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Naomi_Nが2021年10~12月におすすめしたい都内開催の展覧会14選

毎度恒例、わたしが行こうと思っている展覧会を勝手におすすめする、備忘録もかねた 美術館・博物館のご紹介シリーズ。

芸術の秋✨展覧会も、非常にバラエティ豊かで豊作です。
皆さまの展覧会めぐりの参考になりましたら幸いです。

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※お出かけの際は、ご自身の体調が万全なのはもちろんですが、各館の公式ホームページ等で最新情報をご確認の上、くれぐれも慎重にご判断の上でお願いいたします。
わたしは美術館・博物館を応援する意味でも、対策を万全にした上で、後悔先立たず、会期スタート後はできるだけ早めに足を運ぶつもりです。

これまでの記事はこちらのマガジンで読めます。行った展覧会のレビューは、書ける限りnoteやインスタにまとめ、これらの記事にもリンクさせてます。ぜひ!!!



小早川秋聲 旅する画家の鎮魂歌(レクイエム)

場所:東京ステーションギャラリー(東京・丸ノ内)
会期:2021年10月9日(土)〜11月28日(日)
★事前予約制
★巡回予定: 鳥取県立博物館 (2022年2月~)

大正から昭和にかけて、京都を中心に活躍した日本画家・小早川秋聲(しゅうせい)さんの大規模な回顧展です。
京都で開催という一報を知ったときは、本当に京都へ飛んでいきたかったくらい観たかった展覧会。東京へ巡回してくれて、本当に本当に感謝しかありません。
混雑する前に、早めにお邪魔しようと思っています。ただただ楽しみです。


庵野秀明展

場所:国立新美術館(東京・乃木坂)
会期:2021年10月1日(金)~12月19日(日)
★事前予約制
★巡回予定なし→2022年2月〜大分・大阪・山口で開催決定!

ナディアを観て、14歳でエヴァに出会い、カレカノを観て。もちろんその前にはナウシカやジブリに親しんでもいました。
そしてモヨコさんの作品も大好きだったので、お二人の結婚は本当に嬉しく、あの名作『監督不行届』が生まれ、と、気づけば結構ずっと追いかけてきた庵野さん。
SNSなどで見かけた内覧会の様子は、庵野さんにまつわる膨大な資料が所狭しと展示された、圧巻の内容のようですので、気力体力と時間に余裕を持って、心して足を運ぼうと思っています。

ただ一つ、気になっているのが音声ガイド。
あるにはあるっぽいのですが、運用はまだ。庵野さんのOKが出ないのかな。
できれば音声ガイドが始まってから伺いたいのですが、どんどん混雑していきそうなので、いつ行こうかだいぶ迷っています。

★21.10.13  観てきました


特別展「最澄と天台宗のすべて」& 黒田記念館 特別室解放

場所:東京国立博物館 平成館(東京・上野)
会期:2021年10月12日(火)〜11月21日(日)
★事前予約制
★巡回予定:九州国立博物館、京都国立博物館(2022年2月~)

寺社仏閣好きとしましては、やはりこれはもう外せない王道の展覧会。
貴重な資料や仏像さまがお出ましくださって、本当にありがたい限りです。
会期が短いので、でるだけ早めにお邪魔したいところ。
本館の関連展示や東洋館もハシゴしたいですが、回る体力残ってるかなぁ。

あと、ちょうどこのタイミングで、近くにある黒田記念館の特別室もオープンするので、こちらにもハシゴしたいなぁと思っています。
ここ、年に3回、数日しか入れない貴重なお部屋。なのに!なんと無料です!!!皆さまもぜひ!!!


谷崎潤一郎をめぐる人々と着物 ~事実も小説も奇なり~

場所:弥生美術館(東京・東大前)
会期:2021年10月2日(土)〜11月21日(日)
★事前予約制
★巡回予定なし

わたしにとって、"ずっと名前は知っているけれど読んでこなかった文豪"の一人が、谷崎潤一郎です。
が、今年1月、Eテレ「100分de名著」で谷崎潤一郎特集を観て、ちょっと読んでみようかな、と思うようになれたので、この展覧会を通して、もう少し彼の生涯や作品世界に近づけたら、と思っています。同じ名前だけど自由奔放すぎる"ナオミさん"も出てきますしね。
登場人物の装いを再現したアンティーク着物などの展示も楽しみです。

★22.1.5  観てきました


手のひらほどの小さな絵―パリ1930年代の浜口陽三―

場所:ミュゼ浜口陽三・ヤマサコレクション(東京・水天宮)
会期:2021年9月11日(土)〜12月22日(水)
★事前予約不要
★巡回予定なし

この美術館、どちらかというとマイナーかもしれませんが、銅版画の作品をたっぷりと鑑賞できる、日本橋・水天宮にある私設美術館です。
わたしは版画作品が好きでして、こちらの館のように、銅版画の作品を、まとまってじっくり鑑賞できるところは本当に少ないので、とても貴重です。

