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小説「黄昏時の歌姫」
【あらすじ】
就職活動に失敗し、コンビニでアルバイトを続ける飯山大地の趣味はDTMだった。着想のために見つけた廃墟となった教会で、彼はそこで黄昏時に歌いに来ている謎の女性を知る。やがて彼女と話す機会が得られ、彼は彼女の為に曲を作ることになったが。
これは偶然の出会いから淡い思い出が生まれる静かな物語。黄昏時にどうぞ。
【備考】
・魔法のiらんどの『「3つの夜」から選ぶ 秋の短編小説企画』応募作品です。
・作品はコンテスト期間終了後に非公開になる場合があります。
【データ】
文字数:約1万字
バージョン:v1.0.0
公開日:2022.10.23
更新日:2022.10.23
【リンク】
[魔法のiらんど]
[小説家になろう]
[エブリスタ]
[カクヨム]
[アルファポリス]
【作品冒頭】
誰でも心の中に一つくらいは誰にも話したくない秘密の場所や風景があると思う。
そこは私にとって最初はただの廃墟だった。
傾いてきた日差しが川面に反射してキラキラとしているのを右手に眺めながら、土手を歩くのが当時のルーティーンだった。就職活動に失敗し、学生時代から働いていたコンビニでそのまま雇ってもらいながらとりあえず人生設計とか将来の目標とかを練り直す必要に迫られていて、精神状態は良いとは云えなかった。かと云って仕事以外の時間は六畳間の狭いアパートで部屋の住人みたいな顔をしているパソコンと睨み合い、趣味のDTMをやっているだけだ。
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