そのままの自分を受け入れるってこと
自己肯定感が大事というのはよく知られています。
でも「自己肯定感の土台として自己受容ができている必要がある」というのは、知らない人もいるのではないでしょうか。
自己受容。
ありのままの自分を受け入れる。
言葉で言うのは簡単です。
自己肯定感が高い人からしてみると、
「そんなの当たり前じゃん。」
と思うかもしれません。
でも、「ただそのまま受け入れる」ってどれくらいの人ができているでしょうか。
長所、強み、いい部分は受け入れやすいですよ。
でも問題は短所、弱み、悪い部分の方です。
自分でもそこが嫌いと思ってしまうこともありますよね。
つい自己否定してしまいますよね。
嫌だなと思うところも認める。
受け入れる。
「え〜それは受け入れられないわ。だってそれはダメでしょ。」
私も最初そう思いました。
そもそも「受け入れる」の意味ややり方がよく分からない。
でも
「ダメ!」
ではなくて、
「そう考えちゃうこともあるよね。」
って、悪いところがある自分も受け入れる。
言葉として聞くと、少しイメージできませんか?
私は「受け入れる」だと「どうやって?」と分からず頭に入らなかったのが、
「そう考えちゃうこともあるよね。」
だと、
「それでいいのかぁ。」
と少し納得できましたし、なんとなくでも考え方が分かったことに安心感を覚えました。
いいところも悪いところもある。
人間だもの。
そう考えると自分を否定することなく、自分を嫌いにならずにすみます。
一番身近な自分自身が「敵」にならずにすみます。
自分が自分の味方になれれば、気持ちも考え方も前向きになっていきます。
だから、
「またできなかった。私ってダメだなぁ。」
「頭にくる!あの人が言ってることがおかしいのに!」
など負の感情が出てきた時に、フッと冷静になってみましょう。
まず、負の感情があることに気づくことから。
気づくことが前進の一歩です。
気づいたら、
「できない時もあるよね。」
「頭にきちゃう時もあるよね。」
と一旦そんな感情があることを許して受け入れてみましょう。
受け入れるとは、負の感情に賛成して便乗することではないんですね。
「できなかった私は本当にダメ!」
「本当にあの人がおかしい!」
と気持ちを増幅させるのではなく、
その感情があることを認めること。
負の感情をなかったことにしようとしたり否定したりすると、感情の行き場がなくなって心にモヤモヤが残ってしまいます。
そうすると、負の感情が知らない間に自分の心に蓄積されていってしまいます。
蓄積された量が多くなってしまうと、ストレスがたまり、感情が不安定になり、厄介です。
受け入れようとしても難しい時は、そのままの感情をノートに全て書き出してみましょう。
誰にも見せないことを前提に、誰にも気を遣わずに、思ったままのことを正直に。
書き終わったら捨ててしまって大丈夫。
書き出して気持ちを吐き出せると、その感情を受け入れやすくなります。
書いた後でもう一度、そのままの感情を受け入れようとしてみてください。
前より少し気持ちが楽になっていませんか?
ちなみに、
「なかなかそのままの自分を受け入れられない自分なんてダメだ。」
って、自己受容できない自分を否定してしまうことはないですか?
せっかくのトライが、これでは逆効果になってしまいます。
そんな時は
「自分を受け入れられない自分を受け入れる」
でいいんです。
ちょっとややこしい感じがしますよね。
「自己受容ってなかなかできないよね。そんなこともあるよね。」
そんな感じです。
そうやって少しずつ自己受容ができていけば、
「生きづらさ」を少しずつ手放していけるかもしれません。
努力しても受け入れるのが難しい方もいると思います。
簡単には変われませんよね。
でも
「そんな時もある。」
「そう考える時もある。」
と広い心で受け止められるように
頭の片隅に
「まぁ、そんな私もいるよね。」
という言葉を置いてみてください。
負の感情に気づいたら、
肩の力を抜いて唱えてみてくださいね。
おまけ
自己受容ができていない人は、自分を大事にすることもできていないかもしれません。
自分を大事にすると自己受容しやすくなりますので、よろしければこちらの記事もご覧ください。↓
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