ぐるんぱ 永田淳哉

福岡県宗像市。2016年療育活動を提供する「ぐるんぱ」を設立。代表としてプール活動、学…

ぐるんぱ 永田淳哉

福岡県宗像市。2016年療育活動を提供する「ぐるんぱ」を設立。代表としてプール活動、学習支援、福祉事業所・一般企業への職員研修や環境提案を行う。「10歳の子のおむつが取れた」「他害・自傷が減った」「従業員の仕事効率が上がった」など家庭生活や社会生活につながる支援を実践。

最近の記事

金のマラカスですか?銀のマラカスですか?

学習サポートの合間に教え子に塗り絵の教材を頼まれて印刷しました。 クレヨンしんちゃんが大好きな彼に、メキシコが舞台になった劇場版のイラストの塗り絵を渡すとすぐに塗り始めました。 しんちゃんがマラカスを両手に持っているイラストです。 すると「見て見て!!金のガラガラですか?銀のガラガラですか?って言ってるみたいでしょ?」と言いながら、2本のマラカスを金と銀に塗ったものを得意げに見せてきました。 「本当はこんなんじゃないんだけどね。こんな風に考えてみたんだよ」と。 うん、

    • 聞こえにくいとか聞こえないということ

      平日日中、篠栗町に開所した就労継続支援A型事業所インクルささぐりのスタートアップにかかりきりです。 その中で、これまでとは違う出会いやお付き合いが生じてくるわけです。 先日は、「言葉のかけはし」という団体の代表理事さんとお話をしてきました。 僕も新鮮な話題でした。 ゼロではありませんが、僕自身、聴覚障害を持っている人と接する機会は少なめです。 聴覚障害そのものの話、そういう人たちの抱える困り感。 言われてみると「そうだよな」と思うことばかりですが、普段は気づきにくい

      • 楽しみを作るための学習

        学習サポートに通ってきている中1男子。 彼は軽度の知的と自閉症を持っています。 「軽度」ですが彼自身の抱える困り感はなかなか大きいものになっています。 付き合いを始めて数か月ですが、様々な姿を見せてくれて、そういうことが見えてきました。 いろいろと「問題行動」と言われてしまうような出来事も多いんですが… 根っこは「楽しみが少ない」。 これだと思っています。 本を読むのが本当は好きらしいのですが、小学校1年生の漢字もほとんど読めない書けない。 知的には「軽度」ですが、

        • どんな1年間だった?

          僕は自分の中ではやはり年末とか年始とかに一年間を振り返ることが多いですが、教え子には割とこの年度末に「学年としてどんなだった?」と尋ねることが多いです。 今日も中学生1年生の教え子にそんな質問をしてみました。 「中学校に入学して1年間経とうとするけどどんな一年間だった?」と。 その子は、小学生の低学年のころから知っている子です。 出会った頃は、本当に気が弱くて何かあるとメソメソと涙ぐんでいました。 小さかったころどころか、中学入学当初もちょっと疲れるとか、ちょっと難しいと

        金のマラカスですか?銀のマラカスですか?

          支援や手立てのタイミング

          例えば子どもの支援をするとき、子どもに対して手立てを講じる必要があるとき。 子ども本人、周囲の人間の誰か、が困り感を覚えて支援が始まるのが多くのケースです。 困っている人がいないところに、支援も手立てもいりません。 それをするのは過干渉。 ただ、これが単純ではないというのが難しいところ。 支援に入る入らない、タイミングの判断、というのは、こんな場合に分けられると思います。 ・「ヘルプミー」が本人から出るパターン ・「ヘルプミー」が周囲の誰かから出るパターン これは分かり

          支援や手立てのタイミング

          子どもへの虐待はなぜ起こったのか…

          学童保育所で指導員が指示に従わなかった子どもに対して、養生テープで手を縛るという事案というか事件が起きましたね。 とても悲しいことです。 絶対にあってはいけないし、許されるものでもないわけです… 同じ子どもに関わる仕事に従事する者として、いろいろ思うところがあります。 今回の被害にあった子どもの日常の姿、渦中の指導員の日常の姿。 これは僕もメディアから仕入れられる程度しか情報を持たないので、何が真実なのかは恐らく当人たちの中だけで起ったものがすべてだと思うのです。 事

          子どもへの虐待はなぜ起こったのか…

          気づいても反応をしない、というのも技術だと思う

          我が子もそうだし、仕事でのこともそうですが、子どもたちと接していると、「あえて反応しない」ということもとっても大切だと思う場面がたくさんあります。 「気づかないふり」とは違います。 「気づいているよ」とか「見ているよ」とかみたいにメッセージ性が伝わるようなようすを示すことはしつつです。 「反応しない」というのは、リアクションを取らない、と言えばいいでしょうか。 あるいは起こっていることに「干渉しない」ということでもいいかもしれません。 「見守る」と表現されることもあるかも

          気づいても反応をしない、というのも技術だと思う

          子どもと一緒に寒さを楽しむ!

