
制作過程14:完成
羊からマフラーになるまでの制作過程 もくじ
1:羊の毛刈り 2:羊毛洗い
3:染め 4:紡ぎの準備
5:糸紡ぎ 6:かせ上げと撚り止め
7:管巻き 8:整経
9:機かけ 10:経糸を張る
11:織り 12:間違い探し
13:縮絨
今回で完成です!
ちょっと縮絨の続きを。縮絨をする前後を拡大写真で比べてみます。
左が織り途中。真ん中が織り上がって、織り機から外したところ。右が縮絨後です。全く同じところを撮ったわけではないけれども、同じマフラーです。ピンと張っていた糸が、ゆるっと、ふわっと。縮絨後は糸が膨らんで、四角い空間が小さくなっています。
織っている途中は、同じ糸のはずなのに、なんだかよそよそしい。時間とともに、いろいろいっしょに経験して、1枚の布として活きてくる。そんなイメージがあります。
そして持ち主さんのもとへ行き、使ってもらうことでまた風合いが変化します。もうひとつやわらかく、持ち主さんに寄り添うように。
では最後の工程を。また赤のショールのときの画像です。
房を切りそろえます。
nakoboのタグをつけます。
最終チェックをして、完成です!
「出来上がるまでどのくらい時間がかかるんですか?」とよく聞かれます。一日中作業する日もあれば、何もしない日もあるし、なんとも言えなくて、いつも困ってしまいます。ちなみにこの赤いショールはデザインが決まってからお渡しまで3ヶ月でした。
14回というこの連載を見てくださった方は、あれこれ手間をかけていること、「紡いで」「織る」ということの間にいろんなことしていること、などなど伝わっていたら嬉しいです。
こうして制作している作品は、こちらで販売しています↓ オーダーも承ります。お気軽にお問い合わせください。
読んでくださって、ありがとうございました。もっと言葉を足したいところ、もっと写真を足したいところ、いろいろあります。折りをみて、付け足していくつもりです。
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