また、今回の展示は、タイトルの通り、小さな絵 そしてパリ がテーマというところも楽しみで、ぜひ観に行けたらなぁと。


ジャム・セッション M式「海の幸」 ー森村泰昌 ワタシガタリの神話

場所:アーティゾン美術館(東京・京橋)
会期:2021年10月2日(土)~2022年1月10日(月祝)
★事前予約がおすすめ
★巡回予定なし

森村さんの展覧会を初めてしっかり鑑賞したのは、昨年春、原美術館で行われていた「エゴオブスクラ東京2020」。展示テーマに、正直ピンと来なかったのですが、とりあえず気になるから観に行こう!と思って出かけました。

本当に、行って良かったです。衝撃の余韻が、今でも続いています。
そして、この展覧会を観に行ったからこそ、この後、完全にイメージ先行で何となく食わず嫌いしていた、三島由紀夫の世界に、ちゃんと足を踏み入れることもできました。VS全共闘の映画も、映画館で観てきましたよ!


今回は、アーティゾン美術館が収蔵している名作『海の幸』と、その作者・青木繫さんのお名前がタイトルに掲げられています。マスクをつけた人物の作品もあるようで。
どんな作品世界が繰り広げられているのか、とても楽しみです。

★22.1.9  観てきました


キューガーデン  英国王室が愛した花々 シャーロット王妃とボタニカルアート

場所:東京都庭園美術館(東京・目黒/白金台)
会期:2021年9月18日(土)~11月28日(日)
★事前予約制
★山梨県立美術館、静岡市美術館と巡回して、ここがラスト。


キューガーデンとは、長い長い歴史と伝統を誇るガーデニングの本場、イギリス・ロンドンにある王立植物園。世界最大級で、なんとユネスコの世界遺産にも登録されています。
そんなキューガーデンが所蔵している 22万点!!!ものボタニカルアートの中から、選りすぐりの約100点が展示された展覧会です。

そもそもボタニカルアートとは、お察しの通り、植物を描いたものですが、その目的は鑑賞用、ではなく、博物学の資料として。多種多様な草花が、目を見張るような細密画で描かれていました。
なぜかというと、当時はまだ写真の技術が発明されていなかったから。18~19世紀頃は、この植物の細密画が、貴重な研究資料だったんですねぇ。

日本でも同様に、江戸時代以降、動植物の細密画が数多く描かれました。
また、植物画といえば、植物学者の牧野富太郎さんを思い浮かべる方も多いかと。

わたしは和洋を問わず、この時代の博物学的資料としての動植物画が大好きでして、2017年秋、インターメディアテクで、このキューガーデンの植物画を観ていました。

それ以来振りなので、とても楽しみです。
しかも、これまた空間として大好きな、庭園美術館での開催ですから、期待せずにはいられません。図録もどんな内容なのか、早く手に取りたいです。


ブダペスト国立工芸美術館名品展

場所:パナソニック汐留美術館(東京・汐留)
会期:2021年10月9日(土)~12月19日(日)
★事前予約制
★巡回予定なし

2019~2020冬に国立新美術館で開催された、ブタペスト国立西洋美術館&ハンガリー・ナショナル・ギャラリーのコレクション展が、思いがけず自分の好みの雰囲気でした。
今回は、そのハンガリー・ブタペストの工芸美術館のコレクション展、ということで、行かずにはいられないな、と。

ガラスの作品群は、私の好きなラリックではなく、ガレやドーム兄弟の作品が中心のようですが、ハンガリーの名窯ジョルナイ陶磁器製造所の名品や、19世紀末のジャポニスムからアール・ヌーヴォーの約170点ものコレクションがまとまって鑑賞できる機会は貴重だと思います。楽しみです!


葛西薫展 NOSTALGIA

場所:ギンザ・グラフィック・ギャラリー(東京・銀座)
会期:2021年9月8日(水)~10月23日(土)
★事前予約不要
★巡回予定なし

葛西薫さんは、サントリーやユナイテッドアローズなどのテレビCMや新聞・雑誌の広告や、とらやなどのパッケージデザイン、企業ロゴなどのCI、書籍の装幀、動画制作まで、長年にわたって第一線で幅広く活躍されているデザイナーです。サン・アドという企業にいらっしゃいます。

わたしは、おそらくサントリーのCMや新聞広告がたぶん最初の出会いだと思うのですが、いつのまにか葛西さんが手がけてきたものたちの、佇まいというか、まとっている雰囲気というか、何ともいえない味わいが本当に大好きになっていまして。
忘れもしない10年前、六本木のAXISギャラリーで行われた葛西さんのトークイベントに参加し、会場で5,000円の展覧会図録を思いきって買い、万年筆で書かれた美しいサインと活版印刷の名刺をいただいて、握手までしていただけたこと、本当に嬉しかったです・・・その図録、今でも宝物です。

