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東京事変 「生きる」 〜INFJの僕の好きな曲ッ!#2 〜

なからいです⭐
僕の好きな曲についてオリジナル解釈とともに書いていきます✨

因みに僕は永遠のにわかファンなので、曲の解釈に間違いがあるかもしれません。
というか独自解釈で好き勝手書きます!
(椎名林檎さん本人が込めた想いについては別の人が解説してくれているでしょう。わざわざ同じこと書く必要ないよね)

音楽って自由ですよね?
それではいきましょう!



生きる

作詞: 椎名林檎 作曲:伊澤一葉


東京事変の名盤「スポーツ」の一曲目です。一番はボーカルのみ、二番からはバンドが鳴ります。
ライブ映像貼っときます。


好きPoint


歌詞が何言ってるかよく分からんけど、刺さるところ。
文字言語としてはよくわからないけど、でもそこに籠もってる思いとかエネルギーは直接届くところが本当に堪らない。


なんかもうヤケクソになったときに聴くと、本当に語彙力を消失させてくれる。


そしてふと、
「この歌詞ってこういう意味じゃね?」
と閃く楽しみ方もできる。


疲れすぎて、もはや疲れたことも知覚できないときに聴くと、ちゃんと"疲れた"状態に戻してくれる曲。

以下歌詞に対する僕の勝手な解釈です。

体と心とが、離れてしまった。
居直れ我が生命よ。
現と夢の往来。行き交う途中で、
居堪れない過去ども此処に消えろ。

先に体から歌詞が始まるのが興味深い。

ふつうは「心と体」って言いません?
心技体って言うくらいだし。

でも敢えて"体"から始まる。
体を先に認識するのは、物質主義に溺れている状態、心理的に不安定な状態なのかなと思います。


現実と夢の狭間で藻掻く主人公。
どれだけ足掻いても今日は終わり、明日が来る。絶対のループを繰り返してるだけ。
そして、思い出すのは過去の苦い時間ばかり。

この主人公はきっと、優秀なのに真面目すぎて自滅するタイプですね。
心当たり大アリ。

(木枯の喧噪に二人紛れ込んでいたらば、如何して互いを見出せようか。)
とても叶わない。見分けがつかない。
若かりし日、統べてを握った利き手も
草臥れて居る。


日々のモヤモヤとか周囲の人間の存在がノイズになって、「現実」と「理想」の二人の自分がもはや区別できなくなっている。
自分がどれくらい理想的な人間になれているのか、客観的に冷静的に判断できなくなってる。

現実の厳しさに真正面から対峙することも、理想を頑なに追い求めることもできず、どっちつかずのまま今日もループの中にいるあの苦しさ。

若いときはなんでもできたのに、今は見る影もない有り様。


きっと主人公は優等生として期待されて生きてきたんでしょう。
能力はあったし、実際に色々達成してきた。成功してきたし、周囲からは秀才だと認められ褒められてきた。

でも、苦しい。
あまりにも理想が高くて、それに追いつけない自分をいつの間にか無下にし始めた。
今自分が持ってるものに目を向けずに、到達不可能な理想のために日々を費やすことしかしなかった。
そうして、当たり前にできていたこともできなくなり、偉そうなだけで実力が伴ってない中途半端な秀才が完成した……


ズボシッ!!!( ゚д゚)


噫…充たされないで、識らないで、
追い掛ける影の美しさよ。
皆まで言うな。
憧れ続けていた筈の、孤独と自由が
首を絞める。
なんてこの世は果てしないのだろう。

サビです。
林檎さんの「噫…」で体に疲れが戻り始めます。
死体から重体にランクアップ。ヤッタネ!!

若いときの無敵さって、何も知らなかったからなのかもしれません。

リスクも評価もどこ吹く風、純粋な好奇心と意欲関心だけで動く。

そうやって必死に追いかけているものは、大人からすれば取るに足らない程度の低いモノかもしれない。

でも、「追いかけたいから追いかける」というあのキラキラした純純な結晶の瞳よ。


そういう子供の真っ直ぐさを、いつの間にか斜に構えて、気取って「孤高のヒーロー」を演じてみたりして。


わーい!わーい!って子供らしく子供であることがバカみたいだから、一筋縄じゃない方がカッコいいと思って。

「俺は皆とは違う"高級"な人間なんだ」
「俺はルールに従わない永遠の旅人さ」
って、言い聞かせて。それに憧れて。

でも、孤独に満ちて自由な存在になることが叶った今、あるのは苦しさだけ。

自由を歌うはずが、歌も歌えなくなるくらい喉も締まる。
(椎名林檎さんの首が締まってるような歌い方にこっちもキュッてなる)

バカで間抜けと見下していた彼らの方が、社会人としてしっかり働いてしっかり幸せそうだ。
ちゃんとバカでいられた人たち。

そして俺(主人公)のように陰に墜ちた人。

あるいは、何も感じたり、知ることすらできずに只管の地獄を生きている者たちもいる。


本当に色んな人がいる。


お前北半球で不幸度ランキング何位やねん(あちこちオードリーの小籔千豊さん)



落ち込んで疲れていられるだけ、まだマシなのか?




