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私のおもい5:人生をかけて学び取った『発達ステップアップ・レッスン』のスタートとコロナ


エクストラレッスンに出会えたことは、私にとって本当に幸運でした。

支援教育の道に入ってから、いつもいつも求めていたこと。

いや、本当は、もっともっと前から、
多分、この世に生まれ、
人に理解されない生きにくさを常に味わいながら
自分自身のために、ずっと求め続けていたこと。

『発達障害』と呼ばれる子ども達が抱える問題の意味と改善への道筋。
その答えに出会えたと思いました。

でも、その後に気づいたこと。
それは、『エクストラレッスン』が私にとって、
ジグソーパズルの最後の1ピースだった
ということです。

巨大なパズルを仕上げているとき、最後の1つのピースがはまると、
思わず大声を上げて喜んでしまいます。

『やったー!!!』
『ついに、完成した!!!!』
って。

でも、他の一つ一つのピースにも、
最後のピースと同じだけの意味があるのです。

今まで生きてきた私の人生全てにも、
それと同じぐらいの意味があるのかも知れないです。

特別支援学校での30年間の経験、そこで出会った多くの子ども達、
保護者の方、先生方、多くの専門家や医師の先生方、
そのような出会いの中で、どれだけ多くのことを学ばせて頂いたか、
語り尽くすことはできません。

それと同じくらい、いやそれ以上に
自分自身がつまずきを持って生きてきた日々の体験は
貴重なのかも知れません。

全ての感覚を突き刺し安心感を脅かす感覚過敏。

どんなに頑張っても上手くいかない文字の極端な苦手。

『頭が良いのに、どうして○○は出来ないの!』と、言われること。

数え切れないくらいの失敗、

人間関係の難しさ、

不登校、

病気、

火事

そういったことも含めて、全てです。

子ども達を見ていると、
『本当に世界は素晴らしいな!』
と思えるのです。


体の制限が取れると、まず最初に笑顔が増える。

顔も、手足も肌が輝くようなピンク色になる。

今まではしなかった新しいことをはじめる。

自転車に乗り、友達と遊び回り、剣玉に挑戦し、パズルを仕上げる。

遊びに、運動に、学びに自らの力で次々と挑戦していく。

だから、目の前に発達のつまずきで、苦しんでいる子がいたら、

出来る限り、私の今までの人生の全てを注いで、助けになりたいと思った。


目の前にいる子どもにとって、
エクストラレッスンの課題が難しすぎるときは、
『では、どうすれば出来るのか?』と考え続けました。

私自身が、エクストラレッスンのエクササイズをとても難しく感じたので、自分が楽にできる方法を考えたのです。

そして様々な学びを取り入れた
オリジナルのエクササイズをどんどん考えていきました。

新しいアイデアが上手くいくと、嬉しくて思わず人に話していました。

そうすると、実際のエクササイズだけを見ると、
それは本に載っている『エクストラレッスン』とは、
全く違うものになっていました。

私が、めざしているものは
目の前にいる子どもに、より良く合ったレッスンを
常に自分で考え続けて進んで行くことなんだ。

そう気付きはじめたのです。
そして、それこそがシュタイナーが本当に伝えたかったことだと私は思うのです。

私は、今まで学んできた全てを
子ども達のために役立たせて欲しいと思いながら、ブログに書き続けてきました。

でもこれは、全く私個人の考えであって、

『シュタイナー』の考えでもないですし、
『エクストラレッスン』の考えでもないのです。

そこを明確に区別する必要があることを切実に感じました。

私が望んでいることは、目の前にいる子どもが幸せになることです。

これからも、今まで自分が様々な場所で学び続けてきたもの、
既に自分の血肉となっている実践、
それらを全て動員して
療育に取り組んでいきたいと思うのです。


私は、今まで常にそうだったように、
これからも、どんどん変わり続けるのだと思います。

そのような思いで、2019年12月、120万アクセスを頂いた
『発達障害 しあわせへの道しるべ』のブログを終了する決心をしました。

読みにくかったブログをジャンル別にまとめて冊子に作り、
同時に、noteの『マガジン』にしています。

また、『発達ステップアップ・レッスン』と名前を変えて、
幼児から大人まで、このレッスンを必要としてくれる人のために
取り組んでいこうと思いました。

2020年は、日本全国で講演を行うことを決意し、
日本各地の方々のご協力を得て講座の準備を進めていました。

子ども達は、発達のつまずきが外れるやいなや、
どんどん新しいことに挑戦していきます。

それに比べて、自分は、子ども達の1%も変われていない気がしたのです。

『生きることが突然、楽になったなぁ~!』
と、ほっこりと思うだけでした。

私に足りなかったのは、挑戦する勇気だと子ども達に教えてもらいました。

『潰れそうにない大企業に就職して、
  定年まで地味に目立たず、働き続けたい』
それだけを願っていた少女は、
皆さんの助けで少し強くなることができたと思うのです。

ただただ『安全』『安心』だけが欲しい。
できる限り『内にこもりたい』『外には出たくない』。

そういった、幼い頃から持ち続けていた私の人生の理想を打ち砕く、
大きな決意でした。

ところが、いきなりのコロナ騒ぎです。

試練は、容赦なく続いていきます。

(『私のおもい6』に続く)


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