「怒り」というウイルス ①
2020年は、明確な治療薬もワクチンさえも無いウイルスが世界全体に広がった年になりました。
そういった意味でいうと、それと同じ時期に、異なるウイルスが世界全体に広がっているのではないかと僕は思うんです。
それは、「怒り」です。
アメリカでは、永遠の課題とも言えるであろう 人種差別の問題がここにきて再燃し、冒頭の画のような状況になっています。
また、誹謗中傷の渦中にいた有名人が自殺したニュースもありました。
なぜ こんなことになってしまったんだろうか?
僕は、「怒り」という感情が、ウイルスのように不特定多数の人たちに拡散されているからだと仮定することにしました。
先ほど取り上げた事件たちを例に説明しようと思います。
まず、それぞれのニュースを記事や静止画・動画で見た時に、怒りの感情を他人に向かってぶつけている人がいるんだなと感じました。
特に、自由を第一に考えて行動する人が多いアメリカでは、人種以外の問題でもそうだけど、
互いの主張が合わない場合には、怒りの感情を相手にぶつけてしまいやすい傾向が想像できました。
顔が見えない状況で 怒りの感情を含んだ言葉を発信するのも、世界中どの国でも日常茶飯事のごとく行われてしまっています。
SNSが無かった時代でも、殺害予告じみた物を送るとか、相手を傷つけようとする人は確かにいました。
でも、それができるツールを世界中の皆が持っている今は、「炎上」という言葉を見聞きしすぎてしまっていて、
炎上するのは仕方がない、と頭の中で整理して何もしない、or 自然と炎上に加担してしまっているような方もいるんじゃないでしょうか。
この構図、「いじめ」と全く同じなんです。
(先ほどの文の「炎上」を「いじめ」に置きかえて読んでみてください。)
子どもたちも、大人たちも、どんな環境であれ そういう場面を見かけたことはあるでしょう。
中学2年生の2学期に、僕のクラスメートが自殺未遂をしました。
何日もわたって、何度もありました。
僕も何度もその様子を目撃しました。
彼もやはり、いじめの標的になっていたようです。
僕も、中学生になって以降、仲間外れや暴言といった 精神的な暴力を受け続けました。
「こんな所には居たくない!」と、親に言ったこともあります。
(でも、僕は勉強が一番好きで、塾に通う余裕は無かったので、学校に行かないと充分な勉強ができないと当時は思い込んでいました。)
結局 コミュニケーション能力が成長しないまま社会人になりました。
それが大きな壁になり、勉強で蓄えた知識が活かせない会社を辞めて、今に至ります。
そんな僕も、間違っていたことがあります。
うまくいかなかったことを、「怒り」に任せて発信していたことです。
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この続きは、"「怒り」というウイルス ②" でお伝えします。
オーノ
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