伊藤なむあひ

小説家。北海道生まれ。パンと猫と音楽が好き。幻想と怪奇7に「天使についての試論」、an…

伊藤なむあひ

小説家。北海道生まれ。パンと猫と音楽が好き。幻想と怪奇7に「天使についての試論」、anon pressに「偏在する鳥たちは遍在する」、小説すばる2022年11月号に「合法的トトノイ方ノススメ」掲載。奇想/SF作品集『天使についての試論』発売中。主に縁起が悪い小説を書いてます。

マガジン

  • 耽美掌編

    耽美というテーマでTwitter上に140で書いた掌編

  • 告知の類

  • 無料公開中の作品

    まだ電子書籍にしていない(もしくはもうしてある)作品のなかから、短編くらいの長さで試し読み用に無料公開中の作品

  • 日本語から日本語への翻訳

    思いつきではじめた、日本語から日本語への翻訳です。オカワダアキナ、紙文、ひざのうらはやお、エディプスちゃん(敬称略、掲載順)の2000字程の小説を、翻訳したものです。

  • かれらの、にまつわるメモその他

記事一覧

ふたつのお知らせ!

画像に意味はありません。 気がつけばもう3月になってるんですけど…怖すぎる…小学生の時の5分はあんなに長かったのに、いまやあの頃の5分と現在の2ヶ月が同じくらいの時…

伊藤なむあひ
4か月前
30

明日の文学フリマ東京のやつです😇🙏✨

伊藤なむあひ
8か月前
6

新作公開されました

ひさしぶりの告知ですー! Kaguya Planetさんに掲載していただいた伊藤なむあひ「ひとっこどうぶつ」が本日より一般公開(無料)となりました。 2022年の秋くらいにぼん…

伊藤なむあひ
8か月前
7

優秀賞いただきました

2023年は前半にたくさん書いたおかげか、後半は嬉しいお知らせができて嬉しいです。 新たに生まれる文芸ムックあたらよ、その創刊号に小説を載せていただくことになりまし…

伊藤なむあひ
8か月前
30

告知だよ

Kaguya Planetさんに短編小説を掲載していただけることになりました! 伊藤なむあひが書いたっぽい雰囲気はありつつSFでもあり、自分的な新境地になっていると思います。 …

伊藤なむあひ
10か月前
12
+1

CALL magazineさんに掌編「予言獣」掲載していただきました。全国のコンビニエンスストアにて配信中です😇🙏

10

最新作「僕の靴と未来」公開

独立出版レーベル人格OverDriveさんのサイトにて、最近短編「僕の靴と未来」が公開されました。 https://ezdog.press/novel/the-circus-of-albertepla 現時点の代表作で…

13

小説すばるに小説が載ったよ

タイトルままです。 個人ブログにも依頼が来た当時のことをメモしたから気が向いたらそっちも読んでね。 小説すばる11月号の特集:都市を読む、のなかに、以前から小すば…

25

新作が公開されました

SFウェブメディアanon pressさんで短編小説「偏在する鳥たちは遍在する」が公開されました。 本日より1週間無料で読めるので覗いてみてね🕊🍞✨ ヤマザキパン・ポストモダ…

4

ルビの|お試し《テスト》

1

奇想/SF作品集『天使についての試論』本日発売

独立出版レーベル・人格OverDrive様より紙の単著を出していただくこととなりました。 表紙絵はヨコイジュウ様『祭壇』 この絵に惹かれた方は手にして後悔のない内容に仕上…

11

暴力はすべてを破壊する。

23

そっとTwitterフェードアウトしようと思ったけどまだ無理そうだった。

4

ネコと和解せよ

 吐き戻しが多いのは昔からだった。食欲が落ちていたのも、ああ今年も夏バテかなんて気にもしなかった。こちらが撫でようとしても軟体動物みたいにぐにゃりとよけ、出社前…

7

最新短編、「天使についての試論」が掲載された『幻想と怪奇7 ウィアード・テールズ』が本日発売となります。
ジュンク堂、くまざわ書店、紀伊國屋さんなんかは入荷してる確率高そう。
よろしくお願いしますー!

ブログも書いてみたよ
https://namuahi07.hatenablog.com/entry/2021/08/20/173317

6

光を飼う

 ビルの前の水溜りがあるのを見つけた。薄いゼリーのような、どこか柔らかさを感じる水面。映った朝の光があまりにも綺麗で、わたしはそれを家に連れて帰りたいと思った。…

27
ふたつのお知らせ!

ふたつのお知らせ!

画像に意味はありません。

気がつけばもう3月になってるんですけど…怖すぎる…小学生の時の5分はあんなに長かったのに、いまやあの頃の5分と現在の2ヶ月が同じくらいの時間の長さに感じる…どうなってるの…?

じゃあ、するね…?告知…じゃなくて、なんだ、振り返り…?と告知も。よろしくお願いします。好きなパンはしっとりしたパンです。

2024年2月14日発売の『零合 第二号』(零合舎)に、発表作と

もっとみる
新作公開されました

新作公開されました

ひさしぶりの告知ですー!

