8/20 重賞回顧(次走注目馬)

・北九州記念
・札幌記念


【北九州記念】

次走注目馬
⑱モズメイメイ

11.6-10.4-10.9-11.2-11.3-11.9
サロン内の記事で戦前に述べた見解だが、近5年の小倉12重賞で勝ち時計1:07.5以内が記録された4鞍はいずれもラチ沿いを通った馬が勝利。その傾向は今回も続き、勝ったジャスパークローネは逃げ、そして9番人気の低評価を覆して3着に飛び込んだストーンリッジもインベタ競馬。
そしてこれだけインチー顕著となれば必然的に外負荷勢は凡走傾向で、特に外枠先行馬は壊滅的な成績となっている。
人気を裏切ったモズメイメイは内枠勢に張られて外負荷を受けるというこの条件における典型的な敗戦例。
もっと言えば適性面から内枠を引いていたとしても好走出来たかは疑問。前走のロケットスタートがフォーカスされて純粋スプリンターのような言われようをしていた同馬だが、ラップ的にはスロー逃げの後傾ラップであり、いかにもマイラー寄りの短距離馬といった印象。
今回は諸々のマイナス要素により凡走したが、葵Sの内容自体は非常に優秀なだけに同じスプリントでも後半力を問われる阪神や中京、京都なら巻き返せる1頭だろう。




【札幌記念】

次走注目馬
⑤ジャックドール

12.3-10.9-12.3-12.6-12.3-12.2-12.5-12.0-12.0-12.4
当日の雨で急速に鈍化して昨年と同水準のタフ馬場開催となった札幌記念。
こちらもサロン内で書いた見解だが、近10年のうち勝ち時計が1:59.5以上かかった7回で延長ローテながら好走した馬はサングレーザーとモーリスの2頭のみ。
前者は馬自身が延長(4.1.1.1)の得意ローテ、後者は説明不要の歴史的名馬が敗れた点が寧ろ臨戦不利を際立たせている。
ジャックドールは同距離ローテ&狙い澄ました臨戦で勝利した昨年と異なり、今年は余分に安田記念を使った上に延長ローテと明らかに厳しい条件での出走。
レースでも内空け馬場の外々を回す形で延長ローテの不利をさらに助長。
人気が人気だけに大凡走のような印象を持たれているが、寧ろこれだけデバフが重なった割にはよく粘ったなという感想。
秋天が高速馬場施行となれば普通に巻き返しを期待して良い1頭ではないだろうか。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?