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なかどまりの人 ことばで出会う旅

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北津軽にある小さい町には日本海と田園に囲まれた美しい風景があります。この町の一番の魅力はこの美しい風景を支えるあたたかくてユニークな町民。遠い中泊町に簡単には来れないけど言葉を通…
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#日常

「なんもねぇ町」にも誇れるものを 宮越寛さん

「なんもねぇ町」にも誇れるものを 宮越寛さん

中里から車で10分ほど離れた場所には小川三知のステンドグラスが残る離れ「詩夢庵」があります。

大正9年宮越家9代当主正治がイハ夫人33歳の誕生のために建立したと伝えられます。大正浪漫あふれる空間は夫妻が詩歌を詠む場所として「詩夢庵」と命名されました。

今回は12代目宮越家当主であり、宮越商店を営む宮越寛さんにインタビューさせていただきました。

こっちの人は対等なんですよ
――宮越寛さんの生い

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「泥くさい」津軽を伝承する 金多豆蔵劇三代目座長 木村巌

「泥くさい」津軽を伝承する 金多豆蔵劇三代目座長 木村巌

津軽鉄道の最終目的地 津軽中里駅のなかには金多豆蔵(きんたまめじょ)人形劇のシアターがあります。

「金多豆蔵」は 1907年(明治 40 年)に創作されて以来、100 年以上に渡って伝承されてきた人形劇で多くの地元の人に愛されてきました。

首筒式という日本唯一の方法で一人で二体の人形を演じています。

金多豆蔵の名前には人は「豆」まめしく健康で働けばお「金」が「多」く入り「蔵」が建つという意味

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