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IT業界12年目が”PM業務に自信をもつ方法”を解説してみた

こんにちは、凪咲薫です。

先週、投稿した記事が多くの方に読んで頂けて本当にうれしいです。”エンタメの最前線で戦う何でも屋さん”としての私の自己紹介をさせていただきましたが、まさかここまで反響があるとは思いもよりませんでした。

自分の内面について書いていき「少し内容が重かったかな、、」なんて考えていましたが、しっかりと受け止めて頂きnoteの読者の皆様に感謝です。

noteは書き手の経験がアウトプットできる唯一の媒体だと思っています。

ですので、今回の投稿は前回の内容を深堀りして、「私がはじめてPM(プロダクトマネージャー)に就任した時の悪戦苦闘した中でもPM業務に自信を持つことができたエピソード」についてお伝えしていきますね。

※PMには、「プロダクトマネージャー(PdM)」と「プロジェクトマネージャー(PjM)」という職種があります。どちらも「PM」と呼べることから、「PdM(プロダクトマネージャー)」、「PjM(プロジェクトマネージャー)」と略す人もいます。主にゲーム業界では「プロジェクトマネージャー」が主流です。私の場合は、プロダクトマネージャー(PdM)とプロジェクトマネージャー(PjM)を両方経験しているので、ゲーム業界ではかなり異色の経歴になります。読者さんに誤解を与えないように今回は、ITやwebサービス「プロダクトマネージャー(PdM)」についてお伝えします。

日本でも事例が少ない業務に悪戦苦闘する日々

まず、プロダクトマネージャー(Product Manager)とは、PMと略して呼ばれています。ここ数年でIT業界を中心によく聞くようになりましたが、比較的まだ新しい職種です。

企業のプロダクトに対する全体的な責任と最終的な決定権をもつ役職になります。プロダクトとは、企業が販売する製品を指すのが一般的ですが、IT業界の場合は、Webサービスやソフトウェアに加えて、データ等の形の無いものもプロダクトという括りに入ります。

顧客満足度を上げて、最大限の利益を獲得するための重要なポジションです。

しかし、このPMは、アメリカでは一般的な職業なのですが、当時の日本では前例が非常に少ないため、相談できる相手がいませんでした。

Amazonで本を探しても該当書籍は2冊程度しかない状態で、ネットで調べても参考になる記事が1件検索にヒットすれば良いと言えるくらいしか情報が落ちていません。PM業務に関するマインドやスキルセットを学べる機会も非常に少ないです。

なので、いつも手探りでやるしかなく、英語で検索してみるとアメリカの事例がヒットしたので、そこからリソースを得たり、個人的にずっとPM系の新刊だったり、集まりがあったら積極的に参加して、情報や学びを得るようにしていました。

私の首をしめていった”効率化”を重視する文化

前職では、ゲーム運営の効率化が非常にうまい会社だったからこそ、過去起こった出来事をいかにより効率的にやるかをかなり重視していました。また、他の会社の事例をさらに深くリサーチ、解釈してより強く昇華させることが強みです。

そんな環境で働いていたからこそ、手探りの状態で、業務効率が上げられない状況に葛藤していました。

「自分でもこれが正解なのかわからない」
「前例がなくてもやらないといけない」

「前例」がそもそもない。しかも前職の人材は仕事ができるロジカル集団、阿吽の呼吸で仕事ができるのですが、次の職場はバックグラウンドも国籍もバラバラなチームだったので、阿吽の呼吸が取れないんですね。そんなチームでしかも前例のないことをやろうというのはかなり無謀なことでした。

自分なりに情報を取りにいっていたので、一般的なことは分かっていましたが、もう少しだけ踏み込んだことを知りたくても、周りには相談できる相手がいませんでした。なので、やるせない気持ちになります。そのため、もしメンターのような人やPMの相談ができる人がいたらいいな、というのは前からずっと思っていました。

