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今月浴びたエンタメをアウトプットしてみる(2024年5月編)

5月中に考えてて、文章化したいなぁと思ってたことをアウトプットして、スッキリする自己満投稿になります。
エンタメのみ、答えがない考えなどつらつら書いている節もありますので、悪しからず。



トニー賞なんだかな

ブロードウェイのシーズンがスタートし、5月初めにトニー賞のノミネートが発表されました。
今シーズンは新作だけでも今までのミュージカル製作費記録を更新した「Water for Elephant」のパフォーマンスは目を見張るものがあるだろうし、期待値に反してノミネートはイマイチだったけど、実力派で支えられた煌びやかな「Great Gatsby」やアンジェリーナ・ジョリーがプロデューサーとして参加している「Outsider」も現代技術だからこそできる舞台でなかなか魅力的な新作ミュージカルは沢山あります。

ただ、、、今回のシーズンはニューヨークに行けなかったし、観劇すらしていない癖にいうのもなんですが、なんか全体的にパッとしないというか、地味というか…。

ここ数年のブロードウェイはコロナ禍を経て、ブロードウェイ全体の今まで溜め込んでいたエネルギーが爆発したような活力があったような気がしたのですが、戦争や物価高騰などの世情からか、なんだかそのエネルギーが見えなくなった気がします。

商業性と芸術性について

エンターテインメントが好きなら切っても切り離せない議題ですが。
ブロードウェイのチケット代の値上がりを見ていると、より商業的な雰囲気が強まったなと感じざるを得ない今のブロードウェイ。

先日NHKで放送されていた「世界サブカルチャー史 欲望の系譜」のポップス回にて、「ポップスは芸術ではなく工芸品」という表現がされていて、まさに今のブロードウェイだなぁと感じました。(今に始まった話でもないけど)

ここ最近の新作ミュージカルは映画の舞台化とアーティストの伝記物、人気小説の舞台化がとにかく多くて、なんだかつまらないと感じてしまっています。
今まで積み上げられてきたブロードウェイという土地で、いかにお金稼ぎするか?という挑戦の作品が多いなという印象。
確かにSNSやインターネットの発展で誰でも発信ができる時代に、わざわざ賃料の高い劇場で新作を発表することがどれだけリスキーなのか想像を絶しますが、もう少し肩の力を抜いて、伸び伸びした作品がみたいなと思うのが正直な意見です。

個人的にはポップスのような音楽、映画とは違って、対象とする客層が物理的に少ないミュージカルには誰にでもウケる完成度を追い求めすぎずに、芸術を追求した作品が出てくるといいなぁと思ってしまう節があります。

Suffsと虎に翼

司法試験を目指している身として、日々エナジーチャージさせてもらっている今の朝ドラ「虎に翼」。

従来朝ドラの中でも群を抜いて、フェミニズム表象が洗練されていて、常に新鮮な怒りを持ちながら社会を変えていこうというエネルギーが作品全体に満ち溢れていて、超実力派の役者さんやセンス満点の監督に感動し、共感しながらも毎日元気をもらっています。


また先日ブロードウェイでオープンし、トニー賞のミュージカル部門にもノミネートされている新作ミュージカル「SUFFS」。


女性参政権運動に向けて戦う女性たちの物語。実際観劇したわけではなく、参考映像を見た程度ですが、こちらも風刺や皮肉を込めながらもエネルギーが満たされている作品。
(追加でいうとプロデューサーにヒラリークリントンがいるというのがなんとも面白い。)

この両者の作品を見ていて思ったこと…。
虎に翼をミュージカル化したらどうなるんだろう?
作品そのままではなく、題材として、めちゃくちゃ面白そう。

寅子や女子部のメンバーの心の叫びを楽曲にしても面白そうだし、夢半ばで諦めた人たちの物語は現代社会に伝えるべきストーリーな気がします。
当時は先進的でも現代ではまだ後進的な男たちを皮肉ったら気持ちよさそう。
といろんな妄想がムクムクと。

