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旧朝香宮邸のアール・デコ様式に魅せられて

美しい庭園にあるレストラン

こんにちは。MichiくりころころのMichiです。一年前、白金台にある美しい庭園にあるお洒落なレストランの話を聞いて、いつか行ってみたいと思い、この夏やっと実現することができました。庭園の名前は東京都庭園美術館です。訪れた日が偶々、年に一度の建物見学ができる期間でしたので見てみようと入ったのですが、アール・デコ様式の建物建築技術の素晴らしさに圧倒され、お茶を楽しむことを忘却するほど魅了され感銘を受けました。

旧朝香宮邸について東京都庭園美術館のホームページより、(https://www.teien-art-museum.ne.jp/museum/index03.html)下記に簡単にまとめてみました。

東京都庭園美術館(旧朝香宮邸)は、旧朝香宮家の久邇宮朝彦親王第8王子鳩彦王が1906(明治39)に創立した宮家で、フランスのアール・デコ様式の美しさに魅せられたご夫妻が、自邸の建設にフランス人芸術家の①アンリ・ラパンに主要な部屋の設計を依頼し、日仏のデザイナー、日本古来の高度な職人技で総力を挙げて作り上げた芸術的な美しい建物建築です。昭和初期の歴史的建造物として、国の重要文化財に指定されています。

①アンリ・ラパン 1873年~1939年

画家、室内装飾家、デザイナー

アール・デコ博覧会でフランス大使館の応接サロンをデザインした他、国立セーブル製陶所パヴィリオンの企画やデザインを一部手掛けた。

アール・デコ様式についての美術館の説明(下記写真)をご覧いただくと「1910年代から30年代にかけて、フランスを中心にヨーロッパを席巻した工芸・建築・絵画・ファッションなどの全ての分野に波及した装飾様式の総称です。」と記載されております。

美術館内の写真、SNS掲載について、美術館に確認済です。

1)正面玄関ガラスレリーフ扉

玄関を入り正面にある、翼を広げる女性像の型押しの美しいガラス製法。

美術館の説明によると上部写真は、ガラス工芸家の②ルネ・ラリック作

②ルネ・ラリック 1860年~1945年

フランスのジュエリー・デザイナー、ガラス工芸家

アール・ヌーヴォー期のジュエリーのスタイルを確立した第一人者。1900年のパリ万国博覧会で絶賛を受けた。

2)大客室と大食堂

アール・デコ様式が最も多く集められています。

美術館の説明によると上部(左)写真は、ガラス工芸家の②ルネ・ラリック作、そして上部(右)写真の半円形の飾り部分は、鉄工芸家の③レイモン・シュブ作

③レイモン・シュブ 1891年~1970年

鉄工芸家

アールデコを代表する作家として、主要な豪華客船等数多くの室内装飾に関わった。1937年のパリ博覧会で金属のパヴィリオンで巨大なファサードを制作し、名声を不動のものとした。

美術館の説明によると上部(左)写真の壁画は、①アンリ・ラパン作

そして上部(右)写真の照明器具(パイナップルとザクロ)は、ジュエリー・デザイナー、ガラス工芸家の②ルネ・ラリック作

美術館の説明によると上部(左)と下部(右下)暖炉の写真のエッチング・ガラスは、画家、ガラス工芸家の③マックス・アングラン作

マックス・アングラン 1908年~1969年

画家、ガラス工芸家。 ガラスを素材とした室内装飾を数多く手がけ、ノルマンディー号ほか豪 華客船の内装にも名を連ねた。

3)書斎

美術館の説明によると上部(右)写真は、アンリ・ラバン作

吉田茂が執務室として使用した時期もあり、ドーム型の天井と間接照明、四隅に飾り棚を設置し室内を円形にした。

4)寝室周辺

上部写真はドイツ発祥の「モラヴィアの星」

見学の一番最後に、美しい形状の輝きに感動し「私のお星さま」とタイトルをつけてしまうほど、心に残るお気に入りの一枚になりました。(笑)

見学を終えて

今もなお、アール・デコ様式の美しい建物建築技術が時を超え、決して色褪せることなく輝きに満ちていることを体全体で実感しました。それはまるで流れ星と遭遇し、体の中に溶け込んでいくような感覚にも思えました。格調高く高度な職人技が集められた旧朝香宮邸の建物建築技術の芸術的な素晴らしさは、今も心に深く息づいています。

見学後に、庭園美術館内のレストランでのんびりと食事を楽しむこともできました^^。真夏の炎天下の中では園内をゆっくり歩くことができなかったので、紅葉が美しい季節に日本庭園と西洋庭園の景色を再度見に行きたいと思います。

皆さん、Michiくりころころの記事を最後までお読みいただき、ありがとうございました。次回の記事も楽しみにしていてくださいね🍀(*^^*)

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