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仕事終わりの一杯に目覚める

 バイト終わりの帰り道、駅の中にあるスーパーで缶ソーダを買って帰る生活を初めて大体2ヶ月ほど経ち始めた。

 いつも飲んでいるのはドクターペッパー。あの人によっては湿布の味がするコーラを一本だけ買って一人席みたいな電車の席でちびちび飲んで最寄駅のゴミ捨てに入れて帰る。

 これが最高にうまい。

 働いた後の喉に走る炭酸と糖分。至福の時間は10分ほどで終わってしまう。少しばかりの気持ちハードボイルドを味わっている。多分周りから見たらだいぶ痛い人間だろう。ハードどころかハーフボイルド。半熟卵レベルの男です。

 もちろんご存知の通りドクターペッパー、通称ドクぺはノンアルコール。それ以前に自分はまだ未成年。酒はご法度。

 これがもしもビールに変わったらどうなるのか?

 多分間違いなくアル中一歩手前に成人直後で足を突っ込むことが目に見えている。

 これはいけない。

 でも、もしも、いい年こいた大人がドクぺ飲んで幸せそうな顔してたらどうだろうか。ちょっと可愛い気もする。

 ひとまずこれからの目標はドクぺが似合うおっさんになることにする。

 どうすればドクぺが似合うおっさんになることが出来るのか?

 多分カッコよさの中に可愛さ、つまりギャップを作ればいい。となるときっちりした服装にイケメンとかではなく清潔に整えられた顔、そして紳士たること。

 これもしかしなくても今の年齢で出来ていればドクぺが似合うおっさんじゃなくてドクぺが似合う青年になるんじゃないのか?

 ちょっとドクぺが似合う青年を目指すことにしよう。

 それはそうと、この前会計が終わってすぐのレジから

 「ドクぺ今日も来たな」ってバイトらしき人達が喋っていた。顔を覚えてもらえて光栄…なの…か…?

 

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