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「子育て×在宅ワーク」を両立するアイデア【ルールづくり編】

福岡を拠点に活動しているフリーライターのNaomi.Spring 伊野奈緒美です。noteでは、子育てしながらの「フリーライター(在宅ライター)の仕事」について、さまざまな視点から書いています。

約10年間、子育てをしながらライターとして在宅ワークを経験してきた私が今できること。

それは、これまでの経験を多くの方々にシェアすることではないかと思いました。

「在宅ワーク」という働き方がほとんど知られていなかった10年前、何もかもわからない中で手探りではじめましたが、今、個人事業主・フリーランスとして仕事をさせてもらっているこの環境を有難く思っています。

もちろんこれまで自分自身も、道なき道を切り拓きながら努力をしてきましたが、多くの方々と情報をシェアし合えたこと、学ばせていただいこともたくさんあります。

「在宅ワーク」に否応なしに注目が集まっている今だからこそ、私の経験が少しでも誰かのお役に立つならば幸いです。


「はかどらない」けれど「不可能」ではない

とはいえ、在宅ワークをするにあたり、何か画期的なアイデアや働き方を見出してきたわけではありません。ですが、日々の中でぶつかる悩みやその先にある幸せをお伝えすることには、やはり意味があるのではないかと思うのです。

そこで今回は、「子どもを見ながら、在宅ワークをするためのルール作り」についてご紹介します。

先にお話しておきたいのですが、私の経験上、子どもを見ながらの在宅ワークははっきり言って「はかどりません」。それは、皆さまのご想像どおり、仕方のないことです。お子さんの年齢にもよると思いますが、ベビーちゃんから小学生くらいまでのお子さんのいるご家庭では、「はかどらないもの」と理解しておくことが大前提となります。

それでも、なぜこのような記事をシェアするのか。

それは、「はかどらない」けれど、「不可能」ではないことをお伝えしたいからです。普段どおりの方法では難しいけれど、工夫次第で仕事をすることは可能。それならば、仕事の「時間」「量」「種類」を自分で調整しながら、必要な時に在宅ワークを取り入れられるのではないかと思うからです。

そのヒントに、以下の「ルール決め」をご参考にしてみてはいかがでしょうか。

【在宅ワークのルール決め】

在宅ワークとは、読んで字のごとく「自宅を拠点として仕事をすること」です。私のように個人事業主として働く人は、基本的に企業や会社に属さず自分でクライアントとやり取りをしながら仕事を進めていきます。

しかし今、突如として在宅ワークが必要になった方の多くは、会社に属しており、会社でやるべき業務を自宅に持ち帰らざるを得ない方が多いのではないでしょうか。もしくは社内のメンバーやクライアントと、Zoom・電話・チャットワークなどを使い、コミュニケーションを取りながら仕事をする方もいらっしゃるかもしれません。

どちらにしても、お子さんを見ながら在宅ワークをする時には、準備しておきたいことがあります。ひとつづつ自分に照らし合わせながらご覧いただけたら、「リアル」に感じられるのではないでしょうか。

【自分(大人)のルール】

仕事用のデスクを用意する

私はライターなので、パソコンや資料を広げられるデスクがないと仕事が進みません。以前はダイニングテーブルなどを代用していたこともありましたが、本格的にライター活動をするようになってから、専用のデスクを用意しました。

ワークスペースがあると、仕事に向かう意識が高まるだけでなく作業中のモノをそのままにしておけるのも良いところ。家事や子どものお世話などで中断してもその都度片づける必要がないため、とても助かります。また、お子さんに触られたくない資料などをまとめておくのにも便利。家族の共用部分に置いておくとうっかり移動されないか心配ですが、「ここはママのお仕事スペースだから触らないでね」と伝えておけばお子さんも意識してくれるのではないでしょうか。

勤務時間の定時をつくる

自由に時間を使うことができるフリーランスは、在宅ワークで定時を決めてしまうのはなかなか難しいこと。しかし、基本的に定時以外に仕事をしないようにしています。※もちろんクライアントの都合もあるため、定時以外にやり取りをする場合もありますが、その際はメールや電話が主です。

こうすることで、しっかり子育てや家事とのバランスが取れるというのもありますが、もうひとつ良いことも。

やはり文章を書いたり記事を構成したりするのは午前中が一番効率よく、内容も洗練されるのです。「朝活」という言葉がありますが、朝は心も体もすっきりと澄みきっていてさまざまなことがスムーズに進むみたい。また、時間に制約があるからこそ、仕事の中で無駄を省き集中して業務を進めようという意識が高まります。

■外に出るつもりで、メイクや服装を整える

これは意外に大切。家から一歩も出ずに仕事をする!という日でも、メイクや服装を整えることが「気持ちの切り替え」に繋がります。いわば、「お仕事モード」に入るためのスイッチであり、お子さんへのお知らせにもなります。

■子どもには仕事内容や勤務時間をわかりやすく具体的に伝える

幼稚園年長くらいになると、少しずつ話せば分かる年齢になっていきます。私も、その頃にきちんと「在宅ワークでライターをしている」と子どもに伝えました。まだ理解できないなんて思わずに…

