9/24 重賞回顧

・神戸新聞杯
・オールカマー


【神戸新聞杯】

次走注目馬
④ロードデルレイ

12.8-11.4-12.7-12.4-11.9-12.6-12.5-12.0-11.6-10.7-10.9-12.0
豊のペースメイクにより逃げ、イン3が恵まれた一戦。
阪神24で行われた過去14回で史上初めて上がり最速馬が圏外に敗れた点からも特殊なレース質だった事が分かる。
この結果を見ても外負荷勢が不利を被ったのは明らかで、多くの方はハーツコンチェルトの方に目が行くと思うが、ここではロードデルレイを取り上げる。
純粋な進路取りのみにフォーカスすれば当然ハーツの方が不利が大きかったのは明白だが、馬自身の距離適性とラップ、進路取りがより悪い意味で噛み合ってしまったのはロードの方だと思われる。
前述の通り同レースは逃げ、イン3が恵まれたレースで、勝ったサトノグランツもほぼインベタの競馬。この要因はL3〜L2の10.7-10.9というラップで、いくら外回りとはいえこのラップでは少しの外負荷、外に持ち出す手間すらも命取りに。
実際ロードデルレイはほぼお手本のインアウトとはいえ、外に出す際の一瞬の間で前とのマージンを広げられている。
「ラストが12.0まで減速しているのでロスなく持ち出していれば間に合うのでは?」と思われるかもしれないが、そこは適距離より長い事により急坂で詰め切れず。そういう意味で距離適性とラップ、進路取りが悪い方向で噛み合ってしまったと述べた。
距離が長い根拠としては、脚元を気にしてオール坂路の新馬&2戦目よりも、CWで負荷を上げた3戦目の方がパフォーマンスが低かった点から推測している。
総合的に見ても2勝Cからの重賞参戦+距離過剰という厳しい条件でレコード決着から0.1差なら前途洋々の内容。来年にはマイル〜18の重賞で見たい。



【オールカマー】

次走注目馬
④マテンロウレオ
⑦ガイアフォース

12.5-11.1-12.4-12.5-12.6-12.4-11.5-11.5-11.6-11.5-12.4
土曜に雨中で開催された影響か、日曜になっても時計が鈍化していた中山芝。
そこにプラスして直線向かい風だった点も加味すると、2:12.0という時計は相当優秀だというのが個人的な所感。
その上で特に次戦以降での巻き返しが期待できるのは5着ガイアフォース、12着マテンロウレオの2頭。
前者は小倉の履歴が示す通り高速巡行戦でこそ真価を発揮するタイプで、今回の馬場での22は明確に適正とズレる条件。加えて4角向かい風で11秒台中盤が刻まれるラップをタイトルホルダーの外3から潰しに行く競馬ではラスト1Fで止まったのも納得。何度も言っているが来年の大阪杯までピークを維持して欲しい。
後者も3歳秋以降は立ち回り+高速巡行性能を強みとしており、今の馬場は適性とズレる。レース振りもインで必要以上に下がり続けた上に直線も詰まっているので完全に参考外の一戦。

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