ナガケン

中央競馬/たまに南関競馬 予想ファクターは血統・ラップをメインに、レースによって柔軟に…

ナガケン

中央競馬/たまに南関競馬 予想ファクターは血統・ラップをメインに、レースによって柔軟に使い分けています

マガジン

最近の記事

  • 固定された記事

【コラム】ドゥラドーレス〜二律背反の能力を併せ持つ東の超新星〜

はじめに 大寒の府中に衝撃が走ったセントポーリア賞。一部でオークス最有力という声まで挙がっていたウィズグレイスを1戦1勝のドゥラドーレスが鮮やかに差し切った同レースが、今後のクラシックを占う一戦であったことは言うまでもない。 今回のコラムでは勝利したドゥラドーレスに焦点を当て、その底知れない能力に迫っていく。 新馬、セントポーリアと異なるレース質で見せた絶対能力の高さ、そして常に父ドゥラメンテの一歩先を行くパフォーマンスについて解き明かして行こうと思う。 新馬で見せた大

    • 2023 馬券収支報告

      はじめに 一足早いですが、2023年お疲れ様でした。 今年はオンラインサロンの開設に名人戦参加、YouTube開始など激動の1年でした。 これまで以上に表舞台での活動が増えただけに、この場で馬券の収支について報告しておきたいと思います。 ①実馬券の成績 まずは私個人の馬券成績 こういう報告の場でズレが生じないよう、紙馬券は買っていないので、即パットの数字が成績の全てになります。 金額は資産感がバレるので伏せますが、回収率は111%という結果に。 一先ず最低ライ

      • 11/11〜11/12 重賞回顧

        【武蔵野S】 次走注目馬 ⑯ペースセッティング 12.0-11.0-11.5-11.8-12.1-12.1-12.2-12.5 タフ馬場+北風の中緩みで追走力の比重下がって決め手型が台頭した一戦。 ペースセッティングは芝時代のレース振りを見てもワンペースの巡行戦こそがベターで、延長+大外枠の外負荷を受けながらGI好走級の面々相手に地力勝負はさすがに分が悪かった印象。 その中でも掲示板に残した辺りやはりダート適性自体は高そうで、各場14シリーズに戻れば改めて巻き返しを期

        • 11/4〜11/5 重賞回顧

          【京王杯2歳S】 次走注目馬 ②ロジリオン ⑦コラソンビート 12.3-10.6-11.3-11.5-11.6-11.8-11.5 字面のラップはハイペースも、2番手以降は馬場踏まえればミドル〜稍スローの水準。 京王杯のレース質自体がスプリント前受け経験馬に有利で、本来であれば隊列踏まえても3着オーキッドロマンスの勝ちパターン。 これを脚力でぶっこ抜いたコラソンビートわオーキッドロマンスは強烈な内容で、ラップ感的にもタイセイビジョンレベル。 当然朝日杯でも無視できない

        • 固定された記事

        【コラム】ドゥラドーレス〜二律背反の能力を併せ持つ東の超新星〜

        マガジン

        • 2023回顧記事
          41本
        • 【コラム】
          11本
        • 2023 予想記事
          1本
        • 2022レース回顧
          40本
        • 2021レース回顧
          39本
        • 2022予想記事
          49本

        記事

          10/28〜10/29 重賞回顧

          【スワンS】 次走注目馬 ④トウシンマカオ 11.9-10.8-11.4-11.3-11.6-11.2-11.7 サロン内で述べた事だが、京都のスワンSはコース形態上イーブンペース〜後傾に収まり、追走力よりもマイル的な後半性能が重要に。 実際2011〜2020の改修前直近10年間好走馬のうち26/30が16以上重賞好走馬(残る4頭中2頭もリステッド好走)、対照的に飛んだ人気馬を見るとベルカントやセイウンコウセイ、カラクレナイ、ダンスディレクターなとスプリントを主戦場してい

          10/28〜10/29 重賞回顧

          10/21〜10/12 重賞回顧

          【富士S】 次走以降注目馬 ⑦イルーシヴパンサー 12.0-10.8-11.2-11.2-11.5-11.4-11.7-11.6 横山典のペースメイクにより近年のトレンドとはズレる中盤負荷の14質マイルに。 戦前の持ちタイム1位のナミュール、14重賞馬レッドモンレーヴのワンツーと適性がくっきり。 その中で近年の傾向通りの中緩みマイルを得意とするイルーシヴパンサーは適性負けの1戦に。 それも純粋に後方有利の展開、緩まない流れをズブさ補いたい意図があったとはいえ捲り気味に動く

          10/21〜10/12 重賞回顧

          10/14〜15 重賞回顧

          【府中牝馬S】 次走注目馬 ③ルージュスティリア ⑧ライラック ⑬フィアスプライド 回顧馬の宝庫となった一戦。  12.9-11.3-11.7-12.1-12.0-12.2-11.3-11.2-11.4 戦前の予想通りドスローで、単騎逃げのディヴィーナでさえ例年比で遅い1000m60秒ジャストの通過。当然求められたのは溜めて弾けての瞬発力性能。 まず3着ライラックはエリ女の好走などからも分かる通りタフな持続戦で動いて差すタイプで、元来苦手な上がり勝負でも差してこれたの

          10/14〜15 重賞回顧

          10/7〜10/9 重賞回顧

          【サウジアラビアRC】 次走注目馬 なし 12.2-11.1-11.6-12.0-12.3-11.7-11.2-11.3 人気のボンドガール、シュトラウスが終始折り合い難で100%のパフォーマンスを出せなかった一戦。 ゴンバデカーブースの派手な勝ち方は上記2頭の自滅+差し有利の馬場・展開の恩恵が大きいので見た目ほどの評価は出来ず、その2頭に敗れた4着以下は以ての外。 時計、上がりに関しても土曜の異常な高速馬場を踏まえれば及第点程度で、この後の阪神JFや朝日杯FSで勝ち負け

