10/28〜10/29 重賞回顧

・スワンS
・アルテミスS
・天皇賞・秋

【スワンS】

次走注目馬
④トウシンマカオ

11.9-10.8-11.4-11.3-11.6-11.2-11.7
サロン内で述べた事だが、京都のスワンSはコース形態上イーブンペース〜後傾に収まり、追走力よりもマイル的な後半性能が重要に。
実際2011〜2020の改修前直近10年間好走馬のうち26/30が16以上重賞好走馬(残る4頭中2頭もリステッド好走)、対照的に飛んだ人気馬を見るとベルカントやセイウンコウセイ、カラクレナイ、ダンスディレクターなとスプリントを主戦場していた面々である事が分かる。
加えて今年は外伸び顕著な馬場状態でスプリント的な追走力の優位性は皆無で、12重賞等で結果を残してきた組には厳しいバイアスであった。

トウシンマカオは12からの延長でハナを選択と、分かりやすく今回のバイアスで裏目を引いた1頭。
ほぼ12しか勝ち鞍のないビッグアーサー産駒らしく、3歳下半期以降スプリントしか使われていなかった同馬にとって、この臨戦で競馬振り、バイアス面を踏まえれば0.7差9着というのは悪くない内容。
同じ14重賞でも前傾質でスプリント的な追走力を生かしやすい阪神Cなら巻き返しを期待出来る。
現実的には京阪杯を選択しそうだが。



【アルテミスS】

次走注目馬
⑦エリカリーシャン

12.5-11.4-12.0-12.1-12.0-11.4-11.2-11.0
馬場が速すぎてレコードは参考程度だが、世代重賞としての一定の価値はあった一戦。
勝ったチェルヴィニアは本来走らないハッピートレイルズの2歳重賞、2着サフィラは小柄牝馬に出たら追走力乏しくなる牝系で、ともに向かない条件でのワンツーなので普通に世代上位評価。

とはいえともに良血で期待値が追いつくまでに時間がかかりそうなので、ここではそれ以外から7着エリカリーシャンを。
スタート直後に出遅れた上、後方から特に策もなく直線でもカニ歩き。5F連続で加速するラップかつ高速上がりの中では普通に展開面でノーチャンス。

そもそも本来ウッド主体の国枝厩舎で新馬以来2ヶ月振りのレースながらオール坂路と、使えない理由があったのか意図的なのかは分からないが、仕上げ面でもマイナスがあっての1秒差。
次走以降で追い切りの強度を上げてくれば、いきなり重賞級とは言わずとも世代1勝Cは普通に勝ち負け出来る水準と考えておきたい。



【天皇賞・秋】

次走注目馬
⑪アドマイヤハダル

12.4-11.0-11.5-11.4-11.4-11.4-11.4-11.6-11.4-11.7
イクイノックスはもちろん、5着ガイアフォースまでが従来のレコードを更新する超ハイレベル戦。
下位に至るまで錚々たるメンツが名を連ねた一戦において、個人的に異質なパフォーマンスを見せたと思っているのが6着アドマイヤハダル。
初角からダノンベルーガ、ジャスティンパレスらよりロスのある入りになった上、3,4角でも馬群の1番外を回す競馬。
差し有利の流れに乗ったと言ってもドウデュースらと同じ馬群で追走した上に終始外を回す形は決して楽ではなく、その中で6着は大健闘の部類。

そもそも前走毎日王冠のラストでピタッと止まったように、18以上の大箱ではラスト甘さが目立ってきている1頭。その中で今回のメンバー相手にこれだけのパフォーマンスを見せた点は高く評価すべきだろう。
ここ最近の充実振りを見るに、12月のチャンレンジCに出てくればほぼ鉄なのでは。

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