制作過程12:間違い探し
羊からマフラーになるまでの制作過程 もくじ
1:羊の毛刈り 2:羊毛洗い
3:染め 4:紡ぎの準備
5:糸紡ぎ 6:かせ上げと撚り止め
7:管巻き 8:整経
9:機かけ 10:経糸を張る
11:織り
12回目は「間違い探し」です。
織り上がって、織り機から外したら、「間違い探し」をします。すみからすみまでよ〜く見て、でもがっつり見てもみつからなかったりするので、「不自然なところ」「違和感のあるところ」を探しています。
矢印のところが間違っているのを発見。緯糸が浮いています。もぐるはずの経糸を飛ばしてしまっています。
緯糸の残りを針に通して、間違えたところの両脇の糸と1本になるように通します。ただ沿わせるのではなくて、紡いだときに撚った方向と同じに、一目ごとに、ナナメに針をいれます。
直して両脇の糸を切った状態。まだ不自然さはあるけれど、仕上げるとどこだかわからなくなることがほとんどです。切れた経糸のつなぎ目なども同じように始末します。
両面2往復くらいみて、しばらく時間を置いてまたチェックして、よし、と感じたら完了。
時にはこんなオソロシイ間違いをしてしまうことも(T^T) まんなかあたりで、緑系の経糸が緯糸を4本飛び越えている部分があります。これは綾織りなので、2本ずつ浮き沈みしているはず。足を踏み間違えて、緯糸を2本飛ばしました...。2本足すか、2本引くか。様子をみて決めますが、糸の間隔のバランスが悪くなるので、それもとにかく直します。
間違い探し中の気分転換?にフリンジ作りをします。
房にしたい太さの半分の本数の経糸を二組それぞれに、糸を撚った方向にさらに捻りを加えます。二組を合わせて反対方向に少し捻って、端っこを玉結びします。結んだ部分は縮絨後には切りますが、今はまだほどくとばらけてしまうので、このまま。
縮絨に続きます。
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