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木曜会レポート20180315

本日、以下のとおり勉強会をおこないました。 20:00〜22:00 実技練習 22:00〜23:00 類経輪読 前回の内容では、六節蔵象論および脈要精微論から関格の脈に関連した部分を抜粋して述べられていました。今回は、その復習から始まり、先人の各論について学びました。 まず関格の病とは、陰気と陽気が混ざらずに解離してしまっている脈の状態を指します。 そして、陰陽の気が分断され浮いてきた気の量が、何倍に相当するかという部分に焦点を当てます。人迎気口脈診ではそれを比較し

    • 木曜会レポート20180301

      本日、以下のとおり勉強会をおこないました。 20:00〜22:00 実技練習 22:00〜23:00 類経輪読 類経輪読では、前半に各脈証に応じてあらわれる病症について、後半では検脈したときの身体の上下や内外での虚実とそこで起こる病症について学びました。 今回は、後半部分に焦点をあてて考えてみたいと思います。 まず、条文に【推而外之内而不外有心腹積也】とあります。 これは、診察したとき(問診や体表観察をした時点)は外に病気があるけれど、実際には心腹の積

      • 木曜会レポート20180215

        本日、以下のとおり勉強会をおこないました。 20:00〜22:00 実技練習 22:00〜23:00 類経輪読 類経輪読では前回の続きで、前半は六つの脈(緩-急、小-大、滑-濇)の甚と微によって現れる五蔵の病症のうち、腎について学びました。 また、後半は各脈の病理と刺法についての解説をしていただきました。 その中で、今回は腎脈について考えてみます。まず、本文に【緩甚為折脊】とあります。 これは、その字のとおり腎脈が緩甚ときは骨に異常がおきるということで

        • 木曜会レポート20180201

          本日、以下のとおり勉強会をおこないました。 20:00〜22:00 実技練習 22:00〜23:00 類経輪読 類経輪読では、六つの脈(緩-急、小-大、滑-濇)の甚と微によって現れる五蔵の病症について学びました。 その中で今回は、【心脈急甚者為瘈瘲】について考えてみます。 これは、心の脈が急で甚だしいとき、瘈瘲(ケイショウ)が起こるという意味です。 瘈はひきつり、瘲は弛緩を指します。 また、急は弦脈のような脈形をあらわし、風寒を主るとあります。 風寒はものを冷やす

        木曜会レポート20180315

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          木曜会レポート20180118

          本日、以下のとおり勉強会をおこないました。 20:00〜22:00 実技練習 22:00〜23:00 類経輪読 今回は、色(望診による顔色)、脈(脈診による)、形肉(尺膚の様子を観察)の3つを使い、身体の内側におきる変動を知ることを学びました。 人の内部の状態は、外側に何らかの反応としてあらわれます。脈でいえば、身体内部でおきている病の状態(表裏・寒熱・虚実)が、脈状の「浮沈・遅数・虚実(=祖脈)」としてあらわれます。 我々が普段診ている脈は、祖脈を基本とし

          木曜会レポート20180118

          木曜会レポート20171116

          本日、以下のとおり勉強会をおこないました。 20:00〜22:00 実技練習 22:00〜23:00 類経輪読 今回は、六経それぞれ(太陽経、陽明経、少陽経、太陰経、少陰経、厥陰経)が病にかかったときの病症と、その治療法について学びました。 太陽経に病が生じたときは、厥逆、喘気します。これは、上下の陰陽の交流ができなくなり、気が上に昇ったままの状態になることを指します。 症状としては、胸苦しくなり動悸がしたり、あるいは咳が出たりします。 また、上にのぼせてい

          木曜会レポート20171116

          20171015徳島部会特別講演~私の臨床~

          本日、以下のとおり特別講演を行いました。 10:00~12:00 治療概要、症例解説 13:00~16:00 症例解説及び、臨床実技 今回は小泉智裕先生をお呼びしての特別講演です。 小泉先生は、馬場回生堂鍼灸療院の馬場白光先生、馬場道敬先生に師事されました。 冒頭部分では、白光先生の晩年の治療の考え方や、人となりをお話ししていただきました。 その中で印象的だったのは、不治の病を患った際に弟子に治療させたエピソードや、弟子の質問を『私に聞きたいことはないですか?』と積極的

          20171015徳島部会特別講演~私の臨床~

          20171026木曜会レポート

          本日、以下のとおり勉強会をおこないました。 20:00〜22:00 実技練習 22:00〜23:15 類経輪読 今回は、五臓の平時(健康な状態)・病時・死時の脈について学びました。 平脈・・・胃の気+蔵の脈が合わさったもの。健康な脈の状態 病脈・・・胃の気が減ってきている状態 死脈・・・胃の気が現れていないような状態 前回のレポートで胃の気は生命活動の源であり、身体にとって重要な働きをすると述べました。 我々は胃の気の活動により身体の自己治癒力(恒