だが俺が何を考えようとも、世界経済は今日も回るし、今日が終わって明日が訪れる当たり前のレースは続く。
地球は急がず騒がず粛々と公転軌道を走り続けるし、時間軸をただ前進していくのみ。
名も無き人間たちを乗せて。

なんて世界は果てしないんだろう。



やっと二番です


さて……。
既に疲弊していますが、二番見ていきましょう。

言葉と感覚が、結ばれぬまま。
居直れ我が生命よ。
現と夢の反芻。繰り返す体で、
知る由もない未来ごと此処に失せろ。

椎名林檎さんは言葉というものをしばしば嘘に満ちたものとして扱います。 

同じアルバムの「絶体絶命」でも、
口に出した途端言葉は裏切るものと歌っています。

頭の中に浮かぶ輪郭のない餅みたいな思い、感情。
言葉や数字では表せない生まれたての原始の衝動を言葉に閉じ込めるのって難しいです。


破壊的なムシャクシャを伝えたい。
一方でどこか冷めてるから、言葉にしても仕方ないと諦めている。
でも、諦めたまま黙っておけるほど、もう堪えきれないほど膨らんでいるこの思い。

ああ! 未来ごと消えろ!


(新緑の平穏にただ浮き足立っていたらば、あらたな己に出会せようか。)
最早何ぶん諸々を聞き飽きて居る。

調子に乗るな(戒め)


もう何も聞き入れたくないときありますよね。

「顔出した方が良いんじゃない?」

「まだそんなの見てるの。やめたら?」

「もっと大きくハキハキ喋ろう!」


もういいって……😮‍💨


いよいよ疲弊はクライマックスへ。



噫…囚われないで、云わないで、
為遂げる光のしなやかさよ。
至らなかった。
忌み嫌い続けていた筈の、
無欲と空虚が胸を占める。
なんてこの身は頼りないのだろう。
あまりに何も無い。


林檎さんの「噫…」で体の疲れがピークに。
水泳の授業が終わってアチアチのプールサイド歩くときのあの疲労感。堪らん。



主人公はバカになれなかった自分を一番の中で悔やみ、今度は光という物理的実体に憧れ始める。

何も言わずにただ、光速度で真っ直ぐ飛び続けるという仕事をこなしていく光。

宇宙の最大速度が光速度だから、宇宙の原理だからというだけで存在する光。


その超越さ神秘さに憧れるが、主人公は人間の身。そんな境地には至らなかった。ただ無気力で、人間的な基本的な責任も果たさない奴に成り下がっただけだった。


(段々と頭が回らなくなって、書く内容も薄くなってきてます)

人は考えすぎると逆に考えられなくなるらしい。

この主人公は悩んで藻掻いた結果、
光という存在に憧れて「生命してる感」を諦めた結果、
もはや何も望まなくなって心に空洞ができてしまった。



何も無くなった。














始まるウッキウキピアノ。アウトロ。





主人公は忘れていたのだ。

たとえ自分が命を諦めようが諦めまいが、地球は規則正しく何事もなかったかのように回り続けることを。
自分が生きても死んでも、今日が昨日になって明日が今日になることを。
揺るがない時間のルール。

さも自分が絶望しきれば世界も終わるかのように考えていたが、世界は残酷な教師だ。

「まだ中二病拗らせてるのか?」

「お前の存在が世界を決めているのではない。世界の中にお前がいる、ただそれだけだ」

「辛いのは分かったから動け」

当たり前の事実を突きつけられる。


すべて諦めろと言われる。

諦めることも諦めろと言われる。


そうして主人公は、「生きる」ことを実感する。
からっぽでも生きるしかない。




最後に


こんな書けるとはハワワワ…


曲だからすべて聴き終えると本当に疲れる。
でもこの疲れが心地良いし、まさに「スポーツ」って感じですね。



この方の記事の方が正直読む価値あると思います。頭良い人の理路整然とまとめられた文章……。
我が拙文度合いが本当に恥ずかしいです
(*ノェノ)キャー



まあ、でも僕も中身からっぽなこと自覚した上で生きてます。
それなりに優秀で優等生くんとして生きてきましたが、親とも仲良いですが、ずっと心は空洞です。

本当に地球が居場所なのかなって。
(家出ならぬ星出してみたいけど、難しい)




でも、生きるしかない。
生きて疲れて疲れ尽くすしかない。


もうホント、生きるしかないですよね!

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