大人になったからこそ「夢を持つこと」を諦めない

あなたは夢を持っていますか？

と聞かれたら目を輝かせて答える人は少数派で、なんとなく居心地の悪さを感じる人が多いのかもしれません。

私は子供の頃この質問が苦手でした。

何かにつけて大人はそんなことを聞いてくる。

初めましてのおじさんやおばさんでさえ聞いてくる。

「そんなの、知らない。」

それが本音。

考えたこともなければイメージも湧かなかったんです。

にも関わらず、大人は

「当然答えがあるでしょう？それは何なの？」

と言った興味津々の目で聞いてくる。

私はそれが疑問でした。

夢を持っているのが普通で、夢イコール職業として聞かれている。

子供の私はそんなにたくさんの職業を知らないし、勉強にもほぼ興味がない。

みんな夢を持っているのなら、いつから持っているの？

いつの間にそんなことを考えて決めていたの？

いつから夢を持つことが当たり前になったの？

突然みんなが夢を持っている世界に放り出されて、思考が追いつかないといった感じでした。

小学2年生の時に一度だけその質問に答えたことがあります。

ずっと考えてたことではなく、その質問を繰り返す大人を前にその場で浮かんだ答え。

「ケーキ屋さん。」

それに対して家族や親戚のおじさん達は

「お前それケーキが食べたいだけだろう！食いしん坊だなぁ。」

と決めつけて笑われた。

「そんなつもりじゃないのに。」

と思ったけど、その時の私にはケーキ屋さんを選んだ理由を言語化することは出来ませんでした。

でも、今なら分かる。

私が知っていた数少ない仕事の現場の中で、一番幸せな雰囲気を感じていたからです。

綺麗なケーキが並び、それを選ぶお客さんの目はキラキラしている。

店員さんもにこやかな女性が多い。

買って帰って、食べたらまた笑顔になるだろう。

つまり、「接客業で、買う時にも食べる時にも幸せを届けられる！」仕事。

その基本スタンスは今の私がやりたいこととも大きな違いはなく、小さい頃の私へ

「分かってんじゃん！」

と言いたいくらい。

将来の夢を聞く大人は「もう夢を持つ年齢ではない」と感じて、子供が描く夢に一緒に想いを馳せたかったのかもしれない。

小学校の卒業アルバムの「将来の夢」や、中学生になってもそれと呼べるものは何もなかったです。

高校3年生になって突然看護師になろうと決めたのだけど、それは夢や憧れを抱いてと言うより現実問題として考え、自分の働くイメージややりたいこと、特性などを考えて自分なりに分析した結果でした。

人と関わり、話をし、体を動かす仕事。
人の役に立てる仕事。
かつ、専門の資格があり安心感もある。

でも今考えてみると、国家資格はともかく、人と関わらない仕事があるだろうか？
人の役に立たない仕事があるだろうか？

そこにも疑問が湧いてきます。

確かにたくさんの人とのコミュニケーションが必要で、プラス知識とスキルと頭の回転の良さと体力も必要な仕事。

やりがいはある。

でも、「我慢してでもやらなきゃいけないのが仕事」というイメージはずっとありました。

今コーチングのセッションをしていると、「やりたいことであり、楽しいことで幸せになれる仕事」という以前には考えられなかった想いがあります。

「夢」と言うとイコール「職業、仕事」の中で考えがちですよね。

でも、「夢」は自分の「理想」であり、仕事とは全く関係ないものでもいいと思うんです。

どんなに小さくても、人から何と言われても、自分にとっての夢であるならそうに違いない。

例えば、毎日ゲームをする時間はしっかり確保出来る生活がしたい、とか。

週3日だけ働いてあとは好きなことをして過ごしていきたい、とか。

海の近くの家に住みたい、とか。

人生で一冊は本を書き上げて出版したい、とか。

何でしょう？

みなさんはどんな夢がありますか？

立派なものでなくてもいいんです。

人から「そんなんじゃ情けない。」とか「だらしないなぁ。」とか言われても気にしなくていいんです。

それがあなたの本心からやりたいことなのなら。

過ごしたい生活や成し遂げたいことなのなら。

それが叶って満たされるのはあなたの心。

他の誰かの心ではありませんから、文句言われる覚えもないし、結局自己満足なのですから。

そう考えると、

「夢なんてないな。」とか

「この年齢で夢も何も、そんなこと言ってられない。」とか

思ったあなたでも、ハードルを下げて考えられるのではないでしょうか。

どんなに小さくても自分がワクワクすることをやって、自分の心を満たしていきたいです。

それを夢と呼んだっていいじゃないですか。

そして堂々と夢を叶えていきましょうよ！

そう考えると、夢はたくさん出てきそうで。

これからもどんどん増えていきそうで。

だからこそ、一つ一つ叶えていかなくては追いつかなくなってしまう。

夢は追い求めるものでも諦めるものでもない。

叶えるものとして、大人になったあなたが考えて行動さえしていけばいいんです。

大人だからこそ夢を持ち、大人だからこそ叶えていける。

そしたらそんな自分を好きになれそうですよね。

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「自分らしくゆるやかに楽しく生きる」
「本心にそった行動でなりたい自分になる」
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