          20171026木曜会レポート

          20171012木曜会レポート

          本日、以下のとおり勉強会を行いました。 20:00~22:00実技練習 22:00~23:15類経輪読 【前回までの講義内容】 四季の脈・・・春は「弦脈」、夏は「鉤脈」、秋「毛脈」、冬「石脈」といったように、四季に応じてあらわれる脈の形。 この四季の脈のように、人体は四季と密接な関係があり、内因・外因・不内外因によって「太過(実)」「不及(虚)」が生じた時に病気になります。 【今回の講義内容と補足】 「胃の気」とは・・・水穀(飲食物)が胃で腐熟されて作られる気。

          20171012木曜会レポート

          木曜会レポート20170928

          本日、以下のとおり勉強会を行いました。 20:00~22:00実技練習 22:00~23:15類経輪読 今回は脈色類十【四時蔵脈病有太過不及】を輪読しました。 ここでは、四季の脈と人の身体とは対応しており、また五臓とも符合していることを述べています。そして、この状態から外れて太過不及(=虚実)がおこると、なんらかの病気になると考えられています。 本文には春夏秋冬それぞれの季節に応じてあらわれる脈の形、病症について書かれています。 たとえば、春は陽気が芽生え

          木曜会レポート20170928

          木曜会レポート20170914

          本日、以下のとおり勉強会を行いました。 20:00~22:00実技練習 22:00~23:15類経輪読 今回の輪読では、前回の『病人の情』からの続きとして『傍人の情』、『同道人の情』について述べています。 傍人とは、病人の付き添いで来る者を指します。 大体の場合、本人が治療院に来ることが難しいと家族や友人が付き添って来られます。 近しい存在というものはときに厄介で、自身の過去の治療体験談や、どこかで聞きかじったような医療知識など根拠のない妄言を患

          木曜会レポート20170914

          木曜会レポート20170727

          本日、以下のとおり勉強会を行いました。 20:00~22:00実技練習 22:00~23:15類経輪読 今回の輪読では、診断治療をおこなう上で、陰陽の法則に従って考える必要性を学びました。脈色類:診有十度診有陰陽には、『天地自然の道を借りて以て人の陰陽の和の尊きことを諭すなり』という言葉があります。 天地自然の理には人間の身体も含まれており、心腎の上下の交流などは正にその形を現しています。では、陰陽の法則に従って基本に忠実に治療をおこなうとは、どういったこと

          木曜会レポート20170727

          阪神部会レポート20170716

          7月の阪神部会レポートです。一日の流れは以下の通りです。 ・各証別講義(今回は脾虚証②) ・症例解説 ・実技練習 (初級・中級・上級班分け) ・類経の輪読解説(蔵象類続き) 今回の講義では、池田政一先生の『鍼灸と漢方の症例100選』を通して、肋間神経痛の診断・治療について学びました。 症例064【肋間神経痛①】では、初めは肝虚証として治療しています。 人が動くときには体内に貯蔵している血を消耗し、それを発散することで動くことが出来ます。 つまり、肝血を燃やして胆へとエネ

          阪神部会レポート20170716

          木曜会レポート20170713

          本日、以下のとおり勉強会を行いました。 20:00~22:00実技練習 22:00~23:15類経輪読 今回は不整脈の種類、その原因について学びました。 古典には「五十動にして一代せず」が健康な脈とされています。 もし、不整脈であれば代脈とされ、古典によっては死脈のひとつに数えられます。 しかし、現代においては必ずしもそうとは限りません。 また、ここでいう代脈は広義の意味であり、狭義で脈が飛ぶ脈には、結脈・促脈・代脈の三種類があります 1.結脈とは、遅脈で不整に脈を打っ

          木曜会レポート20170713

          木曜会レポート20170629

          本日、以下のとおり勉強会を行いました。 20:00~22:00実技練習 22:00~23:00類経輪読 今回は実技練習において、私が体験した病症、その治療法について述べたいと思います。 私は患者役として肝虚熱証で治療を受けました。 選穴は復溜・中封として補われていたのですが、途中から動悸、心下が詰まったような息苦しさ、疲労感、ふらふらするといった状態になりました。 そのときの脈状は、全体が弦・大・数といった感じで、不整脈にもなっておりました。

          木曜会レポート20170629

          木曜会レポート20170615

          本日、以下のとおり勉強会を行いました。 20:00~22:00実技練習 22:00~23:30類経輪読 今回の類経輪読では、虚実に対する補瀉の考えや治療法について学びました。 基本的には、脈診をしながら体質や病的変化を考えつつ、それに応じた治療法をとる必要があります。 例えば、膀胱経一行線には、ツボ(硬結)の反応が体表面に出ます。 それには大きく分けて二通りの形があります。 ①気の巡りが悪くなり、滞ってくる (虚の状態) ②滞ったものが固まって、カチカチに動かな

          木曜会レポート20170615