シュペングラーとMMT?(前置き)

シュペングラーについては、Wikipediaの説明だけではおそらく何を言ってるのかわからないと思うけど、この人の思考はじつは僕の「野良哲学」的思考と共鳴することが多い。

そして、話は飛ぶようだが、最近、地域活性化の議論のときに「観光政策ばかりに話が偏る」ことに僕はとても違和感を抱いている。

シュペングラー曰く「観光立国などと言い始めたらその文明は既に衰退期に入ってる」のだそうだw

思えば、地方都市が観光政策に成功したとして、そこにいる住民たちは幸せになれるのだろうか?僕は否だと思う。

観光事業に従事する者たちの賃金レベルは残念ながら低い。もし観光政策が成功しても潤うのは一部経営者側の者たちだけであろう。

それでも観光政策に対してあまり反対されないのは、「自尊心のための観光」を願う裕福な高齢者層と、「職が無いよりはマシ」という受動的支持、などによって支えられてしまうからでしょう。

観光政策に偏りすぎてしまうのは、成功しても失敗しても、格差は拡大されてしまう、あまり良いものではないと、僕は思う。

観光政策をまったくやるなとは言わないが、それよりももっと実業に目を向けるべきだろう。

しかし、地域活性化を議論するいろいろな場所に行ってみても、そんな話はなかなか出てこないんだよね。

100年以上前のシュペングラーは、じつは現代日本人に対して「大事なものをなにか忘れちゃいませんか?」と言ってるかのような気がするのです。

で、MMTとシュペングラーがなんで繋がるのかと言うと、知ってる人は知ってると思うけど、中野さんのMMT本を読む前に、中野さん著作の「日本の没落」を先に読んだからなのです。

ということで、MMTの勉強は引き続きしていきますが、「野良哲学から見たMMT」みたいなアプローチを、今後僕ならではのものとして進めていきたいなと考えています。

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