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公立高校合格発表

公立高校合格発表

 今日は息子の合格発表だった。結論から言うと、落ちた。残念ではあるけれど、「信じられない!」ではない。一応合格圏内にはあったものの、まさかの1.4倍、しかも受けたお友だちがみんな息子より成績のいい子ばかりで、今年のM高校は一味違う、という感じだったからである。

 私は入試に関して、細かい情報を入れるのがあまり好きではない。本人のいわゆる「偏差値」、志望校の「偏差値」、模試のデータ、本人に合いそう

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明日は大阪の公立高校入試

明日は大阪の公立高校入試

 公立高校の入試がいよいよ明日に迫ってきた。ところで、ある程度の年齢の人にとって、公立高校の入試とは、学校の先生との面談でOKが出れば合格するもの、という認識だと思う。倍率も1.1倍くらい、1.3に届こうものなら「高いなー」と感じるレベルではないか。

 ところが、昨今の大阪府の公立高校入試では、1.7倍、1.6倍、1.5倍などがザラだ。この際なので、大阪の公立高校入試の現状について、他府県の人に

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「ひとモノガタリ 鬼が教える最後のおせち」を見て

「ひとモノガタリ 鬼が教える最後のおせち」を見て

 今日の夕方、NHKで放送されていた番組を見た。三重県の高校の調理部(部活動である)で生徒たちを指導する先生のお話である。この部では最後の活動としておせち料理を作る。30品800食を、部員全員が一丸となって作り上げるのだ。部活動のクライマックスである。

 この先生は、1年生が包丁をスポンジで洗っているのを見つけて「そこ!スポンジつこうてるないか!」と怒鳴る。そして「3年生の指導が足りん!」と怒鳴

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若者を指導するということ(その3)

 やっと決着がついたので、まとめておく。

 しつこいようだが概要を説明することから始めたい。状況をそのまま書くわけにはいかないので、編集者と漫画家、という設定にしている。漫画家の卵ちゃんの作品を見守る編集者AとBがいて、Aは卵ちゃん専属、Bは最終評価に関わってくる人、という状況である。仮完成の段階で、Bは作品をメッタ斬りにしたのだが、Aはその意見に全く納得していない。卵ちゃんの作品はちゃんとして

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若者を指導するということ(その2)

 前回、漫画家の編集者AとBが、漫画家の卵さんに対して正反対のコメントをした、という話を書いた。https://note.com/nao114223/n/n912c3222b43c

 かいつまんで言うなら、経過を見てきてOKを出したAさんとは対照的に、初めて読んだBさんがけちょんけちょんに貶した、という話で、その批評が必ずしも的を射ているとは言い切れず、「それを言って作品の質が上がりますか?」と

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「水筒忘れた」の話

「水筒忘れた」の話

 「水筒を忘れた」と言った小学生に対し、先生が「知りません」と言った、というツイートを見かけた。

ちょっと聞きたいんですけど、水筒を忘れたと申し出てきた子に「知りません。明日からちゃんと持ってきなさい」で終了って普通の対応ですか?低学年の子ですよ。運動会の練習があったんですよ。もちろん忘れたのが悪いけど、水筒忘れたら子供の命が危険にさらされるのかと驚愕しています。(https://twitter

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「早生まれの不利は大人まで続く」について

 東大の教授が「早生まれの不利は大人まで続く」という研究結果を発表したそうだ。(https://www.news-postseven.com/archives/20200818_1586893.html?DETAIL

 学生の頃(というのはもう30年ばかり前のこと)、教職の授業で「早生まれのハンディは二十歳過ぎまで続く」というのを習い、早生まれの私は「ハンディを負っていたとは!」と思ったので、

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甲子園の交流試合が終わって

 今日で交流試合が終わってしまった。選抜出場が決まった後で大会が中止になり、さらには夏の全国大会もなくなり、甲子園を目指してきた人たちは無念だったと思うけれど、交流試合という粋な計らいはその思いを少しは和らげたのではないだろうか。

 ところで、私は無類の野球好きである。特に高校野球には昔から目がない。そのせいで高校の頃、野球部のマネージャーにもなったくらいである。あまりにも勉強の時間がなかったこ

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スパイクの色

スパイクの色

 甲子園では交流試合が熱い。今日の第一試合、明石商業vs桐生第一で一塁塁審を務めたのは、伝説の箕島vs星稜、延長18回のあの試合で星稜高校のエースだった堅田さんである。何年経っても甲子園は特別な場所であり続けるのだ。

 ところで今年から、高校野球では白のスパイクが認められるようになった。これは暑さ対策のためだそうだ。検証したところ、白スパイクと黒スパイクの温度差は、なんと10度もあったそうで、そ

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「自分で考える」ということ

「自分で考える」ということ

 今日は終戦記念日だ。日本が戦争に負けて75年が経とうとしている。実はヨーロッパでは、終戦記念日は5月8日である。それを初めて知った時、私は愕然とした。3か月前に終わっていたら、原爆も落ちなかったし、どれだけの人が命を落とさずに済んだだろうと思わずにはいられなかったからだ。

 このコロナ禍を戦時中と比較する考察が時々見られる。こういう感染症を抑えるには、独裁国家の方が都合がいい、という指摘は、す

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「読書好きの女の子」のこと

 Twitterに、「娘が本ばかり読んでいる。」という人の投書が紹介されていた。(https://twitter.com/nickyock/status/1293711296009920512/photo/1)まるで自分のことのようだったので、この娘さんを大いに擁護したいと思う。

 本を読んでいる時はその世界を味わっているのだから、冒険しているのと同じだ。あるいは、登場人物たちと遊んでいるのと同

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民主主義の教科書

 今日の朝刊に、「民主主義、大丈夫?」というタイトルで、あらゆる報道や情報を見比べることから1日が始まるという87歳の女性が取り上げられていた。娘や孫の住む外国の状況についても新聞を読み、ネット情報を確認し、現地の状況を聞くこともあるそうだ。ポイントは、「科学的な根拠は?」、「扇動的な要素はないか?」ということで、よい判断をできるような訓練を心がけているとのことである。

 この人たちは、1948

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大学のオンライン授業について

 ほとんどの大学で前期が全てオンライン授業になり、後期も引き続き、というところも出始めている。これについて、「大学生だけが我慢している」、「ディズニーはOKなのに」などの嘆きがあり、また保護者の「娘に学びを返してやりたい」、「後期もこれなら授業料の返還を求める」という声もある。さらに、政治家の中に「大学はキャンパスから学生を締め出して学びの機会を奪った」だの、萩生田文科相の「対面とオンラインのハイ

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丸刈りをやめて部員が増えた!

丸刈りをやめて部員が増えた!

 栃木県の古豪、小山西高校野球部が丸刈りをやめたところ、部員数が増えたそうだ。(https://www.asahi.com/articles/ASN824WW7N81UUHB008.html)さらには「髪型が自由になり、日頃の行動を意識するようになった」という選手の言葉も紹介されている。なんだか頼もしい。いつまでもいつまでも、「高校生らしく」という名の呪縛、意味のない精神論を振りかざすのはやめたら

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