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地方創生の形

 私は北海道・首都圏(東京・横浜)・福岡市に住んだ事がある。世界的な観光地として発展し続ける北海道、1,200万人が住む首都東京と異文化の雰囲気が楽しい横浜、IT・スタートアップ都市として常に新しい産業を生み出し続ける福岡、三者三様の姿があり、魅力的な地域だ。

数年前、地方創生という言葉が生まれた。
政治も民間も色々な形で、地方創生を形作ろうとしている。

もちろん、色々な形があっていいし、色々な人達が関わってほしい。

持論は、日本のボーダレス化だ。

テレビ、インターネットを通じて、日本の素晴らしさは全国区で知れるようになった。幼少の頃、日本テレビ系(私は北海道に住んでいたので札幌テレビ)で視聴していた「ズームイン!!朝!」は、福留さんと地方のユニークなアナウンサーが軽妙なやりとりをしながら、全国を紹介する番組だと認識していた。「ズームイン!!朝!」は、報道番組ではあるが、地方の情報番組の側面があり、現地のライブが伝わるスポーツコーナーでは、野球の球団毎にアナウンサー同士が舌戦を繰り広げたと思ったら、地域を取り上げるコーナーでは、その土地に根付いた人の話題から、観光の話題、地方が抱える問題など、色々な情報が飛び交っていた。

「ズームイン!!朝!」の放送は終わってしまったが、後に、同系列で「秘密のケンミンSHOW」が放送され、「ケンミン」の様々な文化が紹介されている。特に食文化は番組が一番取り上げる事柄として多く、いまだに「全国にあるものだと思っていた。」と発言されるケンミンは少なくない。

そして、テレビの情報源はネットでも展開され、Facebook、Twitter、InstagramなどのSNSで発表された、一人の発言が、大きく拡散して認知度を増やしていく。

そして、地方でしかない文化は、コンビニエンスストアや大手スーパーを通じて、全国に流通していく。近年話題となった「恵方巻き」をはじめ、特定の地域でしか味わえなかったものは、流通の中でボーダレス化されているのだ。(私の生まれた北海道に、恵方巻きの文化はない。東京へ住んでいた頃、初めて目にしたものである。)

情報がボーダレス化され、流通がボーダレス化に一役買っている。

いくら魅力なものがあっても、なかなか現地へ行くのは難しい。だが、手元で手軽に体験できる事、そして、その体験を重ねる事で、よりその地域に体しての理解度が増え、情報に対するアンテナが張られる。

ある一定の情報量を得た時、人は現地へ赴きたくなる。

この「ある一定の情報量を得た時、人は現地へ赴きたくなる。」事を手がけていくのが、私の仕事だと考えている。

各地域には、自分が住む地域を愛し、活気付かせたいと考えている人が沢山いる。外から来た私としては、生まれ育った田舎者のまま、素の自分で交流を進めていく中で、出会った人達の困り事を助ける事を仕事としてきた。

これらの生み出した仕事は、相対して別の地域に住む方に、「ある一定の情報量を得た時、人は現地へ赴きたくなる。」事の起点となる場合が多い。

北海道のある地域で長年住んでいる方と話をすると、お相手の思っている事を叶えられれば、お相手ご自身にも利益(これは金銭的利益だけでなく、心の豊かさ、人同士の交流による人生の価値を高める事を含む)になり、「ある一定の情報量を得た時、人は現地へ赴きたくなる。」仕事になる。

地域のボーダレス化した日本において、沢山の人達と出会い、その中から仕事を生み出していこうと思う。

それが、私の、地方創生の形、です。

何かお役に立てたようでしたら幸いです。