ひとりでは絶対にわからない「PMのあり方」を模索する日々

試行錯誤を繰り返し、PMの業務を回せるようにはなりましたが、最終的に一番悩んだのは、「PMのあり方」でした。

よくPMはスキルのトライアングルの図(プロダクトマネジメント・トライアングル)で説明されることが多いのですが、私は無理だとは思いつつも、なるべくそのトライアングルを頑張って埋めていきたいと考えていました。

引用:プロダクトマネジメントトライアングルと各社の PM の職責と JD | by Taka Umada | Medium

なぜ無理だったかというと、得意分野と苦手分野は自分の頑張りでどうとでもなります。しかし、未開拓の分野となると、業務をこなしながら学んでいくことに時間的な問題や業務に支障をきたす可能性もあるため、手が出なくなるからです。

PMのスキルセットを全て兼ね備えている人は世界中探してもかなり稀有なのではないでしょうか。そのため、自分はこのトライアングルをどう伸ばしていくべきなのか、範囲が広すぎてわからないという問題を抱えていました。

先輩PMから学んだ私が理想とするPMのロールモデル

独学だけでは「PMの正しいあり方」はわかるわけもなく、八方塞がりでしたが、ある先輩PMから「自分の強みを活かしたPMになれば良い」とアドバイスいただいたことで、少しずつ私が抱えていたモヤモヤしていたものがスッキリしていきました。

また、その時に職場での立ち回りも教えていただき、

「苦手なものはきちんと苦手だとはっきり言えて、その分自分の強みを周りがキチンと認識してもらえれば、弱みをカバーするように意図的に働いていることも理解してもらえる」

という言葉も印象に残っていて、私のPMとしての方向性や選択肢が広がった気がします。

先輩PMは、私の思考と似ているところがあって、自分のイメージするPM像と近く、PMのロールモデルになりました。

フレームワークを学び、私なりの業務の進め方が見えた

プロダクトを作る時のフレームワークは山ほどあり、仕事の進め方も人によって千差万別だと思うのですが、「自分の強みが活かせる推進の仕方って何だろう」という悩みも解消され、自分のやり方を確立させることもできました。

以前の私は、ロジカルな発想から抜け出せずにいました。たとえば、コンサル的なロジカルな発想のしかたで、日本は少子高齢化でこれからどんどん高齢者が増えていくから、高齢者向けの何かをすれば儲かるよね?みたいな、数字やファクトベースで企画をする考え方です。

PM業務を行う上で、アイデアの出し方は他にもあることを先輩PMから学びました。

・デザイン思考的な発想のしかたで、ユーザーさんが困っていることをひたすらヒアリングして、課題を見つけて、それを解決するようなものを作るという考え方

・使命感からの発想のしかたで、目指したい世界観をもとに、自分がこれをやりたいとか、こうするべきだという考え方

これらの考え方を学んだおかげでPMとしての自信を持つことができました。少しでも知りたい情報が書かれている記事、頼りになりそうな人(年齢や経験、国籍問わず)、試す価値のある手法、役に立ちそうなツールなど、ありとあらゆるものを探しまくって活用する。うまくいかなかったら別のものを試す。うまくいったらそれを糧にさらに挑戦する。シンプルですが、結局はこれの繰り返しをするだけでした。

・・・・・

私はもともとロジカル思考が得意なタイプじゃなく、苦手だけどそういうやり方がすごく求められているからやっていたので、自分の企画に自信を持てないことが多かったです。今回のエピソードからロジカル発想の呪縛から解放してもらえて、とても気が楽になりました。

当時の私のように八方塞がりでどうしようもならない状況に頭を抱えている読者さんもいると思います。当時の私のように、情報を積極的に取っていけば、やり方はいくらでもあって、解決の糸口が見つかる、ということを感じてもらえると、この記事を書いた甲斐があります。

私が経験したPM業務をテーマにしたnoteでしたが、他の職業にも通じることは多々ありますので、そんな投稿を今後も増やしていきますね。次回の投稿もお楽しみに。


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