みんな「いい人に見られたい」と思っているよね?
いろんな思い込みやいつの間に身についた思考の癖が、みんな何かしらあると思います。
「こういう人に見られたい」
という願望もそれぞれいろいろ持っているでしょう。
例えば、
「優しい人と思われたい。」
「賢い人だと思われたい。」
「大人っぽく見られたい。」
「元気な人だと思われたい。」
そういう「人からどう見られたいかの願望」。
無意識だったり、気づいていないかもしれないけど、自分がどう思われたいかを一回向き合って考えてみてください。
何かしら出てくると思いますよ。
私も考えてみるといくつか出てきました。
もし、出てこなければ自分の嫌な面と向き合いたくないとか、感情に蓋をしてしまっているかもしれません。
誰にも言わなくていいので、自分にだけは本音を言ってみてもいいんじゃないでしょうか。
頭の中なら誰にも責められませんし、心配ありませんよ。
もし、信頼できる人などに言えそうなら言ってみるのもいいと思います。
言葉にして伝えることは勇気がいるかもしれませんが、言うことで少し自分から手放せるようになったり、自分のそんな気持ちを客観的に考えられたりもします。
私は言ってみてそう感じましたよ。
その人の考え方、生き方、価値観などによって内容に違いがあると思いますが、みんなに共通なのでは?と思うのが、
「いい人に見られたい。」
です。
私はそんなに人目を気にしない方だと思っていましたが、考えてみればやっぱりこれはありますね。
「いい人ってどんな人?」
って基準はそれぞれ若干のズレがあるかもしれませんが、みんな「自分が思ういい人」を目指しているのかなと思います。
では、なぜ私達の多くはそう望むのでしょうか?
それは認められたい承認欲求と、嫌われたくない恐れから。
これらは程度の差こそあれ、みんなありますよね。
だって、人は人と繋がりたいんです。
社会生活を営む為に、それこそ昔は人と繋がり嫌われないよう過ごすことは、生きることに直結していたのかもしれません。
今は直接命に関わる状況にはならなくても、やっぱり人と繋がりがないと寂しいものです。
心の元気がなくなり、うつなどになってしまう場合もあり、それには危険も伴います。
そう考えると、「いい人に見られたい」為にある程度他人に合わせて生きるのは、生き延びる為の術であるとも考えられますよね。
ただ、その度合いが問題です。
自分の本音を出さずに人に合わせようとし過ぎると、ストレスがどんどん溜まっていきます。
楽しくもないのに笑い、みんなの様子に合わせて行動する。
そんな時、あなたの感情はどうなっていますか?
苦しくて息苦しくはないでしょうか?
自分の感情を殺し続けると、そのうち自分の感情や希望すら分からなくなってくることがあります。
その状態が続くと心の健康が崩れていってしまうので要注意です。
つまり、他人軸で相手に合わせ過ぎることは、自分を大切にしないこととイコールなのではないでしょうか。
無理をして我慢を重ねることは、自分を傷つけてしまうことになり得るんです。
「人から認められたい、いい人に見られたい」あまりに他人の反応や評価ばかり気にしてしまう。
でも、人の評価なんてどうなるか分からないですよね?
状況にもよるし、人にもよるし、タイミングにもよる。
分からないことに自分の感情や生き方を委ねるのは、先が見えない道を進むのと同じようなものではないでしょうか?
どこに行き着くか分からないんです。
同じ返し方をしても、相手が同じ反応するとは限らない。
そして、どんどん疲れていってしまいます。
相手の気持ち、感情は相手のものです。
自分が相手をコントロールすることは出来ません。
自分には変えられないんだから、そこばかり気にしても疲れるばかり。
だったら無駄に疲弊するよりも、思い切って自分で自分を認めてあげるのはどうでしょうか。
自分のことなら自分で変えられます。
自分を褒めるのもいいですよね。
でも、褒めるのはハードルが高く感じる人もいると思います。
「そんなこと慣れていないし、出来そうにない、、、」
そんな時は、まず「受け入れる」や「認める」ところからやってみませんか。
例えば、「いい人に見られたい」自分を
「嫌だな。」とか「そんなことはない!」って拒否せずに
「そんな自分もいるよね。」
って受け入れる。認める。
自己受容については別記事にも書いています。
この欲求は人として強いもので、完全に手放すことは難しいし、手放す必要もないのかもしれません。
これがあることで頑張れたり、結果が出たりすることもあるからです。
でも、それによって心が疲れているようならそれに対する執着を少し減らしていければ、少しずつ楽になれるかもしれません。
「いい人に見られたい」
別に否定しなくても、内緒にしなくても、恥ずかしいことでも何でもないですよ。
みんな思っていますから。笑
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