9/9〜9/10 重賞回顧

・紫苑S
・セントウルS
・京成杯AH


【紫苑S】

次走注目馬
⑤キミノナハマリア

12.2-11.0-11.8-11.5-11.6-11.8-11.8-11.9-12.4-12.0
例年と異なる前傾質×雨の影響を微塵も感じさせない馬場で1:58.1の高速決着に。
差し有利展開&1,2,3,5着馬がマイル以下で勝利歴があった中、そのどちらにも反する競馬で4着に残したキミノナハマリアのパフォーマンスは特筆すべきものであった。
競馬振りとしても、ヒップホップソウルとのポジション争いに敗れて勝負所で大外を回す厳しい形を強いられており、その中で0.4差なら先は明るい。
賞金的に厳しそうではあるが、願わくば秋華賞で見たい1頭。


【セントウルS】

次走注目馬
⑭スマートクラージュ

11.9-10.5-11.1-10.9-11.1-11.7
良馬場阪神12重賞らしく逃げたテイエムスパーダが後続をシャットアウトした一戦。
アグリの強さについては誰の目にも明らかだと思うが、個人的に近いパフォーマンスを見せたと思うのが3着スマートクラージュ。
開幕週のこの条件としては絶望的な多頭数8枠から終始外を回し、L3の10.9で動く厳しい競馬でもラストまで脚を伸ばした内容は、見た目以上に優秀であった。
これまではどちらかと言うと立ち回りの上手さでイン前決着に恵まれていた同馬だが、今回はそのイメージを刷新するバイアス逆行の競馬で好走。
中間で坂路自己ベスト&過去最高馬体重で上記パフォーマンスを見せた辺り、一段上の能力水準に登った印象がある。これは春のスプリント王者となったファストフォースと同じパターンということで、この馬にも同じく道筋を辿ってもらいたい。



【京成杯AH】

次走注目馬
④メイショウシンタケ

12.6-11.0-11.0-11.2-11.2-11.2-11.8-11.6
字面だけ見るとなかなかのハイペースだが、2番手以降だと比較的流れは落ち着いた印象。
隊列が間延びして向正面向かい風、そして2列目、3列目、4列目の1〜3着馬が全くロスなくラチ沿いを押し上げた事を踏まえれば、それより後ろの馬には相対的に厳しい一戦だった事が容易に想像できる。
4着メイショウシンタケはラチ沿いを通した馬ではあるが、前述の3頭と比較して直線でだいぶ手間取っており、距離感等も踏まえれば見た目以上に強い競馬。
そもそも1勝C昇級以降初となる休み明け4戦目で、かつ2戦連続の遠征と過密ローテでの一戦。中間も前走で減った馬体を維持するのに終始した軽めの調整で、状態が万全だったとも言い難い。
その中で前述のパフォーマンスを見せた辺り、重賞でも勝ち負けになるレベルに到達したと見て問題ない。高速持続マイルなら再度狙いたい1頭だろう。

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