ということで、gggでは30年振り(!)に開催する、という個展。絶対に行きます。しかも、300部限定で、プリモアートが販売されているとのこと。気になっています。まだあるのかな、そしてわたしでも買えるかなぁ・・・。


こんなところにも!「和菓子で楽しむ錦絵」展& 「使ってたのしむ、和菓子デザイン」展


赤坂にある、とらやさんの路面店の地下には、素敵な常設ギャラリーがあります。そこで行われる、和菓子が登場する錦絵がテーマの展覧会。
まさにとらやさん、虎屋文庫さんならではの企画ですね。

どうやらあーんまり知られていないようなのですが、そもそも虎屋文庫とは、和菓子にまつわる歴史的資料を専門的に収集し、調査研究を続けている、とらやさんの社内部署の一つなんですよ。
ホームページの「菓子資料室 虎屋文庫」には、とても面白い記事がたくさん掲載されています。ぜひぜひ合わせてお読みください~。

場所:とらや赤坂店内 虎屋 赤坂ギャラリー(東京・赤坂)
会期:2021年9月17日(金)~11月23日(火祝)
★事前予約不要・無料!!!
★巡回予定なし


そしてほぼ同じ会期で、六本木の東京ミッドタウン内にあるお店のギャラリースペースでも展覧会が。こちらはよりカジュアルに楽しめそうなテーマのよう。赤坂店とハシゴして観に行きたいなぁ、と。

場所:とらや東京ミッドタウン店ギャラリー(東京・六本木)
会期:2021年9月29日(水)~10月31日(日)
★事前予約不要・無料!!!
★巡回予定なし


ちなみにちなみに大変僭越ですが、わたし、とらやさんでこういった展覧会を手掛けている方と、虎屋文庫の方にインタビューさせていただいたことがありまして・・・こちらもぜひぜひお読みください!!!全4回連載です✨


棟方志功と東北の民藝 /西館(旧柳宗悦邸)

場所:日本民藝館(東京・駒場東大前)
会期:2021年10月1日(金)~11月23日(火祝)
★事前予約不要
★巡回予定なし

「用の美」といわれる民藝を専門に展示する、日本民藝館。
これまでなかなか直接観たことがなかった、棟方志功さんと東北にまつわる展覧会ということで、ぜひ観に行きたいなぁ、と。
そして、せっかく行くなら、限られた日程でしかオープンしない西館が開いている日にお邪魔したい、とも思っています。


柳宗悦没後60年記念展 民藝の100年

場所:東京国立近代美術館(東京・竹橋)
会期:2021年10月26日(火)~2022年2月13日(日)
★事前予約がおすすめ
★巡回予定なし

日本民藝館にも一層、注目が集まりそうだと思っているのが、こちらの展覧会です。明治期以降の作品を展示する、国立近代美術館で行われます。

家で過ごす時間が増えたことで、うつわをはじめ、暮らしの中の「用の美」を求め、民藝へ関心を寄せる方が、ますます増えているなぁと感じています。この展覧会もきっと人気になるのでは。とても楽しみです。


語りの複数性

場所:東京都渋谷公園通りギャラリー(東京・渋谷)
会期:2021年10月26日(火)~2022年2月13日(日)
★事前予約不要・無料!!!
★巡回予定なし

この文章を読んで、ぜひ観に行きたい、と思った展覧会です。
その場へ行き、体感し、自分が何を思うのか、楽しみです。

そこにないものを自分の経験として受け取り、表現するさまざまな試みを描いた作品を扱います。それらの作品を通して、訪れる人の想像する力を借りて、鑑賞することがそれぞれの独自の体験として立ち上がる場をつくります。情報が溢れるからこそ貧しくなっていた、さまざまな語りのあり方と、その語りを紡ぎ出す身体を想像する展覧会です。


番外編:中銀カプセルタワービル見学

そして最後がこちら!!!!あの!中銀カプセルタワービルですよ!!!

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見学を予約したのは、なんと8月末。いよいよ日程が近づきつつあります。
8月末まで行われていたクラファンにも参加していました✨

これまで近くを通ったことは何度もありますが、足を踏み入れるのは初めて。本当にドキドキしています。

ちなみに現在は、12月の日程で見学を受け付けてますよ。ご興味ありましたらぜひぜひ!!!

★21.11.10  観てきました

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ということで、今クールは本当に多いですね。この記事も結局、6,000字近くになってしまいました。お読みいただきありがとうございました。
しかも、ヘッダー画像にはちらりと入れましたが、ここに書いてないけど行きたい展覧会もいくつか・・・汗

本当に、体調を万全にし、1日1日、しっかり仕事して、展覧会にも逃さず足を運びます!!! あぁ、どこでもドアが本当にほしい。

ふむふむ、へーそうなのかー!って思っていただけたら、Twitterでつぶやいていただいたり、下の方にある♡マークをポチっていただけるととても嬉しいです。noteアカウントがなくてログインしてなくてもポチれたり、ツイート&シェアできます。

次の記事は 10月15日(金)に公開します。


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