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木曜会レポート20170629
本日、以下のとおり勉強会を行いました。
20:00~22:00実技練習
22:00~23:00類経輪読
今回は実技練習において、私が体験した病症、その治療法について述べたいと思います。
私は患者役として肝虚熱証で治療を受けました。
選穴は復溜・中封として補われていたのですが、途中から動悸、心下が詰まったような息苦しさ、疲労感、ふらふらするといった状態になりました。
そのときの脈状は、全体が弦・大・数といった感じで、不整脈にもなっておりました。
所謂、臍下から胸に衝き上がってきて動悸がする、これは【奔豚気病】と言われるものです。
通常は腎気の引き締める作用によって下焦に気を留めておくのですが、何らかの原因で衰えると上焦に衝き上がってきます。これは、腎の陰気の虚の状態です。
今回のケースでは、腎虚のあるところにさらに腎を損なう行為(虚させるような手技、触り方)をおこなったことにより、陰気の虚が亢進したことが原因でした。
重篤な原因が他になく、今回のように誤治による症状が起きたときはアフターケアが必要です。
その対処法としては、
①復溜への補法
腎の陰気を補うことで、下焦での引き締める力を養う。
②下肢の導引
上焦に昇った熱を、下へ引き降ろすようなイメージでおこなう。
③動悸が収まるまで寝かせる
技術的に自信がなければ、症状がある程度落ち着くまで様子をみる。
上記のように、再度治療するときは下手な触り方をすると余計に虚さしめる恐れがあるため、細心の注意が必要です。
もし、それでも症状が収まらない場合は、重篤な疾患が隠れている可能性を考慮して救急車を呼ぶことも視野に入れておくとよいでしょう。
臨床の場では、たとえ誤治をしてしまったとしても、その場できちんとフォローアップをすることがその後の信頼につながります。
決して慌てず、ましてや誤魔化そうとはせず真摯に患者さんと向き合う姿勢が大事です。
自分自身にも患者さんにも誠実な対応を心掛けたいものです。
以上、6月29日木曜会レポートを終わります。
類経 脉色類二2/2
毎週木曜日は以下の勉強会を行っています。
20:00〜22:00実技練習
22:00〜23:00類経輪読
23:00〜23:30方術説話輪読
USTREAMにて輪読会Live配信しております。
USTREAM http://www.ustream.tv/channel/chovix
にしずか Labo http://www.nzlabo.com
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