9/2〜9/3 重賞回顧(次走注目馬)

・札幌2歳S
・小倉2歳S
・新潟記念


【札幌2歳S】

次走注目馬
⑤トレミニョン
⑨ガイアメンテ

12.7-12.0-12.1-12.6-12.7-11.9-11.6-12.0-12.9
土曜の札幌は開幕最終週+前日の雨でかなりタフなコンディション。その影響かこのレースに限らず道中で脚を使った組が軒並み伸びあぐねるシーンが目立っていた。
その上で同レースはセットアップが上記ラップの通り中盤負荷を掛けており、この区間で動いたり外を回した組は前述の馬場傾向と合わせても相当負荷の大きい競馬だったのは言うまでもない。
当該区間でまさに動いたり外を回したのが1番人気を裏切ったガイアメンテで、それ以前に出遅れのリカバリーで脚を使っていた事を考えても今回は負けて然るべき競馬に。
さすがに能力面で見限るのは早計だと思うので、これで人気落ち(恐らく落ちないが)なら再度狙える1頭。
その他だとシンプルにタフ馬場が合わなかったトレミニョン辺りは次戦以降での巻き返しを期待したい1頭。リアルインパクト産駒で新馬・未勝利以外の重馬場を走った馬はラウダシオンぐらいで、同馬はその後GI勝利する下地があってこその好走。
そのラウダシオンも道悪重賞では勝ち切れなかった事を考えれば、力関係が不明とはいえ重賞5着のトレミニョンも先は明るいのではないか。



【小倉2歳S】

次走注目馬
⑨ミルテンベルク

11.9-10.4-11.0-11.7-11.6-11.9
ここ最近耳にタコができるほど言っている事だが、小倉12はスタート直後から下り坂が続くコース形態から外枠先行馬が本来の追走力よりポジションが下がる不利を被りやすい。
今回のミルテンベルクはまさにその典型であり、パッシングシャワー等の自身よりテンが遅い馬より後ろからの競馬に。
その後はかなり外を回す形になっており、いくら少頭数かつ決め手本位の小倉2歳Sとはいえ勝ち馬との負荷の差は一目瞭然。
その中でも大きく伸び負けなかった辺り、現状では今回のメンバーで能力最上位の存在。今後の2歳重賞でも出番のある1頭だろう。



【新潟記念】

次走注目馬
①サリエラ
⑪バラジ

13.2-11.0-11.9-12.1-12.4-12.4-11.7-11.3-11.2-11.8
例年以上のスローでラストまで11秒台が記録された一戦。能力、決め手とも最上位のノッキングポイントが好位から抜け出しているのを物差しにすると、ある程度の距離感かつ直線スムーズに加速し続ける進路取りであるのは必須。
その観点からするとバラジは最悪な競馬。出負け気味のスタートで中団からになったのはまだ良いとして、直線ではマイネルウィルトス→ユーキャンスマイルと立て続けに蓋をされてまともに追い出せたのはラスト1Fから。しかもそれまでに後方まで下げてほぼノーチャンスの距離感からの追い込みに。
とはいえラストの脚を見てもやはり能力は高く、能力面は重賞でも通用する水準。サロンでも述べた通り距離はこのぐらいがベストだろう。
その他だと人気のサリエラは状態面から見直しが可能。今回は酷暑を避ける目的で直接新潟入りし、オールダート仕上げ。
これも週中にサロン内で述べた事だが、国枝厩舎はウッド以外の仕上げ時に成績が落ちるのは有名な話で、実際同馬も新潟記念以前の5戦全てで南W主体の調整。
おまけに中間で坐跖まで発症と今回は状態に敗因を求めるのが妥当な判断だろう。

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