恥ずかしい」

なんて可愛いことを言うからこの日は1日嬉しく過ごせました。恥ずかしかったんかい!

記事にも書いたけれど、彼女は僕が自分の身体の不要だと思う部分も「私は好きだよ」と肯定してくれます。
それがとても嬉しくてありがたいなと思ってるのだけど、本人はそういう言葉も「そんなこと言ったっけ」なんて忘れちゃうんです。
だからその分僕が覚えておきたくて、今回の更新のお知らせに添えさせていただきました。


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