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【読書】スピリチュアル世界へようこそ

  こんにちは ナカちゃんです。

  猛暑が一転、今日は大雨。

  自分の読書体験をおさらいしながら、1テーマで数冊をご紹介するスタイルがちょうど良いのかしら。と思いつつ、

 今日は「スピリチュアル本」をテーマに書いてみたいと思います。


  カルロス・カスタネダ 『未知の次元』

  リチャード・バック  『カモメのジョナサン 完成版』

  イハレアカラ・ヒューレン 『ハワイに伝わる癒しの秘法』

 では、ご紹介していきましょう。


1. カルロス・カスタネダ 『未知の次元 呪術師ドン・ファンとの対話』

 この本を手に入れたのは、今年の5月くらいだった思います。星野源のイエローマガジンで、インタビューの中で触れられていた本でした。

 「とても古い本なんだけど、僕の尊敬していた方からいただいた本で、冒頭の詩があるんだけれど、「源くんのことだよ。こうあって欲しい」と言われて、感動して震えた。」

  という風に言ってたと思います。じゃ、どんな本なんだろう?気になりますよね。で、探してみたところ、絶版。アマゾンの古本で、ようやく探しだし、購入しました。初版本出版年は、1979年。こちらは文庫版なので、1993年になっています。カスタネダのドンファンシリーズのうちの第4作目がこの本だそうです。「ネオシャーマニズム」という言葉や、「カウンターカルチャー」「ヒッピー思想」などにも影響を与えた著作は、アメリカ、ヨーロッパのみならず、日本でも知られるようになりました。1970年代サブカルチャーとの親和性も高く、吉本ばなな、細野晴臣の愛読書でもあるそうです。

 修行を続けてきた「私」は、呪術師ドンファンの導きで、「トナール」と「ナワール」の世界を知ることとなります。「ナワールの世界」を知るためには「トナールの死」が必要であり、「私」は、呪術師と仲間たちと別れて、ナワール世界へ旅立つところで終わっています。

 これを書いている私も、わかったようなわからないような、何だか妙な感じでいっぱいなのですが、この「わからなさ」が良いんだろうな。ドラゴンボールのような、「修行の旅」ストーリーの元になっているんじゃ無いかと思わせる内容でした。


2. リチャード・バック 『カモメのジョナサン 完成版』

 28年ぶりの再会です。私は学生時代、英米文学の研究室にいました。卒業論文、修士論文は、「60~70年代アメリカのカウンターカルチャー」についてでした。そのときに選んだ作品が、リチャード・バックの『カモメのジョナサン』だったわけで、何年もほこりをかぶって、ほぼ忘れていたやつと2021年に再会できたのですよ。

 そして、驚いたのは、2015年に「完成版」として、新たに第4章が書き加えられていたのです。 そんなことになっていたとは!!


私が研究論文で使ったのは、こちら。


 最初の本は1977年に出版されています。日本語訳は、五木寛之。写真と散文で綴られた小さな本でした。父が若い頃に読んでいたらしく、家の本棚にいつも置いてありました。大学生になり、ひょんな事から英語専攻のコースを選び、いくつかある研究室の中で、私は英米文学を選びました。そこで出会ったK教授が、私の恩師となりました。学部から修士課程まで、長い間、研究の指導をして下さいました。K教授が亡くなったとき、奥様から、ワタシのことを最後まで気にかけて下さっていたと、聞きました。ジョナサンを師と仰いできたフレッチャーのように、私は成長できているかしら?

さて。

 改めて、第4章を読んでみると、なるほど、と思うところがありました。

 3章までであれば、「じゃあ、現実どうなのよ?」と突っ込みどころ満載だったと思うのですが、最終章では、神格化され崇拝されるために、ジョナサンは飛んだのではない、ということがはっきりと語られます。ジョナサンが去り、フレッチャーが亡くなり、彼らを神と崇めるカモメたち。「そんなんじゃない!」と、一人群れから離れ、命知らずの飛行に挑む若者 アンソニーのもとへ、一羽のカモメが現れます。飛ぶことが生きること、ただそれだけを求めたジョナサン。アンソニーのそばに現れたのは、紛れもなくジョナサンでした。純粋に、その道を進むものだけに、見えるモノがある。時空を超えて、存在さえも超えて、求道者にだけ見える景色がある。そのことを、バックは再び語りたかったのではないでしょうか。2012年に、飛行機事故で瀕死の重傷を負ったことで、この続編が生まれたそうです。

 評価は分かれるかもしれませんが、28年ぶりのジョナサンは、進化を遂げて帰ってきました。私は、完全版の流れを受け入れることはできましたが、3章で終わっておいて欲しかった、という意見もあるようです。その深意を、ぜひあなたが読んで確かめてみてください。


3. イハレアカラ・ヒューレン 『ハワイに伝わる癒やしの秘法 みんなが幸せになるホ・オポノポノ』



 今から15年ほど前、この本を読みました。本屋で平積みになっていた、あやしい表紙のイラストに惹かれて、買ってみた記憶があります。

 読んでみると、ハワイの伝統ヒーリングの方法が書かれていました。その頃は、いろいろと悩みも多く、子育ても仕事も上手くいかないと不満ばかりの日々。何とかしたい!という潜在意識が働いたのかもしれません。

 4つの言葉を、日常で唱えるだけでいい、自分をクリーニングすることが大事、など、具体的な方法も書かれていました。まあ、やってみようくらいの気持ちでやってみたのですが、長続きせず、今ではそんなこともあったねくらいの記憶しか無い。。。

 「出会いは、偶然ではない。必然である」

  ディスタンクシオンでも、言っていたなあ。その時の自分が、きっと求めていたんですね。なるほど。。。。納得。


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 どの本にも言えることですが、

「こんな考え方、こんな世界もアルのね~」

くらいに捉えておくのがちょうど良いのではないかしら。

 「こんなのありえない!」とか「眉唾や!」とか、言い出すとキリが無いというか、楽しめなくなってしまいそう。

 いいとこ取り!でもないですが、自分がポジティブに考えたり、行動できるように、応援してくれるコーチみたいな存在として、

「スピリチュアル本」と付き合っていくのが、いいスタンスなのではないかと思います。

 付かず離れず、適度な距離で

 自分の内面と向き合ってみるのも

 新鮮な読書体験になるかもしれません。

 あなたの知らないアナタ自身に出会ってみませんか?








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