それからというもの、子どもも「ママ、今日のお仕事あと何個?」「ママの記事読みたいなぁ」など仕事の流れや内容もわかってくれて…ママはお家にいるけれどお仕事をしている時間もある。だから協力しよう!そういう気持ちでいてくれるようになりました。

そして、仕事が終わったら「おかげで今日のお仕事終わったよ!協力してくれてありがとう!」そうお礼を言うようにしています。

■子どもと一緒に食事をとる

子どもを見ながら在宅ワークしている時に、心掛けていることです。忙しいと、ついついお昼ごはんもそこそこに仕事に戻ってしまうこともあります。でも子どもと一緒の時には、必ず一緒に食事をとるようにしています。それでなくても、仕事中なかなか会話ができないもの。食事の時間だけでも一緒に楽しい時間を過ごして、お互いに気分転換しています。


【子ども(幼稚園~小学生のお子さん)のルール】

■1日の計画表をつくる

長い休みになると、どうしても生活のリズムが崩れがちになるもの。そこで取り入れたのが「1日の計画表」です。当初は細かく時間を区切っていました、これは失敗!わが子には合っていなかったみたいです。時間で区切ってしまうと、その時間内に計画が進まなかった時点でアウト!な気分になってしまい、他の計画もどうでもよくなってしまうよう。

そのため、次に考えたのが時間はざっくり、内容だけ決めた計画表です。これはうまくいかない日もありつつですが、大方成功でした!時間よりも、むしろ「やること」にフォーカスして箇条書きにしていき、全てできたら自由時間、というのが良かったよう。親だけで決めず、お子さんと一緒に考えるのが上手くいくコツです。

■お手伝いの時間をつくる

計画表には、勉強の時間だけでなく、お手伝いの時間もいれています。お手伝いからは、学校とはまた違う「暮らし」に必要な大切なことを学んでくれると思うからです。

「洗濯物をたたむ」、「掃除機をかける」、など本格的な家事ができれば素晴らしいですが、小さなお子さんなどは「カーテンを開ける」「家族の食べ終わった後の食器をキッチンに持っていく」なんて小さなお手伝いでも十分。何かお手伝いしてくれたら、きちんとお礼を伝えたり喜んだりする姿を見せるようにしています。自分もそうであるように、きっと励みになるはずだから。

■「しずかにタイム」と「おしゃべりタイム」をつくる

仕事中のお子さんのおしゃべりは、業務が進まなくなる1番の困りごとなのではないでしょうか。私もこれには本当に悩みました。しかし、子どもにとっては家にいるのだし自由にしゃべるのが自然なこと。当然責めることもできません。そこで考えたのが、「しずかにタイム」と「おしゃべりタイム」を伝えておくこと。

先ほどの「子どもには仕事内容や勤務時間をわかりやすく具体的に伝える」でもご紹介したとおり、何時から何時まではちょっと静かにしておいてね、何時になったらおしゃべりしても大丈夫、と具体的に伝えます。また、しずかにタイムには子どもも勉強するなど、同じように集中力が必要なことをともに頑張るようにしています。

それでもどうしても上手くいかない場合も…子どもにもストレスになってしまうだろうなという時には、別室で遊んでもらうこともあります。しかしこれは、親が少し目を離しても大丈夫だと思える年齢になってからですね。

一緒に遊ぶのは決めた時間になってから

お子さんは、「家にパパママがいる=お休み」と錯覚しやすいもの。そのため、小さなお子さんは特に「遊ぼう」と誘いたくなるのではないでしょうか。でも、実際には仕事があるため遊べない。これも私の悩みどころでした。こんなにそばにいるのに、あまり相手ができないし遊ぶこともできないでは、子どもに申し訳ないなぁと思ったりして…

そのため、私が心掛けたのは「お仕事してるから、ちょっと待ってね。」ではなく、「お仕事、○時で終わるから○時から一緒に遊ぼう!」そう具体的に伝えること。食事を一緒にとると決めているように、遊ぶ時間を少しだけでもつくるようにしています。そうすると、子どもも一緒に遊ぶ時間を楽しみに待っていてくれるようになりました。


「それぞれ」のルールが在宅ワークをスムーズにする

今回は、数多く試してきたルールづくりのなかでも、特に役に立ったと思えることを厳選してご紹介しました。家族の協力なしには、在宅ワークという働き方は成立しません。そのことへの感謝の気持ちを忘れずに、今後も頑張っていきたいと思っています。

この記事を読んでくださっているあなたもきっと、お子さんを見ながらの在宅ワークに戸惑われたり、悩んだりされることがあると思います。そんな時、この記事がスムーズに進めるためのヒントになればこんなに嬉しいことはありません。これからも、在宅ワークにまつわるさまざまな記事を発信していきたいと思っています。お楽しみにしていただけたら嬉しいです。


執筆者の詳しいプロフィールはこちら→Naomi.Spring HP
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