ディズニーミュージカル30周年 

ディズニーミュージカル30周年を記念して、アメリカや世界各国でイベントが行われていた5月。

GMAで放送された特別パフォーマンスは北米ツアー、ブロードウェイ、パリ、ロンドン、ハンブルク、マドリード、シドニー、そして東京。

エプコットで行われてたパフォーマンスも見応えたっぷりで面白かったです。


ディズニーミュージカルって、トニー賞から嫌われている(というかバカにされている)印象ですが、作品愛に溢れたクリエイターたちが何十年も続く名作を世に送り出し、多数言語で翻訳上演され、この30年間で幅広い層の観客をミュージカルの世界に誘い、魅了してきたのは間違いない偉大な功績だと改めて実感しました。
ちなみに私のブロードウェイ観劇のデビュー作はアラジンで、中学生ながら耳にタコができるほど何度も何度も聴き返して、英単語や表現を調べていたのはいい思い出。

Nymphia と台湾

高校生から大好きな番組「RuPaul's Drag Race」のシーズン16の優勝者 Nymphia Windが出身地の台湾で当時の総統蔡英文の前でパフォーマンスをしたというニュース。

蒋介石の像の周りでハイレグで踊りまくるNymphia、笑顔で見守る前総統。
しかも前総統の挨拶もル・ポールの名言からでなんてひたすらに素晴らしい。
この今までにみたことない組み合わせが素晴らしくて、感動しました。

今年の春休みに台湾に高校の同期と卒業旅行に行く際に、同性婚を認めている数少ないアジアの地域として、台湾のLGBTQカルチャーをリサーチしていたら、この「RuPaul's Drag Race」の放送によるLGBTQカルチャー認知の影響が同性婚の合法化を後押ししたという記事もあり、驚きました。

最近憲法の勉強していると、日本における同性婚合法化の道のりが長すぎて、腹立たしさと虚しさを感じてしまいますが、このようなニュースを見ると元気が出ました。

クリミナルマインドにハマりました。

友人の勧めで見始めたクリミナルマインド。
テーマが重かったりグロテスクなシーンもあるのでスイスイ見られるわけでもなく、勉強に行き詰まった時に気分転換に見るのにぴったりで、ハマりました。
(ハマったといっても超スローペースですが)

昨年、犯罪学を勉強していたり、最近はアメリカ文化の本を読んでいるのもあって、それぞれの犯罪や動機、宗教観などなど、社会学としてとっても面白い。

あの時代のアメリカドラマならではのスピード感と規模感に加えて、プロファイルや犯人像が絞られていくにつれ頭の中が整理されたり、発見があったりと脳への刺激が気持ちいいです。


今年の秋のブロードウェイはアツい。

続々と発表されているこの秋のブロードウェイ。
個人的にアツいラインナップに今から心惹かれています。

個人的に気になるのは
Kit ConnorとRachel Zegler主演の「ロミオとジュリエット」
ロンドンで見逃した「サンセット大通り」
キャストが豪華で面白そうな「永遠に美しく」のミュージカル版
ロンドンでも見た「Sondheim's old friend」

制作中の作品もロンドンから来たものや再演など気になるものばかり。
来年のシーズンが盛り上がりそうで何より。


ジャイプール行きたい

最近インスタで見ているインドのジャイプール。

インスタ映えなピンクの街として紹介されているのですが、様々な建築、彫刻、装飾が惚れ惚れするほど素敵でインド熱が今上がっています。
ちょうど来月親友がインド旅(ジャイプールは行かないらしい)に行く予定なので、色々聞いておこうと考えています。

映画「The idea of you」と架空ボーイズバンドブーム

先日公開されたアン・ハサウェイとニコラス・ガリツィン主演のロマンス映画「The Idea of you」を鑑賞。
私世代なら誰もがピンとくるOne Directionのハリースタイルズをモデルにした小説から映画化した本作。

「スターとの恋」というテーマなのに、大人の恋のほろ苦さや恋愛のぶつかり方がロマンス映画としてとっても面白かったのです。
でも特筆したいのは、作中に登場する架空のボーイズバンドAugust Moonを見ていると込み上げてきたあの時代の懐かしさ。
今のKPOPグループのような計算し尽くされ完成されたパフォーマンスとはまた違うあの時代の1D。
ガチファンではなかったけど、CDは持っていたし、いろんな楽曲聴いていたな。スキャンダルが出るたびに友達と文句言ったり、Twitterに6番目にいいねできたっていう自慢聞いたりしたな。とか、多分青春の一部だったんだな。って思い出しました。

