11/4〜11/5 重賞回顧

・京王杯2歳S
・ファンタジーS
・アルゼンチン共和国杯
・みやこS


【京王杯2歳S】

次走注目馬
②ロジリオン
⑦コラソンビート

12.3-10.6-11.3-11.5-11.6-11.8-11.5
字面のラップはハイペースも、2番手以降は馬場踏まえればミドル〜稍スローの水準。

京王杯のレース質自体がスプリント前受け経験馬に有利で、本来であれば隊列踏まえても3着オーキッドロマンスの勝ちパターン。

これを脚力でぶっこ抜いたコラソンビートわオーキッドロマンスは強烈な内容で、ラップ感的にもタイセイビジョンレベル。
当然朝日杯でも無視できない存在?



【ファンタジーS】

次走注目馬
③ピューロマジック
⑭シュークリーム
⑯ワイドラトゥール

11.8-10.8-11.5-11.1-11.5-11.6-12.1
サロン内で述べた通りの前傾質になった一戦。
ここでは両極端な方向性からそれぞれ次走注目馬を抽出。

まずは件の前傾質、それも4F目の明らかな暴走ペースを刻んだ前2頭(ピューロマジック、シュークリーム)。
ともに延長&ペースアップ臨戦となってしまいラスト失速。
今回はともに辛酸を舐める形になったが、前者は札幌戦が同日2勝Cを上回る時計、後者は新馬がスローとはいえ重でラスト11.0-11.3記録と、ともに打点的な担保はなされている存在。
改めてスプリント戦で期待したい。

そして真逆の後方不利を受けたワイドラトゥール。
コース替わり初週外回り&ハイペースの縦長ともなれば外差しはノーチャンスで、実際直線入口の隊列の伸び方と馬群のばらけ方を見れば枠なりに遠回りした同馬は届きようがない。
10着とはいえラストの脚はかなり目立っており、改めて追走力の要求度が下がる、あるいはポジション勝負にならない条件で巻き返しを期待したい。



【アルゼンチン共和国杯】

次走注目馬
⑫ハーツイストワール

7.3-11.2-11.6-12.6-12.4-11.9-11.8-12.0-11.9-12.0-11.8-11.6-11.8

近年は中緩みがトレンドになっていた東京25重賞だが、今年は久々に中盤が締まった構成に。それもL8から11秒台連発とかなり高いレベルでの中盤負荷が掛かる一戦。

このレース質に泣いたのが6着ハーツイストワールで、同馬は2着に好走した昨年同レースを含め、基本的には中緩みからの5F戦がベター。
そもそも苦手なレース質だった上、上記のラップを大外回す形でそもそもの競馬自体が厳しい形。
それでも一時はまとめて差し切る手応えで伸びてきた辺り、まだまだ重賞級で戦える事を証明したと言っても差し支えない。

最後ぱったり止まった点については、外を回し続けた事やそもそも使える脚が長くない事、11ヶ月振りながらオール坂路(W主体の国枝厩舎)で息が持たなかった事など複合的な要因が重なった為であり、決して悲観する内容ではない。
それこそWで乗り込んでステイヤーズSを使えば普通に勝ち負けだと思うが果たして出走はあるのか。



【みやこS】

次走注目馬
⑩ホウオウルーレット
⑮セラフィックコール

12.1-11.3-12.9-12.5-12.4-12.3-12.1-12.6-12.7
強力な逃げ・先行馬多数の割にはペースが落ち着いて1000m通過は同日もちのき賞と0.2差。
逃げ、2番手がそれぞれ単騎に近い形だった事を踏まえればその後ろの先行集団で運んだ馬が恵まれたのは言わずもがなで、実際2,3着は当該ポジションでの競馬。

その中で後方から脚力の暴力でねじ伏せたセラフィックコールは完勝も完勝で、直線強烈な向かい風下で12.6-12.7のラップも圧巻。
3歳にしてこれだけの走りをされると、今後のダート界を制圧するニオイを感じる。

その他では6着ホウオウルーレットを。
ポジション面から前述の通り不利な展開だった上、勝負所で勝ち馬の外を回し続ける厳しい形でも伸び続けた点を評価。
オメガパフュームの下ながら、16や高速18などマイル的なレースに適性を持つ履歴を踏まえても、タフな18重賞でこれだけのパフォーマンスを消化出来たなら適鞍戻りで重賞好走も現実的なラインに。

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