見出し画像

3.11に就活生だった僕から、今、就活生のあなたへ。

不安で立ち止まりたい方、就活を一旦休んで卒論に集中してみませんか?

新型コロナウイルスの影響で、大変な思いをしている大学生の姿が報道され、3.11の時に就活生だった自分を思い出したので、これを書いています。

2011年3月11日。
僕は都内の大学に通う、地方出身の大学3年生。就活生でした。
今日は僕がその頃何をしていたかを書きたいと思います。どちらかと言うとアクティブでこういう逆境の時でも動ける人よりは、不安で、出来れば立ち止まって少し休みたい人向けかもしれません。

良ければ少し聞いていってください。出来れば温かいお茶でも飲みながら。

 

 

3.11 その時

直前の3/9はレミオロメンのLIVEに、翌10日は友人に会いに行っていて。当日は朝からパジャマ姿で履歴書とES書いていた、普通の大学3年の就活生でした。

よし、出来た。と出来上がったESと履歴書を封筒に入れて封をしたところであの震災が起きました。

混乱しながらも、揺れが一旦おさまったタイミングで着替え、最寄りの郵便局へそれを出しに行きました。
自宅の隣に保育園があって、そこから「ママ―!ママー!」と子どもたちが泣く声がとても大きく聞こえたのをよく覚えています。

 

 

説明会もバイトもライブもなくなった

長く続く余震で、都内で揺れを感じない日はありませんでした。
一向に収まらない余震と、震災の被害の影響で予定されていた説明会はなくなりました。世の中の就活が一旦ストップしたように思います。
当時のバイト先は映画館で、輪番停電など電力の供給面やそもそもそんな時にエンタメなんて…と休業を余儀なくされた。好きなバンドのライブも中止になり、やることがなくなった。

 

 

就活を中断する決意をした

既に何十社、ESや面接で落ちていた。なのにこんな状況になって、目の前は真っ暗だった。不安で仕方なかった。
こんな時に立ち止まったら、将来なんか無いように感じたから。

「世の中がこんなんじゃ、仕事なんてずっと決まらないかもしれない」

不安から距離を取るために、就活を中断した。

だってやることがないんだもの。
誇張じゃなく、既に就職してた専門卒の嫁さんの家に転がり込んで(一人でいると不安だったから)、
毎日家事してた。

それから卒業制作に一足早く取り掛かることにした。通っていた学科が、卒業制作か論文かを選べるところで。僕は歴史を題材にした高校演劇の脚本を制作したのだけれど、これの執筆のためにほとんどの就活をストップした。

志望する業界だけチェックして、「本当に行きたい企業か」と考えると案外、「ここはいいや」と思えるところが多くて志望企業を絞ることができた。

卒業制作に関しては、プロット等の構想、制作(執筆)と合わせて、執筆後の校正や試読してもらう人たちへの依頼・回収・アンケート調査の内容等の諸々のフローを整える作業。翌月中頃には執筆のための取材旅行に福井・名古屋へと向かった。
ひと月ぶりの「揺れない生活」にひどく安心したのと、福井で話した駄菓子屋のおばさまが東京や僕の地元の心配をしてくれたのを覚えている。

結局執筆諸々が落ち着く夏頃まで、僕は就活をしていなかった。

中断してよかったと思うポイント
・卒業制作の仕上がりがとても早かった(学科で最初に提出)
・説明会などで「やるかやらないか」と振り回されないので気持ちが楽だった
・就活していなくても、卒論で動いているので「何もしない不安」はなかった
・「本当に行きたい企業か」と絞ったので無駄打ちはかなり減った。

 

 

その後の就活について

みんなが卒論に慌てている頃、僕は就活をゆっくり再始動した。
このとき既に半分は就活浪人する気でいた。諦めではなく、「何でも良いから卒業までに内定」と慌ててズタボロになる自分が容易に想像できたので、そこに価値を感じられなかったのが大きな理由だった。

卒業後の身分証明が保険証しかないことに気付いて、12月から教習所にも通った。
就活しながら、就活浪人の準備をしていたのだ。

結局卒業までに内定はとれなかったけれど、4月にハローワークで仕事が決まってそこに勤めることに。
結局そこはブラックで1年ほどで退職するんだけど、今の職場が決まった理由はそのブラック企業があった業界にいた事だったから人生わからない。

中断してわるかったと思うポイント
・卒業までに就職先が決まらなかった。(でもその後の縁で今の会社にいるので±0と考える)

 

 

一旦「就活以外の道」を選ぶことも考えてOK

もし今就活イベントが軒並み中止になることや、就活で都会に出ることが不安な人は一旦卒論に集中してみるのはどうですか?

「そんなことを言って、就職できなかったら責任を取るのは自分なんだから無責任だ」と思う方は、就活進めましょう。
足掻いて就職を勝ち取る道も素晴らしい。

だけど一旦離れて落ち着くことで、また就活に集中出来るタイプの人も絶対にいる。
そういう人に向けて、僕はこの記事を書いています。

気持ちが疲れ果ててしまっては、決まるものも決まりませんよ。

卒論だろうが就活浪人の準備だろうが、「動いている」ことが大事だと思います。就活イベントが中止で落ち込んで止まってしまうくらいなら、割り切って他のことで動きましょう。卒論、と今回は書きましたが、追加で資格をとる勉強をしたりもいいかもしれません。

上手くまとめられなくて申し訳ないですが、不安な就活生の方の気持ちが少しでも落ち着いたらいいなと思います。

 

 

✎__________
記事に共感、気に入っていただけたら
「スキ」お願いします。
「スキ」はnote未登録の方も押せます。
__________

この記事が参加している募集

₍ᐢꙬᐢ₎サポートいただけたらめちゃくちゃモチベーションが上がります! 良ければ一緒になにか面白いこととか出来たらうれしいです。