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2022レース回顧

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12/24〜12/28 回顧

12/24(土)

中山11R
④ディナースタ

有馬記念の予想記事で、「タイトルホルダーは今の外差し馬場で自身が得意とする中緩みラップを形成すると強力差し勢へ展開的なアシストをする事になる」と述べたが、あろう事か前日同条件で本来馬場と中緩みしやすいコース条件を味方につけられるはずのディナースタが自ら不利を受ける競馬を選択。おまけに中盤で極端に緩め過ぎた事で後続の大胆な捲りを誘発し、L5で11.2

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12/10〜12/11 回顧

12/10(土)

阪神11R
⑨グランデマーレ

12.7-11.7-11.7-11.9-11.7-10.6-11.4-11.9
馬場を考えても緩い流れで推移しての上がり勝負。正確には向かい風で10.6が記録されたL3でマージンを取った馬、もしくはこの区間をインから相対的に楽をした馬が恵まれた一戦に。
グランデマーレは当該区間で外3を回しており当然負荷は大きい。そもそも論、この馬自体高いパフォー

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12/3〜12/4 回顧

12/3(土)

阪神8R
⑤グッドウッドガイ

土曜の阪神はかなり特殊な馬場傾向。含水率が高い影響でインチー気味も、逃げ馬もそれはそれで残れないようなレースが多発。特にその傾向が顕著に現れていたのが10Rで、この時は向正面追い風で前半3F35.3となかなかのスローで推移したにも関わらず先行勢総崩れでの差し決着に。それもメディーヴァルやエイユーストロング、トーセンアランなど能力の高い馬たちが沈んで

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11/26〜11/27 回顧

11/26(土)

東京7R
⑦ゴーシェナイト

前半〜中盤スローで推移しての後半5F勝負。このレースの57.9という数字は、様々な複合要素が存在するのを承知の上で、あくまで後半の質としては重賞級の水準といって間違いない。
ゴーシェナイトはダンビュライトやクリソプレーズ一族といったダートやタフ条件で活躍する馬を多数輩出の鈍足牝系だけに、高速東京24での後半力勝負は明らかに適性とズレる舞台。
その中

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11/19〜11/20 次走注目馬

11/19(土)

東京4R
⑤ホロニックパス
⑧グレートサンドシー

12.9-11.6-12.2-12.2-12.5-11.6-12.5
2歳新馬、それも時計のかかる今の東京ダートでこのラップは相当強く、実際同日他レースと比較しても優秀な水準である事が分かる。
過去に良馬場の東京ダ14新馬で1:25.9以内かつ上がり36.9以内で走破した馬はこの2頭を含めて6頭しかおらず、その内訳がレッチェバ

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11/12〜11/13 次走注目馬

11/12(土)

東京11R
⑭ハヤブサナンデクン

先週までとの比較で時計が高速化して14タイプでも好走できる馬場に変わっていた東京ダート。
その中で武蔵野Sはドスローから衝撃の上がり35.5と、ポジション利+末脚の両要素が重要になった一戦。
ハヤブサナンデクンは中京で活躍してきた履歴通り東京マイルでのトップスピード勝負では分が悪かった印象。またL3の11.4で内を通った馬が遠心力の利を得る中

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11/5〜11/6 次走注目馬

11/5(土)

東京9R
⑬アイリッシュセンス

12.3-11.2-12.2-12.2-12.3-11.9-11.9-12.6
美しい持続ラップで緩む区間が皆無。勝ち時計はハイレベルメンバーが揃った翌日の3勝Cを上回る1:36.7と当時の馬場を考えれば相当優秀な印象。
この中で取り上げたいのが8着アイリッシュセンス。同馬は上記のラップを外3から潰しに行く形をしており、馬場がインチー気味だったこ

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10/29〜10/30 回顧

10/29(土)

東京10R
①ソウルトレイン

12.6-11.4-12.0-12.4-12.3-11.2-10.9-11.3
典型的なドスローからの瞬発力勝負となった一戦。ここでは3着のソウルトレインを取り上げたい。
上記のペースを逃げた上に後続とそれなりに距離感のある隊列から単純に恵まれただけだと思われそうだが、血統や過去走からこの馬自身の適性とはズレるレース質であり、むしろ苦手な展開に対

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10/15〜10/16 回顧

10/15(土)

阪神8R
⑫テーオーダヴィンチ

12.5-11.0-11.6-11.5-11.3-11.1-11.6
競馬を見なくてもイン前が恵まれたと想像できるラップ。実際勝ち馬は逃げ、3着馬は2列目ラチ沿いからの競馬であった。
ここの2,4着馬は着順以上に優秀だった訳だが、その中でも進路取りを考えればより外を回したテーオーダヴィンチの方がより強い内容だった印象。特に同馬は今回が延長ローテ

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10/8〜10/10 回顧

10/8(土)

東京12R
⑭キュートハイカー

12.4-10.7-11.5-12.0-11.8-11.7-12.3
歴史的な超高速馬場で施工された一戦。その中でテンから終いまで全く緩まず、かつコーナー区間で12.0-11.8が刻まれてはイン前が圧倒的に恵まれたのは言うまでもない。
キュートハイカーはその中で外4を回してくる競馬。ラップ的に大きな不利を被った形なのは間違いなく、その中で活きの良

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8/6〜8/7 次走注目馬

8/6(土)

札幌10R
⑥クレスコジョケツ

6.6-10.9-11.6-12.7-13.1-13.1-12.8-12.1-12.7
皆さんご存知の通り4角追い風の影響で外差しが異常に決まっていたこの週の札幌。
その中でこのレースはテン負荷→中緩み→再加速と無風でも差し有利になりやすいラップで推移。さらに付け加えるならこの日の風向きは本来なら一貫ラップが形成されやすいはずであり、その中でむしろ

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7/30〜7/31 次走注目馬

7/30(土)

新潟9R
⑫ラブリークイーン

良馬場新潟18はとにかくマイラーや短距離志向の強い馬が不利な条件。実際このレースも1〜5着は中距離実績豊富な馬が独占した。
この中で特筆すべきパフォーマンスを見せたのが6着のラブリークイーン。同馬は勝利した2レースがともに東京14で中距離はおろかマイルへの出走歴もなく、上記2戦以外で馬券になったのは1200m戦と極めて短距離志向の強い1頭。血統もス

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7/23〜7/24 次走注目馬

7/23(土)

札幌12R
⑩ホウオウハイエスト

最終レースの時間帯には4角で強烈な向かい風が吹いていた札幌。その中で同レースは後半区間で一貫して速いラップが記録されており、コーナーの緩いコースとはいえさすがに外を回し続けた馬には厳しいコンディションであった。
ホウオウハイエストはここで枠なりに大外回され続ける競馬。そもそも雄大な馬格を武器に南関で結果を残してきた背景を考えれば本来はタフ馬場で

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7/16〜7/17 次走注目馬

7/16(土)

函館10R
⑫ファジェス

13.0-12.2-12.6-12.7-12.3-12.2-12.0-12.0-12.4
前半ドスローからL4でラップが上がる函館18らしいラップ。この展開、そして後述のバイアスに泣いたのが7着のファジェス。
もはやお馴染みとなった同馬の捲り戦法だが、このレースでは丁度ラップが上がった残り800m地点からスパートを開始しており、見た目以上に負荷の大きい

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