          昨日今日、とっても寒かったですよね。 大人は雪で交通事情を心配したり、仕事の調整をしたり…大変な人も多かったと思います。 でも、子どもは寒さ、特に雪でも降り出せば楽しみ始めちゃいます。 僕もただたださむがっているのもなぁ、と思い。 息子と生き物を捕まえるかごに水を張り、庭の植物を浮かべて一晩置いてみることにしました。 すると、小一時間で表面は凍って、息子は大喜び。 続けて庭に置き続けて、丸一日放置したら、とってもきれいで可愛らしい氷が出来上がりました。 息子は今朝、

          子どもと一緒に寒さを楽しむ!

          進学も選べる「特別支援」

          ぐるんぱの学習サポートに通ってくる子どもたちの多くが、地域の学校に通い、いわゆる「支援級」に在籍し特定の教科だけ「交流級」で学習するというスタイルで学校生活を送っています。 (「学習サポート」になると特別支援学校に在籍する児童は「学習サポート」よりも「プール」に通ってくることが多くなります) この支援級で一定の配慮や支援を受けながら学校生活をしていて、課題になるのが進学です。 学習の進捗具合も交流級とは異なり、実学年相当の学習でない子も少なくありません。 いつ、どのタイミ

          進学も選べる「特別支援」

          目標は立てない。計画は立てる

          ここ数年は、「今年の目標」みたいなのはほとんど立てることがなくなりました。 もちろん仕事として「こんなことをしていく」とか「こんな展開をしていく」という計画はしていきますが。 あくまで計画。 コロナの流行リズムみたいなのも、報道を見ながら「このくらいには動けるだろう」「この時期には動けないだろうな」くらいの予想も何となく慣れてきました。 「またか」と憂鬱にはなりますよ。 それでも「どうしよう」ではなく、「こうしよう」という判断も早くなってきたと自覚できています。 そうい

          目標は立てない。計画は立てる

          解く順番を変えるだけで気づくこともある

          特に長期休暇では学習サポートに学校の宿題を持ってくる子もいます。 スラスラと解いていける子もいれば、そうでない子もいます。 で、内容理解が出来ていない子は教えていくこともしていくのですが、普段の関わりから「これはできる気がするな」というような問題も上手く説くことができずに行き詰る子がたまにいます。 そういう時には、教えるというよりは気付けるような声掛けをしていきます。 「まずはこっちから解いてみたら?」 と解く順番を前後させてみるとか。 いえ、本来なら順にした方がスム

          解く順番を変えるだけで気づくこともある

          クリスマスプレゼントいろいろ

          12月に入った途端、息子もサンタクロースへのプレゼントのお願い、サンタクロースと会うための計画をいろいろと進め始めました。 ちなみに息子の願いは… 「レゴのジュラシックワールド 75926(品番w)をください。」 「去年あげたマフラーを返してください」ww 「僕を起こして、ぎゅーっとしてください」 だそうです。 どこまで永田家担当のサンタクロースは叶えてくれるでしょうか♪ さて、クリスマスを楽しみにしているのはうちの息子だけではなくて、ぐるんぱの教え子たちもです。 今

          クリスマスプレゼントいろいろ

          代行受験は不正だけど、働き出してから人にお願いできるのは優秀

          今、「NHKのニュースウォッチ9」を見ていました。 そこで取り上げられていた話題が、不正な就活テスト代行。 今日、書くのはチョー極端な話です。 僕自身も不正には反対だし、犯罪だということも分かります。 仮にそれで合格をしても、その先苦労するだろうっていうことは想像にたやすいです。 そういう前置きをしたうえで、書かせてもらいますね。 「自分の能力を知って、苦手なことは得意な人に任せる」 代行ってこういうことで、試験でやると不正だし犯罪ですけど、仕事でこれをできるってチョー

          代行受験は不正だけど、働き出してから人にお願いできるのは優秀

          楽しいことだって疲れる

          昨日のプール活動の時間のことです。 特別支援学校に通う中学生の女の子。 彼女との付き合いもずいぶん長くなってきました。 すると、言葉があまり出ない彼女ですが、意思疎通はとても上手に図り、充実した素敵な時間を組み立てられるようにもなってきました。 そんな彼女ですが、先週、修学旅行に行ってきたそうです。 「行くまでは楽しみにしていたようで、落ち着いていたのですけど、帰ってきてから…」とお母さんが家での困りごとを聞かせてくださいました。 それはちょっと大変だよなぁ。 その話

          楽しいことだって疲れる

          異業種の方たちとの打ち合わせは面白い

          最近、事情があって異業種の方たちとの打ち合わせの機会に恵まれています。 普段はなかなか目にすることのない形式の書類の数々。 話題の切り口。 時間の使い方。 とにかく緊張もしますし、正直(なんじゃこりゃ)ですし、気も使いますが刺激的です。 本当に学びが多いです。 あぁ、こんな資料を作っておくとみんなで共有しやすいんだな。 おぉ、こんな一手間をかけると資料の中から重要な点のピックアップが楽だな。 こういう機会があると、なんだかレベルアップした気になったり、レベルアップでき

          異業種の方たちとの打ち合わせは面白い

          11月29日新宮町で保護者向け講座しまーす!

          2022年11月29日㈫10:15~12:15に保護者向け講座を開催することになりました。 申し込みは永田まで!! お知り合いなどに教えてあげてください。 講座の後にはミニ座談会で、相談会みたいなこともやっていきます!

          11月29日新宮町で保護者向け講座しまーす!