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見習い編集者のひとりごと

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新卒で書籍編集部に配属になった見習い編集者が、「あらまほしき編集者」になるべく奮闘している日々の日記です。「売れる本がいい本なのか問題」「営業部へのプッシュ問題」「編集会議が会議… もっと読む
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記事一覧

パクリ本が大量生産される原理。売れてない本は、一目でわかる。

出版社に入社して半年も立たずに、売れてない本と売れてる本が、表紙を見ただけでわかるようになる。

これは、同期入社の営業部員も「なんでこんな、表紙見ただけでだけでわかるようになるんだろうね〜。」と言っていたので、私だけに起こる現象ではなさそうです。単に仕事上、普段から他社の本の売れ行きや、ベストセラーランキングなどを見慣れてくるので、今どの本が売れていて、売れていないのか、嫌でも知識が豊富になるだ

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担当作をめぐる、社内政治問題

1つの出版社で、1ヶ月に何冊の本が刊行されるかご存じでしょうか。

出版社の規模にもよりますが、2、3冊〜数十冊まで、さまざま。大手であればあるほど刊行点数は増えるのですが、営業で力を入れて売るものは数点。さらに、新聞広告やPRのための予算を割いてもらえるのは、売れている本だけです。

つまり、実績のない若手編集者のつくった、売れるか売れないかわからない本は、まず取り上げてもらえません。それでも取

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