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なみきゆうき
2019年1月20日 16:10
このマガジン「文学研究」は、文学研究の主な三つの方法論について書いてから、全く更新していなかった。 理由は、このマガジンは、読んだ人が「アカデミックな文学研究」のことを知ることができるようにしたかったから。言い換えると、「正しい」ことを書こうと思ったから。だから、大学や大学院で学んだ、確かなことしか書かなかった。 でも、文学研究の方法論の一つ、テクスト論は、文学の読み方を、読者に開いた。
2017年10月31日 18:36
そもそも、ぼくが文学=小説を研究することに興味を持ったいちばんはじめのきっかけは、文庫本の最後に載っている「解説」を読んだときだったと思う。そのときに読んだ物語の中から、自分には分からなかったたくさんの「物語に秘められた意味」みたいなものを掘り返していて、こんなに深いんだ、と戦慄した。 文庫本の解説みたいな読み方は、たぶん、今回の旧記事で紹介している「テクスト論」に当てはまる。「テクスト論」