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制作過程8:整経

羊からマフラーになるまでの制作過程 もくじ
1:羊の毛刈り
2:羊毛洗い
3:染め
4:紡ぎの準備
5:糸紡ぎ
6:かせ上げと撚り止め
7:管巻き

8回目の今回は、「整経」です。経糸(たていと)を必要な本数、必要な長さに切ることを「整経(せいけい)」といいます。

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左側の手前にあるのがが「大管立て」。前回巻いた糸が並んでいます。私が向かっているのが「整経台」。管に巻かれている糸を引っ張りだして、整経台に掛けます。
このページのトップ画像は、別のときの大管立ての様子です。グラデーションのショールになりました。

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経糸の長さによって、整経台のどの棒に糸を掛けるか決めています。そして必要な本数分を往復します。

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とっても大切なのが、整経台のいちばん下の部分にある「綾」。ここで交差させることで、経糸の並びの順番が決まります。これが崩れるとぐちゃぐちゃになるし、からまりやすくなってタイヘン!

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別のときのものですが、整経台から外した経糸。平らな板2枚が入っているところが綾です。経糸が長いときは鎖編みと同じ要領で糸をまとめています。

経糸の準備ができても、まだ織り始めまでにはいくつかの工程があります。次は「機かけ」です。

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