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木曜会レポート20170615

本日、以下のとおり勉強会を行いました。

20:00~22:00実技練習
22:00~23:30類経輪読

今回の類経輪読では、虚実に対する補瀉の考えや治療法について学びました。
基本的には、脈診をしながら体質や病的変化を考えつつ、それに応じた治療法をとる必要があります。
例えば、膀胱経一行線には、ツボ(硬結)の反応が体表面に出ます。
それには大きく分けて二通りの形があります。

①気の巡りが悪くなり、滞ってくる (虚の状態)
②滞ったものが固まって、カチカチに動かなくなる (実の状態)

これらを治療するには、
虚の状態には、鍼を留めて温める(陽気を補う)ようにする【単刺によって気の去来を待つ】
実の状態では、滞って動きにくくなっているので、ほぐして他所に動かしたり、外へ泄らしたりする【透熱灸や灸頭鍼など】

また、気血が滞ってくると身体の上下どちらかに偏ってくるケースが多くみられます。
これは例えば、腎虚や肝虚熱証の虚熱が上焦で留まって、上半身の症状(肩こり・頭痛など)を引き起こすようなものなので、上に集まっているものを下に引き降ろして身体全体の陽気の量を平均化する作業が必要です。
実際の治療では、六部定位において左尺中が虚して、左寸口が強く打っているような状態です。腎の陰分を補って陽気を下焦に引き降ろすことにより、寸口の脈が落ち着いてきます。

臨床では、ただ単純に虚した部分が大きく打ってきた、柔らかみが出てきたから良い、ということではありません。
治療する中で、その補いが充分なのかどうか、全体のバランスを考える上での一つの指針にすると良いでしょう。

類経・蔵象類三十一4/4

https://note.mu/projectk/n/nb673eec8e91d


以上、6月15日木曜会レポートを終わります。


毎週木曜日は以下の勉強会を行っています。

20:00〜22:00実技練習
22:00〜23:00類経輪読
23:00〜23:30方術説話輪読

USTREAMにて輪読会Live配信しております。
USTREAM http://www.ustream.tv/channel/chovix

にしずか Labo http://www.nzlabo.com

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