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ヲタクの血は綺麗

 今日もバイトに行ってきた。

 延々と折を作り続けるバイト。少しずつ効率化を進めていった結果、ついに手作業のスピードにくっつけている状態を保つための器具とゴムの数が追いつかなくなった。

 大きな成長。なのかもしれない。

 ひたすら折を作って積み上げて積み上げる作業を繰り返す。

 ハンターハンターのネテロ会長の感謝の正拳突きを彷彿とさせるそれ。

 塗って、くっつけて、組み合わせて、乾かして、積み上げる。

 2日目を越える頃には、作業が器具を超えていた。的な。

 正直この大晦日にバイトをすることがしんどいし年を無事に越せる気がしない。何よりも繁華街を歩くカップルを見てイラついてしまうのが何とも悔しい。彼女いるのに。

 それはそうとタイトルにもあった通り、献血に行ってきた。

 それもこの前のニュースで献血の数が減っているというものを見たから。みたいな理由で。

 そのニュースの内容は毎年夏と冬に行われているコミックマーケットでされてきた献血が今回のコロナで2回中止・延期になったことでヲタクたちが提供してきた血が得られなくなった。というもの。

 なんでも毎年のコミックマーケット(以下コミケ)で数千人が献血に協力し、輸血に使われてきたらしい。

 最近は献血のノベルティが性的搾取だとかとフェミニストの方々が騒いだことが話題になったのも懐かしい。あれは今年だったか去年だったか?

 ノベルティ目当てでもしっかり血液を提供して献血しているだけ偉いとは思うけどどうやらその人たちは汚いヲタクが女性の性的蔑視で性的搾取をしているノベルティに群がっているように見えたらしい。

 辛辣な話をするとヲタクが献血に多く参加できる理由は、「異性と新たな性的接触が無いから」らしい。

 確かにそう考えたらこれほど献血に適した人はいないだろう。複雑だ。

 騒ぐだけ騒いで結局献血の血が足りませんでしたはお笑いだろう。どれだけそのフェミニストは献血に行ったのだろうか? さぞかし綺麗な血を提供出来たんでしょう。

 自分もある程度フェミニズムは知っているけど今のSNS上にいるフェミニストの掲げるそれフェミニズムなのかは疑問を持っている。みたいなスタンス。

 それでも、手製の思想で表現を弾圧することについては反対の立場。

 そんなことはどうでもいい。

 ニュースではスタッフの方が献血の経験者に対して電話で献血の協力をお願いしているところが映っていた。

 それだけ血が足りていないのだろう。

 それなら献血、久しぶりにいこうじゃないかと思いちょっと行ってきた。

 献血ルームってなかなか快適で、漫画もあれば飲み物も飲み放題だしちょっと血を400mlほど出すだけでめちゃくちゃ感謝もされるし良いことしかない。性格が悪いけど人から感謝されて悪い思いをすることはない。自傷行為をするくらいなら献血に行け。みたいな言葉を聞いたことがある。まさしくその通りだと思う。

 もし今、リスカをしたいとか思っている人がいたのならぜひその足で献血に行って欲しい。多分少し満たされると思う。自分も少し病んでいた時ノリで行ってみたらちょっと元気になれた。

 案外自分がする行動で直接的に人が助かることってないと思う。

 ちょっと献血をするだけでもしかすると人の命が助かるかもしれないなら?

 これで困っている人が助かるならもう400mlどころか1Lくらい抜いてくれてもいいのにくらい思ってた。

 実際自分の体だと3Lは抜けるらしい。理論上は。

 いや死ぬわ。

 そんなこんなで献血ルームに行ったらまさかの30分待ち。

 そのニュースを見て献血に行く人が増えたらしいとのこと。

 なんだ、皆ちゃんと行くんじゃないかと少しほっこりするで出来事だった。

 飲み物もしっかり4杯ほどもらったし漫画も3冊は読めた。役得。

 自分はしっかり400ml出してからバイトに向かったけどやっぱり少し疲れてるなと感じつつ働いてた。超疲れた。単純作業、しんどい。

 心なしか体がスッキリしている気がする。瀉血みたいなものなのだろうか?分からないけど。

 次の献血は3月の終わりごろ。このままうまいこといけば25歳くらいでちょっと豪華な商品がもらえそう。

 頑張るものではないけど頑張ろう。

 よかったら献血、行ってみてください。 
 

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