そして現在、作中に登場する架空バンドの楽曲がヒットしているという、、、。
純粋に楽曲の完成度が高いのもあるのですが、あの頃の懐かしさを楽しむ一定の層はいるんじゃないかなと邪推しています。

ドラマ「Bridgerton」 のバイブス論

5月にシーズン3の前半が配信されたドラマ「Bridgerton」
ずっと応援しているペネロペがメインのシーズンということもあり、その日のうちに4話一気見しました。笑
本作は19世紀初頭のロンドン社交界を舞台にしたドラマですが、演じる役者の人種はそれぞれ(と言ってもメインのブリジャートン家とフェザリントン家は白人しかいませんが)。
このキャスティングがシーズンスタート時には話題になりました。日本でもなかなか好意的ではない意見が多くて、うんざりした記憶があります。

個人的には役者の可能性が増えて面白いし、視聴者が感情移入しやすいよなぁと思っていました。

そして、最近見たBridgertonにおけるバイブス論の意見。
確かに時代考証的には、ロンドン社交界にいるのは白人だけになります。
ですが、本作はあくまで19世紀初頭のロンドン社交界の雰囲気の中で繰り広げられるドラマを楽しむ作品なわけであって、時代考証といった正確さを求める必要性はないといった意見。
この理論、今まで上手く表現できなかったモヤモヤをすっきりと言い当ててもらった気持ちになりました。
ミュージカルも映画もドラマもそうだなぁと思ったという話。

ロンドンの演劇  トトロと千と千尋どっちがいい?

ロンドンで舞台「千と千尋の神隠し」の上演が始まり、行けない代わりに様々な劇評を見ているのですが、ジブリをリスペクトした人、シアターが好きな人で意見が分かれていて、、、。
ジブリが好きな人は少し信者っぽく、なんでも肯定していて。
シアターが好きな人は舞台版トトロほどよくないという意見が多め。

「千と千尋の神隠し」、「となりのトトロ」両作の舞台版を観劇した日本人の私としては、断然「千と千尋の神隠し」が良かったと思っていたので、驚きました。
役者総勢の演技力の力量、演出の総合エンタメ具合、日本の伝統文化へのリスペクト諸々が素晴らしくて、圧倒的に千と千尋の方がいいと思っていたけど、ビッグサイズトトロの衝撃、楽曲の融合、異国情緒感が強いトトロの方がイギリス人にはウケがいいみたい。

この作品をアメリカに持っていったら、またどんな反応になるのか?
ちょっと個人的には気になります。

ダリ展行ってきた

先日滑り込みで角川武蔵のミュージアムの「サルバドール・ダリ ― エンドレス・エニグマ 永遠の謎 ―」にいって来ました。

数年前にイマーシブにハマってから、NY、パリ、ロンドンと各国のイマーシブを回ってきましたが、今回はダリ!
何にも抑圧されないダリの伸び伸びとした世界観と作品は、徹底的に理解することは置いておいて、芸術としてとりあえず飛び込んでみるという感覚がとっても好きです。

今回の展示は、イマーシブエキシビションはテーマごとに構成が練られていて、彼の人生に寄り添いながら、世界観を感じるというもの。
暗くて見えなかったけどおそらくyogiboみたいなクッションが各所に置かれていて、観客は自由な体勢で没入体験を楽しむことができました。

その後にダリの自伝から抜粋した「言葉の回廊」
彼のパーソナリティがダイレクトに伝わる言葉の数々。
純粋に自信満々すぎて面白かったり、アーティストとしてのダリの人物像を考えさせられたり、面白い空間でした。

最終的に振り返って考えると、ダリのように環境や経済面が恵まれて育ったアーティストは周りの評価といった承認欲求よりも伸び伸びとした個性を大事にしているので、鑑賞していてこっちも心が満たされる気分になります。
しかも、ダリの場合は妻ガラのマネジメントがあったので、多方面のジャンルで活躍していたのもあって、現在も生きていたらどんな技術やどんなジャンルとコラボレーションを果たしていたのだろうかと妄想するととっても楽しかったです。




以上怒涛に脳内アウトプットした私の5月のエンタメ記録でした。
ただただ思いついたことを書いたまでなので、もしかしたら今後見直して書き直すかもしれません。

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