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MMT(現代貨幣論)と政治についての発信用。ツイッターは@mmt_naka

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最近の記事

「でいい」ではなく「じゃなきゃいけない」の話。

「◯◯でいい」ではなく 「◯◯じゃなきゃいけない」 の話。 レッスンしていて、生徒さんに「ここは◯◯でいいんですか?」と聞かれて、 いや、それは◯◯「でいい」ではなくて、◯◯「じゃなきゃいけない」ですね、というやりとりがたまにあります。 これだけ書くとなにやら意地悪な先生のようですが、「でいい」と「じゃなきゃいけない」は全然違うのですよ(笑)。 しかしまぁこれはたいした話ではないのですが、一方でこの違いが重要なものもあります。 それが政府の「財政赤字」。 緊縮体質

    • シュペングラーとMMT?(前置き)

      シュペングラーについては、Wikipediaの説明だけではおそらく何を言ってるのかわからないと思うけど、この人の思考はじつは僕の「野良哲学」的思考と共鳴することが多い。 そして、話は飛ぶようだが、最近、地域活性化の議論のときに「観光政策ばかりに話が偏る」ことに僕はとても違和感を抱いている。 シュペングラー曰く「観光立国などと言い始めたらその文明は既に衰退期に入ってる」のだそうだw 思えば、地方都市が観光政策に成功したとして、そこにいる住民たちは幸せになれるのだろうか?僕

      • 地方インフラが弱体化し、地方の過疎化が進む原因のお話。

        とあるところに4階建てのマンションがありました。 元々各階には10人ずつ住んでいて、マンション全体としては40人の居住者がいました。 マンションにはエレベーターがありました。 エレベーター含めマンション全体の維持のため、住人たちは平等に共益費を負担していました。 ある日、一階に住むある住人がこう言いました。 「エレベーターの維持費は受益者負担にしないと不公平だ!」 つまり、一階に住む彼はほとんどエレベーターを使うことはないので、その維持費の分まで負担するのは嫌だと

        • 「新自由主義とMMT」トーク原稿

          コレは、とある集まりでMMTについて話すことにり、そのために作成した原稿です。 (まえおき) 【地方は何故衰退してきたのか?】 多くの人は、人口減少と東京一極集中、地域社会の高齢化、などによって地方が衰退してきたと考えているのではないでしょうか?又は地方の人々の努力が足りないから衰退したということなのでしょうか? 結論を先に言うと、それらの要素は確かにあったとしても、それは主たる要因ではなく、本当の主たる原因は、「地方を見捨てる経済政策を取ってきた」から、地方は衰退し

        「でいい」ではなく「じゃなきゃいけない」の話。

          「ある者が金持ちになる」というのはどういうことか

          (第一部)(「ある者が金持ちになる」というのはどういうことか) 全人口10人のA国があったとする。 その国では、ひとり100円あれば普通に暮らせるとする。 10人がそれぞれ100円得てそれなりに暮らしていたとする。 あるとき、ひとりが550円得て金持ちになった! 残り9人はどうなったか? 100円得られれば普通に暮らせるのだが、 残りの9人は50円しか得られなかった。 その国では、ひとりの金持ちを生んだかわりに、 9人の貧乏人をも同時に生んでしまった。 (

          「ある者が金持ちになる」というのはどういうことか

          マクロ経済政策はカンフル剤なのか?~政府がやらずして誰がやる

          (マクロ経済政策はカンフル剤なのか?~政府がやらずして誰がやる) 最近、複数の識者の方が「マクロ経済政策というのはカンフル剤でしかない」というようなニュアンスのことを言っていました。が、この認識は正しいのでしょうか? じつは僕も、アベノミクスが始まった最初の頃はそのようなイメージを持っておりました(^_^;)。 その当時の僕は、MMTのことはまだ全然知らず、リフレ政策というものを知ったばかりという段階でした。 で、実際にアベノミクスは部分的に効果もありました。が、なん

          マクロ経済政策はカンフル剤なのか?~政府がやらずして誰がやる

          10分でわかるMMT?

          レッツチャレンジ!(*・ω・)ノ 10分でわかる?MMT(現代貨幣理論)♪ やっぱり難しいMMT(笑)。 しかしなんとかわかりやすくならないものか? てことで素人の僕がいろいろ端折って(笑)説明します♪ まず、MMTと主流派経済学とは何が違うのか? それは「ニワトリとタマゴ」どっちを先にするかが違うのです! 皆さん、国(政府)というのは国民から税金を集めて、その集めたお金を財源にして、予算を組んで、いろいろな政策を行ってる、と思ってませんか? え?んなの当たり前じゃん

          10分でわかるMMT?

          MMTを否定する人は何故そんなにハイパーインフレを怖れるのか

          (MMTを否定する人は何故そんなにハイパーインフレを怖れるのか) MMTを否定したい人の気持ちになってみて、何故そんなに否定したいのかの理由を考えてみる。 いくつかの理由が想像出来ます。 ひとつには、MMTが経済政策に取り入れられてデフレ脱却出来てしまうと都合が悪いから、 即ち、デフレ状況のほうが都合がいいって人は、MMTを否定したがります。 デフレのほうが都合がいい人っていうのは、資産を持ってる人、即ち富裕層ですね。 デフレてのは「お金の価値が上がる」ってことで

          MMTを否定する人は何故そんなにハイパーインフレを怖れるのか

          僕なりに思うこと

          MMT(現代貨幣理論)は、「みんなが豊かになれる可能性を切り拓くもの」と僕は認識しています。 (いや、「MMTはそういう政治的な意図を含むものではなく、単なる事実を述べてるだけ」というのもわかるのですが、僕はいまの格差社会をなんとかしたいと思ってます) (又、「必ずみんなが豊かになれる魔法である」とまで言うつもりはありません) さて、MMTを批判してる人たちは、「みんなで豊かになる」ではなく「頑張った者だけ豊かになろう」と言ってるように、僕には見えます。 その人たちは

          僕なりに思うこと

          反論への反論

          この投稿は僕の友人が下記記事に対する反論として書いたものです。それを、本人の許可をいただいた上でコチラにコピペします。 なお、1~5までの数字の意味について、リンクを開かなくても対照出来るように、その部分のみリンク記事内より先にコピペしておきます。友人が書いたものはリンクより下の部分です。 >このなかでは、MMTは「地動説」的発想の転換であるとして、以下の主張がなされています。 1.銀行の預金が貸し出されるのではなく、預金は貸し出しによって生まれる 2.通貨発行権を持つ国

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