          10/7〜10/9 重賞回顧

          9/30〜10/1 重賞回顧

          【シリウスS】 次走注目馬 ⑭ハギノアレグリアス 12.8-11.9-12.0-13.6-12.1-12.1-12.3-12.3-12.3-13.0 時計の掛かる馬場、直線強烈な向かい風、阪神20にしては落ち着いた流れなどの条件の中で、2:04.4は文句なしの走破時計。 一例としてカノープスSのウシュバテソーロが稍重、時計に寄与しない風向き、ハイペースで2:03.7で、補正を行えば実質的な価値は同等かそれ以上に。 ハギノアレグリアスはトップハンデ&初角から枠なりに外回し続

          9/30〜10/1 重賞回顧

          9/24 重賞回顧

          【神戸新聞杯】 次走注目馬 ④ロードデルレイ 12.8-11.4-12.7-12.4-11.9-12.6-12.5-12.0-11.6-10.7-10.9-12.0 豊のペースメイクにより逃げ、イン3が恵まれた一戦。 阪神24で行われた過去14回で史上初めて上がり最速馬が圏外に敗れた点からも特殊なレース質だった事が分かる。 この結果を見ても外負荷勢が不利を被ったのは明らかで、多くの方はハーツコンチェルトの方に目が行くと思うが、ここではロードデルレイを取り上げる。 純粋な進

          9/24 重賞回顧

          9/17〜9/18 重賞回顧

          【ローズS】 次走注目馬 ⑬リサリサ 12.4-10.8-11.2-11.3-11.6-11.7-11.2-11.0-11.8 シャフリヤールが記録したレコードを0.9秒上回る圧巻の時計。高速馬場やペース等の背景を差し引いても上位勢の能力面を裏付けるには十分な内容と見て問題ない。 ただこれだけ派手なパフォーマンスだと当然秋華賞でも人気は集めるし、かつこの時計で中3週は当然反動も不安視される。 また上位3頭を見ると、1着マスクトディーヴァは血統・忘れな草の負け方から明らかな

          9/17〜9/18 重賞回顧

          9/9〜9/10 重賞回顧

          【紫苑S】 次走注目馬 ⑤キミノナハマリア 12.2-11.0-11.8-11.5-11.6-11.8-11.8-11.9-12.4-12.0 例年と異なる前傾質×雨の影響を微塵も感じさせない馬場で1:58.1の高速決着に。 差し有利展開&1,2,3,5着馬がマイル以下で勝利歴があった中、そのどちらにも反する競馬で4着に残したキミノナハマリアのパフォーマンスは特筆すべきものであった。 競馬振りとしても、ヒップホップソウルとのポジション争いに敗れて勝負所で大外を回す厳しい形

          9/9〜9/10 重賞回顧

          9/2〜9/3 重賞回顧(次走注目馬)

          【札幌2歳S】 次走注目馬 ⑤トレミニョン ⑨ガイアメンテ 12.7-12.0-12.1-12.6-12.7-11.9-11.6-12.0-12.9 土曜の札幌は開幕最終週+前日の雨でかなりタフなコンディション。その影響かこのレースに限らず道中で脚を使った組が軒並み伸びあぐねるシーンが目立っていた。 その上で同レースはセットアップが上記ラップの通り中盤負荷を掛けており、この区間で動いたり外を回した組は前述の馬場傾向と合わせても相当負荷の大きい競馬だったのは言うまでもない。

          9/2〜9/3 重賞回顧(次走注目馬)

          8/27 重賞回顧(次走注目馬)

          【キーンランドC】 次走注目馬 ⑤ウインマーベル 12.1-10.9-11.3-11.5-11.8-12.3 事前の予想でも述べたので詳細は割愛するが、既存勢力間の序列はナムラクレア>>>その他で格付けが済んでおり、実際このレースでも大味な競馬で突き抜けて文句無しの完勝。秋に向けて特段大きなトピックは起こらなかった。 そうなると勝ち馬というより、スプリンターズSで人気薄3着に入り得る穴馬を取り上げておくのが回顧として最も有用。 その観点だと今回の大敗で比較的人気を落としそ

          8/27 重賞回顧(次走注目馬)

          8/20 重賞回顧(次走注目馬)

          【北九州記念】 次走注目馬 ⑱モズメイメイ 11.6-10.4-10.9-11.2-11.3-11.9 サロン内の記事で戦前に述べた見解だが、近5年の小倉12重賞で勝ち時計1:07.5以内が記録された4鞍はいずれもラチ沿いを通った馬が勝利。その傾向は今回も続き、勝ったジャスパークローネは逃げ、そして9番人気の低評価を覆して3着に飛び込んだストーンリッジもインベタ競馬。 そしてこれだけインチー顕著となれば必然的に外負荷勢は凡走傾向で、特に外枠先行馬は壊滅的な成績となっている

          8/20 重賞回顧(次走注目馬)

          8/13 重賞回顧(次走注目馬)

          【小倉記念】 次走注目馬 なし 12.5-10.7-11.3-12.1-12.1-11.9-11.9-11.9-11.6-11.8 小倉記念としては異例のイン前決着となった一戦。 ただ直線の短い小倉で向正面向かい風の一貫ラップではこの決着もごく自然。 2度の追い風を受ける風向きの割に時計は平凡だし、概ねイン前から順番に決着して行ったレースで傾向に反する強い競馬をした馬も特におらず。 次走に向けて期待値を上げた馬は0と言っても過言ではない。 【関屋記念】 次走注目馬 ⑯

          8/13 重賞回顧(次走注目馬)