Kaguya Planetさんに掲載していただいた伊藤なむあひ「ひとっこどうぶつ」が本日より一般公開(無料)となりました。

2022年の秋くらいにぼんやりと「かっぱ寿司って地下でかっぱたちが働かされてそうだな……」というぼんやりとしたイメージから膨らませていった小説です。

17000字ほどの、すこしふんわりとしたSFに仕上がっていると思います。とても思い入れのある小

もっとみる
優秀賞いただきました

優秀賞いただきました

2023年は前半にたくさん書いたおかげか、後半は嬉しいお知らせができて嬉しいです。

新たに生まれる文芸ムックあたらよ、その創刊号に小説を載せていただくことになりました。創刊にあたり夜がテーマの公募があり、応募した「椿桃、永遠に」という短編小説が優秀賞を受賞したんですよ!

人間が腸になるという、最近書いたなかでもなかなかにトリッキーな小説でとてもお気に入りだったんですが、まさかそんな小説が受賞す

もっとみる

告知だよ

Kaguya Planetさんに短編小説を掲載していただけることになりました!

伊藤なむあひが書いたっぽい雰囲気はありつつSFでもあり、自分的な新境地になっていると思います。

会員公開が9月23日、一般公開がその1ヶ月後になるはずです。とても楽しんで書いた小説なので、楽しみに待っていてね。

https://virtualgorillaplus.com/nobel/kaguya-planet-

もっとみる
最新作「僕の靴と未来」公開

最新作「僕の靴と未来」公開

独立出版レーベル人格OverDriveさんのサイトにて、最近短編「僕の靴と未来」が公開されました。

https://ezdog.press/novel/the-circus-of-albertepla

現時点の代表作です。4000字なのでみんな読んでおくれよね。

20230423追記:連載第一回と書いてるけど続き物じゃなくて短編集的なものです。

小説すばるに小説が載ったよ

小説すばるに小説が載ったよ

タイトルままです。

個人ブログにも依頼が来た当時のことをメモしたから気が向いたらそっちも読んでね。

小説すばる11月号の特集:都市を読む、のなかに、以前から小すばさんが連載しているフラッシュフィクション企画「千字一話」の特別編として都市をテーマにした掌編が載りました!ラッコが出てくるよ…?

なんか隙間社をお休みして書くことに専念したあたりから、嬉しいことやありがたいことが増えた気がする。あと

もっとみる

新作が公開されました

SFウェブメディアanon pressさんで短編小説「偏在する鳥たちは遍在する」が公開されました。
本日より1週間無料で読めるので覗いてみてね🕊🍞✨
ヤマザキパン・ポストモダン小説と紹介されています(???)。

https://note.com/anon_press/n/n64b3f13e9ec4

ルビの|お試し《テスト》

奇想/SF作品集『天使についての試論』本日発売

奇想/SF作品集『天使についての試論』本日発売

独立出版レーベル・人格OverDrive様より紙の単著を出していただくこととなりました。
表紙絵はヨコイジュウ様『祭壇』

この絵に惹かれた方は手にして後悔のない内容に仕上がっているはずです。

人格OverDriveサイト販売ページ

どうぞよろしくお願いします。

2022年4月18日
伊藤なむあひ

そっとTwitterフェードアウトしようと思ったけどまだ無理そうだった。

ネコと和解せよ

ネコと和解せよ

 吐き戻しが多いのは昔からだった。食欲が落ちていたのも、ああ今年も夏バテかなんて気にもしなかった。こちらが撫でようとしても軟体動物みたいにぐにゃりとよけ、出社前の忙しいときや疲れて動けないときに限って「撫でなさいヨォ」と脛や肘に顔をこすりつけてくるのもいつも通りだったのだ。
 異変を認識できたのはめずらしく私とネコの、撫でたい/撫でられたいのタイミングが合ったからだ。指先にはっきりと背骨と腰骨の感

もっとみる

最新短編、「天使についての試論」が掲載された『幻想と怪奇7 ウィアード・テールズ』が本日発売となります。
ジュンク堂、くまざわ書店、紀伊國屋さんなんかは入荷してる確率高そう。
よろしくお願いしますー!

ブログも書いてみたよ
https://namuahi07.hatenablog.com/entry/2021/08/20/173317

光を飼う

光を飼う

 ビルの前の水溜りがあるのを見つけた。薄いゼリーのような、どこか柔らかさを感じる水面。映った朝の光があまりにも綺麗で、わたしはそれを家に連れて帰りたいと思った。考える時間はなく、ビルに入っているお惣菜屋のアルバイトが終わってもまだ光がそこにいたら連れて帰ろうとだけ決め従業員入口に向かった。

 お昼休みにどうしても気になり、わざわざ制服から着替えて水溜りを見に行くと光はまだそこにあった。従業員割引

もっとみる